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異世界転移・転生対策課  作者: 紫烏賊
case7 マッチポンプな救世主
182/199

話をするだけ

気晴らしのため新作を執筆中、正直あっちの方が進んでる……

 日が落ちてあたりが薄暗くなった頃、兵士の人に案内されて向かった先は白いテントが沢山あるバラバラの人達の本拠地でした。周りを兵隊さん達が見回りをしていて私達を不思議そうな目で見ています。その中を歩いていくとやがて他のテントよりも大きなテントに案内されました。


 ナギさんを先頭にして入ると中には少し汚れた貴族っぽい服を着ている男の人とやたら迫力のある顔をしている怖そうな人の二人と、隊長とユッカさんがテーブルを囲んで立っていました。


「お疲れ様、皆ケガはないようだな」


「ええ、私を含めて誰もケガもなく敵を撤退に追い込みました。まぁ、私は現地の指揮官と交渉していたので頑張ったのはバロックさん達なんですけどね」


 肩をすくめてナギさんが代表して隊長に報告をする。今回転移する際に隊長は味方となる人達に話を通すために別行動、ナギさんも転移先の場所の指揮官と敵対者ではないことを説明しに途中で別行動をしました。

そして隊長達と話をしていたと思うそこの二人は私達と一緒にテントに入った兵隊さんから何か話を聞いています。


「本当に奴らを追い返したのか」


 お金持ちっぽい服を着ている人が信じられないような顔で私達の方を見ます。


「これで証明できたでしょうか?私達はあなた達の味方をするために参上したのですよ。私達の目的はただ一つ、暁 宵の殺害と死体の回収です。そのためにあなた達と共同戦線を張りたい、それだけです」


「……」


 隊長の言葉に二人は黙ったまま顔を見合わせていましたが、やがて片方の威圧感の凄い人が口を開きました。


「なるほど、そちらの目的はわかった、俺達に味方するってのも信じられる。敵が優勢なのにわざわざこっちの味方を増やすような舐めた真似を奴はしない。だが、まだ一つ聞けてないことがある。お前たち何処の者だ。その武器も服装も周辺国家でも見たことが無い」


「それは言えない、意味が無いからな」


「ではその武器は一体なんだ」


「それも言えない、これは最高機密だからな」


 言えないというより言っても信じないから言わないだけなんですけどね。


 転移者を殺すために転移してきたなんて絶対信じられませんし、銃に関しても薬莢程度なら問題ないですけど銃そのものをこの世界で量産されたらバランス崩壊を起こしかねません。

ですが、この辺りを説明できないと相手が私達に持っている不信感を拭うことは出来ません。


「そうか、やはり信じられる材料が少ないな。俺は貴様らを信じて背中を預けることは出来ない」


「ああ、それでいい。私達もずっと一緒にいたいわけではない」


「なら、何を望んでここに来た」


「背中を撃たないことそれだけだ。私達が利敵行為をしない限り私達を攻撃しないこと、それだけ約束して欲しい。それさえ取れれば私達は勝手に動く」


「何も話さないお前たちとそんな約束をするとでも?」


「しなければしないでもいい、多少面倒になるが私達は奴を殺すために動くだけだ。それに多少怪しくても味方が欲しい、貴様らが現状を見て心の奥底で願っているのではないか?」


「……ッチ、何でもお見通しかよ。わかったよ、背中からは撃たない。ただ、ちょっとでもおかしなことをしたら裏切ったと認識するぜ」


 彼らが今置かれている状況は大変厳しい物で、度重なる攻勢に失敗、王都で決起したはずなのに追いに追われてこんな平原にまで追いやられ、一旦陣営と軍備を立て直してここで踏みとどまっています。それも少しずつ押されながらという状況なので私達が関わらなければ滅ぼされます。


「ああ、それでいい。約束してくれたお礼というと何だが、これからの私達の作戦をここで離すとしよう」


 隊長は中央にあるテーブルを差して二人にこれからの行動を話始めました。




数分後


「以上だ」


「そんな話信じられるか!」


 話し終えた隊長に貴族っぽい人がすかさずツッコミを入れました。確かに隊長の話はここだと荒唐無稽な話に聞こえるかもしれません、だけど私達なら出来ます。

でもそれを話しても信じられないのは分かっていましたし、体験させるわけにも行かないので二人に対して本当にできるのか証明することはできません。

なので、お二人が信用することが出来ないのはもっともなんですが、それでも私達の行動は変わりません。


「信じなくても私は本当の事を話した。明日開戦後に先ほど述べた行動に沿って動き出す」


 話は終わりだと二人に背を向けてテントの出口に向けて隊長は歩き出しました。元々私達の目的は彼らと敵対していないことを教えること、彼らに撃たれないようにすることでしたので目的としては達成できています。

私もお二人に一礼をしてから隊長の後を追います。特に呼び止められるわけでもなく外に出られた私達はすぐに隊長に追い付きます。


「さて、ではこれより行動を開始する。とはいっても今から動くのは私だけだから他の皆は明日の本番まで準備していてくれ」


 軽く手を振り隊長の姿が消えます。明日の行動のための下準備をするので別行動です。交渉中に裏切ってくれそうな人を教えてくれたので裏切り工作をするそうです。

私達も明日の行動に向けて準備を始めます。とはいっても特にやることもないので適当に銃のチェックでもしてましょう。


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