アイビー、お土産を持って帰って仕事が始まる
本当はもっとのんびりとした話を書きたかったのですが、ネタが思いつかなかったので今回からお仕事がまた始まります。
浮遊感が止まり目を開けると私が出かける時に使った部屋と同じ部屋に転移しました。
「おかえりなさいアイビーさん、初めての休暇は楽しめましたでしょうか?」
転移術式を使い戻ってきた私を転移課の人が迎えてくれる
「はい、とても楽しめました」
美味しい物を食べてばかりでしたがトラブルはあの覗き未遂事件だけだったので十分に旅行を楽しめました。
「それは良かったです。
お土産以外の荷物は検査があるので置いて行ってください、検査が終わったら後日送ります。
お土産は最優先で検査しますので少しお待ちください」
そう言って転送課の方がお土産を先に検査の方に持っていきました。
「はい、お願いします」
「検査には少々時間がかかるので、おかけになってお待ちください」
少しした後に、問題なしとしてお土産を返してもらい、私は753部隊の部屋へ歩き出しました。
私はお土産の温泉饅頭を持って753部隊の部屋の扉の前に立つ。
「おはようございます」
そう言って扉を開けると、隊長のほかにセラさんもいました。
隊長はセラさんと談笑していたようでしたが、私が入ってくると席を立ちこちらに歩いてきました。
「おはよう、アイビー休暇は楽しめたか?」
「おはようございます隊長、セラさん、隊長がくれた本のおかげ様で温泉旅行を楽しむことができました」
「あら~初めての休暇は楽しめたの~それならよかったわ~」
「そうだな・・・それならよかった」
「あ、あとお土産です」
と私は温泉饅頭を隊長に渡しました。
「ありがとう少し待っていてくれ、私が作った干し肉があるので、それを食べながら皆を待とう」
そう言って隊長は奥の部屋に行きました。
「はい!・・・・干し肉を作った?」
「隊長3日間サバイバル生活してたから、食料が少し余ったのよ~パワフルよね~」
そういえば隊長、文明が生まれる前の世界に行くって言っていましたね。
つまり巨大生物やら捕食動物とかがばっこするところで三日三晩生きていたことになるのでは?
パワフルどころじゃない気がする。
場所によってはドラゴンやら、魔法生物もいるかもしれない場所で過ごしたかもしれないってことですよね?
隊長すごいなぁ・・・・
「ところでアイビーさんはどこの温泉に行ったの~?」
「この本のランキングの1位の所に行きました。
あそこの食べ物はすごく美味しかったです
セラさんはどこに?」
「私は~水の綺麗な都で優雅にお茶飲んだり~絵をかいたり~水上スキーを楽しんだり~サバゲーをしたわ~」
「そうなんですか」
セラさんは見た目通りと言うか結構お淑やかな感じですね。
お茶とか絵とかサバゲー・・・サバゲー?
そういえばセラさんがコレダーに変更になる前に訓練で使っていた武器ってアサルトライフルだったような・・・
見た目で性格を判断してはいけないようです。
「皆さんおはようございます、これお土産です」
そう思っているとナギさんが少し大きい皮袋を持って入ってきました。
「おはようございます、ナギさん」
「おはよ~ナギさん、お土産は何かしら~」
「ドラゴンの鱗クッキーです
今回行った世界は冒険者やドラゴン、魔法がある世界だったので、その世界を冒険中に寄った町の名物だそうです」
そう言ってナギさんが皮袋の中からクッキーを一つ取り出しました。
「そうなんですかドラゴンの鱗って中々レアものっぽくないですか?」
まだ出会ったことがないので、よくわかりませんがドラゴンと聞くと強力な力を持つ存在をイメージするのですが、そのクッキーときくとなんかすごそうに感じます。
「もちろん本物の鱗を使ったじゃないわ
その街の近くに竜の生息地があって、それを推して町おこしをしているみたい。
このクッキーも竜の鱗をかたどっただけで味は分からないわ」
「え?食べてないんですか?」
「ええ、あの世界は技術が進歩していなくて、砂糖や胡椒が高級品で安くて甘いものはあまり期待できないのよ
それに試食もさせてもらえなかったわ」
そう言ってナギさんは肩をすくめました。
「まぁ買っている人は結構いたから美味しいとは思いますけど」
そう言ってナギさんが机の上にクッキーを置きました。
「おはようございます」
そういって少し大きな袋を持ったバロックさんが入ってきました。
「おはようございます、バロックさん
大きな袋ですね」
「ええ、もともと買おうと思っていたものでして、中々手が出なかったのですが、今回意を決して買ったのですよ」
そういってバロックさんは袋を床に置き中の物を取り出しました。
「見てください、このHGデン〇ロビウムを!!」
そう言ってバロックさんが取り出したのは大きな機械が描かれている箱でした。
「あら~ようやく買ったのね~前々から欲しいって言っていたからよかったわね~」
「何ですか?これ」
「とある作品出てくるものでして、作るのも大変なんですが完成した物を置くスペースがなかったので買わなかったのですが、この前部屋の整理が終わってスペースが空いたので今回やっと買えたんです。」
「そ、そうなんですね」
その作品は、良く知らないので何とも言えませんが、バロックさんが興奮していることはわかりました。
「あといないのは、ユッカさんだけですね」
「ユッカなら部屋であ〇森をやっているぞ」
部屋から戻ってきた隊長が人数分のコップとお茶請けを持ってきました。
「え?あれ、買えたんですか?」
ナギさんが
「ああ、予約をしていたようで一日で帰ってきて、今図鑑をコンプリートしている最中だな、
時間になったら来ると思うぞ」
隊長がコップとお茶請けを置いた後、棚の上のFAXが動き出して紙が数枚、印刷されました。
隊長が紙に目を通した後
「さてそろそろ仕事を始めるバロック、その荷物を置くついでにユッカを呼んできてくれ」
そう言って隊長はホワイトボードを動かして準備を始めました。
「了解です。」
そう言ってバロックさんが階段を上って行きました。
眠そうなユッカさんが下りてきて干し肉をかじり始めたあと、隊長がホワイトボードの前に立ち
私達が席に座るとブリーフィングが始まりました。
「改めておはよう諸君、早速だが今回の仕事内容を説明する」
ホワイトボードに三枚の顔写真を貼り
「今回は、モラン王国の勇者三人が対象だ」
と隊長が言いました
・・・え?三人もいるのですか?




