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異世界転移・転生対策課  作者: 紫烏賊
はじまり
2/199

メンバー紹介その1

「隊長おはようございます。これお土産です。」


 そう言って入ってきたのは、キリッとした目が特徴的な女性でした。


 服装はスーツではなくどこかの民族衣装のような恰好をしていて前髪をそろえており、海のような暗い青色の髪は右側で結ってあり肩のあたりまで届いています。他の髪は胸当たりの高さまでで切りそろえられています。


 その女性は腕にぶら下げている袋の中から一箱取り出して隊長に差し出しました。


「おはよう ナギ。お菓子か この後のブリーフィングでお茶請けとして出そう。ありがとう。」


 隊長は箱を受け取ってパッケージを眺めながら頷きました。見るとチョコレートのかかっているタケノコの形をしたお菓子の様です。美味しそうですね。


「いえ、それよりそちらの方は?」


 そう言って女性の目が私の方を向きました。


「ああ、今日から新しく入るアイビーだ。仲良くしてやってくれ」


 隊長はそう言って私の背中を軽く押して私を前に進めせて、ナギさんと向かい合うようにしました。近づいて見ると目のせいでナギさんから威圧感のような物を感じます。少し怖いですが、このまま見合いをしていても仕方ないので私の方から自己紹介を始めます。


「は、初めましてナンバー301655772アイビーです。よろしくお願いします。」


「ナンバー167782891のナギです。これからよろしく」


 そう言ってナギさんが手を差し出したので、私も手を差し出さしてお互いに握手しました。結構キッチリしている人っぽいですけど仲良くなれそうな気がします。そう思っているとバンと扉が勢いよく開き、茶髪の男性と黒髪の男性が入ってきました。


「おはようございまーっス隊長。今回は遅刻しなかったですよ」


 そう言ながら部屋に入ってくる茶髪の男性の隣で、黒髪の男性がため息をつきながら言いました。


「それは休暇の最終日に私と一緒にいたからですよ、一人でいたら確実にまだ寝ていましたよ」


「いやーすまないっス、バロック。その代わり宿代と晩飯代は俺が出したじゃん そのくせ、とんでもない量食べたから土産代なくなったし」


「おごりなら遠慮しないだけですよ。隊長これお土産です」


 そう言って黒髪の男性が手に持っていた細長い缶のような物を隊長に渡しました。皆さんどこか出かける時は何かしらのお土産を買っているんですね。こういうのは覚えていた方がいい気がするので覚えておいて、もし私もお土産を買う時がきたら隊長に渡す分も買っておきましょう。


「ありがとうバロック。お茶かさっそく使うとしよう。それからアイビーだ、今日から一緒に働くからよろしく頼む。」


 隊長は私の紹介をしてくれました。


「ナンバー301655772 アイビーです今日からよろしくお願いします。」


 ナギさんとした自己紹介とほぼ同じ内容を言いました。それ以外に話すことが無いので仕方ありませんが…


「君が補充要員?俺はナンバー154555913 ユッカだ、よろしくな。」


「私はナンバー2019304900 バロックです。よろしくお願いします。」


 二人とも登山家のような恰好をしていますがユッカさんは軽いウェーブのかかった短い髪をしておりバロックさんは角刈りですね。サングラスしたら似合いそうです。ユッカさんはチャラいイメージで、バロックさんは常識人で苦労人なイメージが今の所あります。


 今まで会ったメンバーの中で一番の先輩は隊長その次にユッカさん、続いてナギさんバロックさんの順番ですね。


「あれ?セラの姉さんは?」

 

 ユッカさんがそう言って周りをキョロキョロと見回しました。まだこの部隊の人がいるんですね。


「セラは一足先に部屋に帰って深酒して就寝中だ。それとお前の方が先輩だぞ。もうすぐ始業時間だから着替えるついでに起こしてきてくれないか?ナギ」


「了解しました隊長」


 そう言うとナギさんは、階段を上っていきました。


「ユッカ、バロックお前らももうすぐ始業時間だ。着替えてこい」


「了解でーす」


「了解しました隊長」


 そう言って二人も階段を上って行きました。階段の先に何があるのでしょうか?隊長に聞いて見ましょう。


「隊長、階段の先にはなにがあるのですか?」


「む?・・ああ、すまない説明し忘れていた階段の先には各自の部屋がある。アイビーの部屋は階段を上がった先の一番手前の部屋だ」


 そう言いながら隊長は胸ポケットから鍵取り出して、私に鍵を渡してくれました。


「もうすぐ始業時間だから部屋の確認は後にしてくれ」


「了解です」


 そう言った直後に突然棚の上のFAXのようなものが動き出し何枚かの紙が印刷されてきました。


「ふむ」


 隊長は印刷された紙を眺めながら奥の部屋に入ろうとして一度止まって私の方を向いて


「座って待っていてくれ」


と言って奥の部屋に行ってしまいました。


 私は何もすることが無いので、隊長の指示に従ってちょこんと椅子に座りなおして、他の方が戻って来るまで隊長に渡された飲み物を飲んでいました。あ、美味しい

2話目投稿後に感想が書かれているのに気が付き

狂喜乱舞しながら三話目を書きました。

区切りのいいところで切ったので少し短いですがごめんなさい

そして次回からブリーフィングという名の説明回になります

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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新速度が早い。 後は前回と一緒。 [気になる点] 前回と一緒。 でも直って来てると思います。 [一言] 感想喜んで頂き光栄です。 私も投稿を始めたのですが、参考に成る点が一杯です。 今後…
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