百話記念 人物紹介と閑話
百話記念なので今まで名前が出てきた人を中心に紹介します。気を付けますが、もし漏れがあったらごめんなさい。これだけだと味気ないので最後の方に少し閑話を載せました。
【異世界転移・転生対策課】 神様が原因で転移・転生してしまった人達の殺害を行う。結構な頻度で入れ替わるためここに所属している製造番号は桁が多い。一応個体識別のために名前と製造番号が初めに教えられるけど、最初の自己紹介以外では番号が長いから言わない。というか、長い歴史の中で割り振られる製造番号が二週目以降に入っているので、もし同じ番号の人を見つけてしまった場合に新人が混乱してしまう恐れがあるから、最初の自己紹介以外は言わないと暗黙のルールになっている。仕事中の死亡率は意外と低い
【アイビー】 753部隊所属の本作の主人公。作られてから日にちが立っていないので知らないことが多い。異世界に行く理由は美味しい食べ物を食べるため。使用武器はライフル関係が多め。戦い方はまだ一人で戦えるほど経験を積んでいない為他の人のサポートをしている。製造ナンバーは301655772
名前の由来は観葉植物のアイビーから
【セラ】 753部隊所属、間の抜けた口調が特徴的なアイビーの先輩。アイビーが初めての後輩なので可愛がりたいけど、どう接すればいいか分からないので内心ドキドキしている。使用武器は重機関銃や短機関銃関係。両手で持って連射して弾幕で押しつぶす戦いをする。製造ナンバーは257538315
名前の由来は観葉植物のセラギネラから
【ナギ】 753部隊に所属、製造番号はバロックよりも上だけど、753部隊に所属前は創造課にいたため一応後輩である。とある世界では、そこそこ有名な冒険者として活動している。使用武器は盾と剣。剣でせめて盾で守る堅実な戦いを行う。製造ナンバーは167782891
名前の由来は観葉植物のナギから
【バロック】 753部隊所属、趣味は写真でよく景色のいい場所に出かけて写真を撮っている。また写真の他に工作も好きで何か部屋で作っていたりする。使用武器はガントレット。超接近戦の好むため、なるべく身を軽くするために他の武装は付けない。製造ナンバーは2019304900
名前の由来は観葉植物のフィカス・ベンジャミン・バロックから
【ユッカ】 753部隊に所属シィフレラとほぼ同じ時に作られた為シェフレラとは753部隊に配属された時から長い間一緒にいる。昔の仲間を恨んでいる。使用武器は両手にリボルバーとシミター。シミターで接近して近距離から銃を撃つ戦い方をする。製造ナンバーは154555913
名前の由来は観葉植物のユッカから
【シェフレラ】 753部隊隊長でアイビーの上司、なるべく他の部隊員が病まないように転生者や転移者の殺害には積極的に前に出るが、前に出過ぎで一番怪我が多い。使用武器は刀と場合によってライフル。刀で接近するがライフルを持っていれば両手持ちになる。しかしライフル側が経験不足な為、使用するのは外れても大丈夫なグレネード弾等。製造ナンバーは153801414
名前の由来は観葉植物のシェフレラから
【カシュ】 故人。シェフレラとユッカが配属された時の753部隊の隊長。名前の由来はガジュマルから
【エバー】 故人。シェフレラとユッカの先輩。魔法攻撃を中心に使用していた。名前の由来は植物のエバーフレッシュから
【創造課】 対策課が使う装備の設計と組み立て、調整を行っている。現在88182室しか出てないが他にも人はいる。ここに所属している製造番号は死の危険がほとんどない為低い番号が多い
【カルセ】 身長が小学6年生ほどの身長しかない子供体型。製造番号は三桁のためヘリオ室長よりも早く作られているが室長になりたくないから他に押し付けた。名前の由来は観葉植物のオキシカルジュームから
【ヘリオ】 88182室の室長。働く姿勢はブラック以外の何物でもないが、他の人に強制はしないので頼むときはキチンと頭を下げる。製造番号は4桁覗き等割とノリはいいほう。名前の由来は観葉植物のヘリオトロープから
【交渉課】 転生者や転移者にすべてを説明して死んでほしいと説得する課。装備も何もなしに行く為死亡率は一番高い。
【ネペン】 誠に切られた交渉課の人。生きている。名前の由来は観葉植物のネペンテス
【カズラ】 元753部隊所属、現在は交渉課に送られた。生きている。名前の由来は観葉植物のウツボカズラ
【異世界転移・転生対策課 殺神隊】 神殺しを専門に行う部隊。また、神様が休暇で世界の管理をする存在がいない時に代わりに管理する。
【ガスティ】 8315部隊の隊長。名前の由来はシェフレラ・アンガスティフォリアから
【オリュンポス帝国】 転移者の秋斗によって建国された国。秋斗死亡後は秋斗頼りのインフラが軒並み壊滅して混乱が起きている隙に、秋斗が抑止力になっていた周辺諸国に攻められて滅んだ。
【春夏 秋斗】 ランクB神によって転移されてしまった転移者。二丁の銃から別々の魔法を繰り出して手数と神様から貰ったチート威力で圧倒していた。名前の由来は春夏秋冬から
【クーティ】 秋斗の婚約者の一人。名前の由来はクラウディ(曇り)から
【温泉街】 アイビーが最初に行った世界にある町。温泉を観光資源としている。
【フレア】 領主の娘で、アイビーを友人だと思っている。名前の由来はフレア・デ・リスから
【フローラ】 領主の家で働くメイド兼フレアの教育係。名前の由来は普通にフローラから
【モラン王国】 三人の転移者がいた国。
【クレイユ】【イヴ】【リース】 王国にいる三人の姉妹の王女。本当の予定ではリースが黒幕の予定だったが、それだと蒼汰が踏んだり蹴ったりすぎるのでやめた。そのためリースが中途半端な出番になってしまった。近いうちに死んでしまった二人の勇者の代わりの召喚を行おうとしているが、下準備が進まないのと二人の王女が乗り気でない為予定が立たない。名前の由来は『遊〇王OCG』の「星杯の巫女イヴ」と「星杯の妖精リース」から
【蒼汰】 ランクC三人の内唯一生き残った唯一の正式な転移者で勇者。勇者としては力不足な点も多いが、その分他の人に頼ることで何とかしている。先日国王の誕生日選びと称してリースと変装して買い物した。
【誠】 ランクBドラゴンに変貌してしまった勇者。最終的に首を自身のブレスによって吹き飛ばされた。名前の由来はあの刺される事とクズで有名なあの「誠」から
【拓馬】 ランクB自称頭いい系勇者。もったいぶった口調でじらそうとしたが、セラに頭を打ち抜かれて死亡。フルネームは秋鹿 拓馬で馬鹿が埋め込まれている。もし実在している方がいたら、ごめんなさい!!
【ユグドラシル】 無数の世界にいる神様による転移・転生をした人達が集まっていた組織。シェフレラが隊長ではなかった頃に壊滅させられたがいつの間にか復活していた。前回は対策課の存在を知らなかったんので派手に活動していたが、今回は対策課にバレないようにこっそり活動している。
【パン】 ユグドラシルの本拠地にて雇われている女の子。転生者や転移者ではない
【エリアス王国】 転生者ウルトがいた王国。ウルト死亡後はウルトが主体によって動かしていた研究を弟子たちが引き継いだが、知識不足によって難航している。
【ウルト=オウガスト】 ランクA神様によって転生させられた人。元の世界の知識と今の世界の知識を組み合わせて様々な物を作り出した。名前の由来はウルトラと10月。因みに親のアルトは出番がない分父親だと分かりやすくするためにウルトの名前に似せただけ
【クレア】 ウルトの婚約者。ウルトが亡くなった現在婚約は解消されている。
【神様】 世界の管理を任されている存在。一つの世界を大切に管理する神もいれば何百もの世界を管理する神もいる。管理している世界に少し干渉したり名前を告げて新興宗教を作らせたりするのに制約はないが、
【クロリア】 二つの世界を管理している神。アイビーが現在いる世界はこの神様の管理している世界。
『ソ』 全ての素であり神の力が混ざった転生者や転移者を分化してくれたり、設計図の通りに部品を生み出したりする。アイビー達は全員この『ソ』から作られているから、ある意味親ともいえる存在。
【シア】【ラア】【ハル】 アイビーが現在一緒に行動しているパーティ『クロリア』のメンバー。名前の由来はガン〇ムのシャアとララァとハロ
【ザック】ギルド所属の中では古株に入る男性。年齢は三十路後半だが、入った年齢は7歳の時なので20年以上のキャリアがある。なので新人の面倒を見ている
【ジャック】百合厨。アイビーとナギに可能性を見出したため手を出さなかった。
【フェル】ギルドのちびっこ組総大将。最初はフェルとアイビーが依頼を受ける流れにしようとしたけど、何も起きなさ過ぎたので無しになった。
閑話です
ダダダダと女性が廊下を全力駆けている。短く切られているショートヘヤーを揺らして駆けるその姿は綺麗だが、残念ながら胸は無だ。女性は減速する様子が無く一旦目的の扉を通り過ぎたのちに、急いで扉の前に戻った後にバンと勢いよく扉を開ける。
「なあ!」
部屋に入ってきた女性はテーブルで分厚い本を読んでいた男性に近づいて声をかける。眼鏡をかけている男性は銀行員のような固いスーツに身を包んでいる。
「何ですか?」
男性は読書の邪魔をされて不機嫌な事を隠すことなく女性に返事をする。しかし女性がそのことに気が付いた様子は無いようで話をつづける。
「これ見てよ!」
女性はそう言って一枚の紙を取り出して広げて男性の目の前にドンと置いた。
「…大食い大会?」
紙には大きな字で大食い大会と書かれている。よく見れば日時は次の休暇の日付と一致している。嫌な予感をしながら女性に聞き返した
「で何ですか?これ?」
「私と一緒に出ましょう!」
「嫌です」
呼んでいた本を置いてかけていた眼鏡を畳んでしまいました。女性の提案を即答に近い感じで男性はバッサリ切り捨てた。
「何で!」
女性はバンと机をたたいて怒鳴る。それに男性はうるさそうに耳を指で塞ぎながら答えた。
「俺、あまり食べないし、行く意味ないし」
寧ろ何で行くと思ったの?とでも言いたげに男性は顔を伏せた。
「だからだよ!」
女性は声の大きさを変える事は無く話している。もはや向こうの意見は聞いていないようだ。
「今まで行かなかったんだろう?それに仕事以外外に全然出ないじゃないか!同期として私は不安だぞ」
「余計なお世話だ!俺はちゃんと動いている!貴様に心配される筋合いなどないわ!!」
「よし、じゃあ次の休暇に行くぞ!これ決定な!」
「話を聞けぇ!!」
話を聞く気のない女性に対して男性は頭を抱えて机に突っ伏しました。でも女性は知っています。こんな事言っても休暇の日にはちゃんと予定を開けて一緒に行ってくれている事を
「うるさいなあ…痴話喧嘩は他所でやってくれよ」
そう言って上の階から男が頭を抑えながら降りてきた。顔は若いのに不自然なほどに猫背な体は顔さえ見なければ老人のように見えます。
「あ、隊長!隊長もどうですか?大食い大会」
女性は振り返って隊長と呼んだ男も誘う
「遠慮しとくよ。無理な飲食は体を壊す原因になるかもしれない。それにお前らの邪魔をするのも悪いからな」
隊長と呼ばれた男はにやけながら頭を抑えている男に言う
「た、隊長!コイツとはそんな関係じゃないですよ。な?!」
否定して同意を求めるように男性は女性を見るが…
「やだぁどうしようカップルだってさ」
必死に全力で否定しようとする男性に対して、女性は腰をくねらせながら頬を抑えて照れるようにしています。
「だーかーらぁ!!‥‥ぬあぁぁぁ!!」
それを否定しようとして、ストレスの限界に達した男性は叫びながら倒れ伏します。
「あら、何か大変なことになっているわね」
男性が倒れた直後に上から女性が降りてきました。服装は少しおしゃれな感じが漂うファーの付いたコートを着てます。
「あ、エバーさんおはようございます。毎朝恒例のユッカいじりは終わってしまいましたよ!」
降りてきた女性に頭を下げて挨拶をしました。
「あら、それは残念ね。もう少し早く起きればよかったわ」
エバーと呼ばれた女性は残念そうにため息をつきました。
「…残念がらないでください。エバー先輩」
倒れ伏した顔を上げてユッカと呼ばれた男性が疲れた口調で言いました。
「あら、ごめんなさい。だってあなた真面目過ぎて可愛く見えるのよ」
フフっと口元を抑えてエバーは笑いました。
「だからって人を弄るのはどうかと思いますよ」
ユッカは立ち上がって膝のあたりの埃を払ってから椅子に座りなおした。
「で?後はカズラ先輩が来ていないようですが?」
そう言ってユッカは残りの一人の名前を出しました。
「んん?そうだね?誰か呼んできてくれないか?絶対寝起き悪いから僕だと殺されるかもしれないからね」
隊長の言葉に全員ビクっと肩を震わせて目を泳がせ始めました。
「えええ‥隊長が行ってくださいよ。私この前起こしに行った時に抱き着かれて身動き取れなくなったんですから」
女性が少し嫌そうな声で隊長に擦り付け始めた。
「いや、僕もこの前起こした時に酒瓶投げられて死にかけたからいやだ」
「私このメイク少し時間がかかったからやりたくないわ…」
「俺もこのスーツをしわくちゃにされるのは嫌だから行きたくないぞ」
全員が行きたくない、誰かに押し付けたいために議論を続けるが、その間にカズラが降りてくる気配もなく、また誰かに押し付けられたわけでもなく時間だけが過ぎていきました。
「…平行線だね」
いつまでたっても決まらない意味のない会議に対して隊長がそう結論付けました。
「こうなったらアレですね」
その言葉に全員が反応する。この場ですぐに決まる儀式がこれから始まるのだと
「そうね…皆準備はいい?」
エバーの声にこたえるように、全員が円形になるように集まりました。
「じゃあ…いくぞ」
隊長の声に合わせて四人全員が祈るように手を組みました。
「最初はグー」
しばらくの沈黙の後全員がグーを出して合わせる。一度手を引っ込めて決め手に形をかえる。
「「「「じゃんけんポン!!」」」」
その号令と共に三人が心に決めた手をだす。三人がグーを出す中、一人はチョキでした。
「では、私が行ってきます…」
そう言って先ほどまでのテンションが打って変わって別人のように低くなった女性が歩き始めました。
「うん、死なないようにね」
「ざwまwあw」
「よろしくね」
隊長とエバーは普通に見送る中、ユッカのみが心底嬉しそうに笑いながら見送りました。
「シェフレラちゃん」
エバーにそう言われたので、答える為に女性は振り返ってサムズアップをしました。
「任せてください」
力なく笑いながら答えたシェフレラは答えて階段を上り始めた。心の中で後でユッカを思いっきりぶん殴ろう、そう思いながら。




