【クリスマス企画】二十二作目 明日 天気になーれ
明日 天気なーれ
無邪気にはしゃぐ子どもたちを見ていると
なんだか心が和む
青く大きく広がる空に響く
子どもたちの声
僕にもそんな時期があったんだな
いつの間にか時間は経っていた
本当にあっという間だった
言ってしまったこともあった
言えなかったこともあった
伝えたかった想いもあった
あの時のこと君は覚えてますか?
覚えているはずないよね……
でも僕は覚えているよ
君と初めて会った時の事
君を好きになったきっかけも全て
でも もう君は
僕の手の届かないところへ行ってしまった
これが僕のケジメ
さよなら 大好きな君
土砂ぶりの雨に打たれながら
靴を蹴飛ばした
明日 天気になーれ