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異世界転移・転生対策課  作者: 紫烏賊
三度目の休暇
105/199

一日目終了

「なので今回見つかったものに関しては、私達は特に何もしません。何から何まで私達が排除していたら文明何て発展しませんからね。けれども、だからと言って私達が積極的に教えるのも駄目です。ラアさん達から何か聞かれてもこれからは知らぬ存ぜぬで通してください」


「分かりました」


「では」


 そこで言葉を止めて一度手を叩きました。シンと静まった後にナギさんが大きく深呼吸をしました。


「仕事っぽい話はここまでにして、少しおしゃべりしませんか?」


 ナギさんの先ほどまでの真剣な顔とは打って変わって華やかに微笑んで話始めました。でも、その前に聞きたいことがあるので先に話しておきます。


「そうですね。でもその前に二つほど聞きたいことがあるんですけど…」


「…ええ、いいですよ。何ですか?」


「一つはこの世界の文字のことです。私がこの世界で初めて文字を書いた時の事なんですけど、羊皮紙に書かれていた文字が前に休暇で行った世界と同じ文字が使われていました」


「そのことですか…それは簡単ですよ。神様が楽をするためです」


「楽をする為ですか?」


「ええ、神様が管理する世界は構築後に必ず文明ができます。その際に言語が作られるのですけど、この時に全ての世界が全く違う言語で構成されていたら面倒です様ね?なので、文明が言語を話し始めた際に少し介入して一つの言語に揃えているんですよ」


 なるほど、確かに私達が仕事に行くたびに新しい言語を覚えることになるのなら大変どころじゃないですね。今の言語は作られた時にインストールされたので覚えていますが流石に何個も言語を入れられたらパンクしてしまいそうです。


「あと、ラアさんのパーティの名前が『クロリア』だったのですけど、それって…」


「ええ、今朝あったあの神様の名前からとっていると思います」


やっぱりですか


「この町の大聖堂で信仰の対象になっているので有名な所からあやかっているのだと思いますよ」


 納得はできましたけど、あの神様はそれでいいのでしょうか?私だったらああやって崇められたら気恥ずかしくてかなわないんですけど…寧ろ崇められても平気でいるのが神様である所以なのでしょうか?


「で?聞きたいことは終わりですか?」


 ナギさんはワクワクしながら後ろに置いてある荷物からお菓子とお茶を取り出して机に並べ始めました。


「はい、もう聞きたいことはありません」


「ならお話ししましょう」


 ナギさんは最後にカップを置いてお茶を注ぎました。そして私の分のカップを注いだ後にナギさんの分のカップにお茶を注いでから座りました。お茶の中身は紅茶の様で


「まだ初日ですけど、どうですかこの世界は?」


「楽しいです。今の所出会った皆さんは優しかったですし、食べ物も美味しかったです」


 まだ初日なので、これくらいしか感想が言えませんが休暇はまだ六日残っています。特に別の世界に行く予定もありませんからもっとこの世界の事を知って行こうかと思います。


「そうですか、それは良かったです。私も明日からフリーだと思うので町案内とかできますよ。何たってこの町で一番の古株ですから!」


 そう言ってナギさんは自慢げに胸を張ります。確かにナギさんは古株ですね。私は町の人に聞いて入ったお店が当たり、はずれ、どちらでも楽しむことが出来るのですが、ナギさんの案内なら信用できますね。思いっきり頼らせてもらうことにします。


「それで、どこに行きたいとかありませんか?例えば甘いものが食べたいとか、景色のいい場所に行きたいとか、私のおすすめとしては…」


 そう言ってオススメの場所とそこに何があるのかを楽しそうに話すナギさんを見ながら、お菓子を一つつまんで食べます。最初あった時には真面目な印象を受けていましたが、あれは仕事との自分の中で切り替えをする為にあんな感じに過ごしているそうで、普段はこんな風に明るい性格みたいです。この状態になると物腰が柔らかくなって笑顔も多くなります。試しに私もナギさんの真似をしてみたら、それを見ていた隊長に無言で微笑まれながら頭を撫でられたことがあります。なんか恥ずかしかったのでそれ以降ナギさんの真似をすることは止めました。


「…でどこに行きたいですか?」


 ナギさんが話し終えて、私に聞いてきました。


「そうですね…」


 まず大聖堂に行くのは決まっているので除外するとして、他にも色々あるようなので悩んでしまいます。とりあえず、美味しい物の食べ歩きと景色のいい場所に行くのはセットですね。食べながら動くことによってお腹がいっぱいになることが防げるのと同時に絶景を食べながら見ることが出来ます。


「まずは、食べ物を食べに行きたいです。それで一緒に景色のいい場所に行きたいのですけどできますか?」


「ん、ちょっと待ってね」


 ナギさんはお菓子を加えながらガサゴソと荷物を漁り始めました。


「えーっと、確かこの辺りに…あった!」

 ナギさんは荷物から一枚の紙を取り出して、広げました。見るに町全体の地図の様です。サイズは小さくて、歩きながらも見ることができそうですね。


「それで、ここが私のオススメなんですけど、そこからだと一番近い食べ物屋さんはここですね。でもそうすると…」


 お茶とお菓子があるのでテーブルの上に置くことが出来ないので、私に見えるように掲げながら説明を始めました。本当は私が持ってあげた方がいいのでは?と思いましたが、それだと私が見えないので意味ないですね。


 そうして明日の予定を立てていき、予定が決まると今度は雑談に入ります。ナギさんは何で急いでギルドから出て行ったのかとか、この町で一番おいしい食べ物についてなど、の話をします。そうして二人きりの女子会は終わることはなく、夜だけが更けていきました。


急ですがアイビーの三度目の休暇編はここで終わります。

本当は7日間全部書こうとしたんですけど初日だけで話数が多くなってしまったので、これ以上はダレると判断しました。

次回から仕事開始です。

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