地図の行きたい場所
地図だ。
世界が書いてある。
どこに、何があるのか、大体のことが書いてある。
これを見れば、その場所の想像ができる。
大航海時代なんて地図は夢の宝物だったのだろう。
今でもそうだ。
地図は進化して、ネットで見れたり、写真でその場所を確認できたりする。なんなら、バスや電車や車や徒歩でどれぐらいの時間があれば行けるのかも調べられる。
ここには、駅の周りに広がる都市が
ここには、広がる農場が
ここには、お話の舞台になった場所が
地図は、広い。
地図には、行ってみたい場所があった。
自分を完璧にするために。
匂い、風の強さ、空の高さは今の地図では伝えられない。
「ねぇ、どこに行く?」
「集合場所がここでしょー、この辺って何があるのかな。」
「あ、遊園地があるよ。」
つたえられない。
伝えたい。
今日も地図は、いつかその場所に行けることを夢見ている。
修学旅行の行く場所を決めてる風景がふっと浮かびました。