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HOMICIDE  作者: 美奈
3/3

第三夜 絶対の理由などありはしない

「くそッ!」


ドンッと自分のデスクを拳で叩いた。



主は橋儀警部。



イライラするのも無理はない。


“道丘高校のポニーテールが出来る女生徒をあらえ”



そう言った次の日にこれだ。




遊ばれているようで腹が立つ。


まるで自分が犯人だと言っているようなものだ。




何故なんだ・・・・?

何故・・こんなことを・・・?



疑問が次から次へと浮かんでくる。








そのころ道丘高校の葎のクラスは例の事件で持ちきりだった。

このクラスに限らず、地域ではこの話が嫌でも耳に入る。




「あれ?笹木さん、今日は髪下ろしてるの?」

「え・・?あぁ、コレ?今日寝坊しちゃって、時間がなかったのよ。」

「あー!わかるわかる!大変だよね、髪が長いと。私も伸ばそうとしたけど、あきらめた。」

「何故?」

「だって・・伸びるまでが暑くて。」

「そうだね、中途半端の長さになると夏は暑いよね。私もそうだった。」

「でも例の殺人鬼もそうだよね。寝坊とか言って、真似とか?!」



「・・・・・えぇ。当たり。」













「えー、というわけで、夜は家から出ないように。それでは今日のHRは終わる。気をつけて帰れよ。」




「はぁ〜・・・。夜怖くてコンビニにも行けないよー・・・。」

「だよねー・・。」

「なんでこんなことするんだろうねー。」

「だよね。なんか恨みでもあったのかな?」

「ポニーテールからいきなり髪を下ろすなんて、まるで自分が犯人だーって言ってるようなものだしねぇ。」




---何故?


そんな理由なんてあるわけないじゃない。



だって本能だもの。



なーんかあの色が見たいんだ。


それが殺人者・・人殺しでしょ。






--あとがき--

うー・・・・

怖くしたいのですが、そんなに怖く出来てない気が・・・

感想などいただければ、これからの作品に役立てていきたいです。

それではまたお会いできる日まで。

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