プロローグ 始まり
目を開けたら、そこは、異世界だった。
白い大理石の壁、赤い揺れる蝋燭、謎の紋様、
多く人々、偉そうな老人、泣き崩れる男、
何故こうなったのだろうか。
「よっ!待たせたな。」
「いえいえ待ってなんていませんよ。さっ、行きましょっ。」
俺と部下の江藤は飲み会に向かっていた。
総勢20人の飲み会はキツそうだ、とか、冗談を言いながら歩いていた。
そして歯車が動く音がした。次の瞬間、俺は空を飛んでいた。正確には、
俺の上半身が飛んでいた。直ぐ側で江藤が何か言っているが何も聞こえない。
そのまま意識を失った。
ようやく思い出した、俺はトラックに跳ねられて死んだんだ。
しかし、今の俺に目立った外傷は無い。それどころか、とても綺麗な衣装を纏っている。
とにかく現状を把握しなければと、顔をばっと上げて周りを見渡す。
そして驚きのあまり、目を見開いてしまった。
そこに映る姿は、
深淵を切り取ったかのような黒い髪が短く切られており、
あどけなさの残る顔、10歳児のような体型、体型に合わない身長、
"異世界"の少女の纏うような服、
そう、俺は知っていた、この姿を、正確には、
このキャラクターを、このキャラクターの名は、、、
どうも1374です。今回から見たことあるようで、見たこともないモノガタリ、
略して"あるない"始まりました。次回からは、主人公の名前も出てきますよー♪
お楽しみに!