第二夜 彼女の理由
「ねぇ聞いた?例の連続殺人犯、うちの学校の生徒かもしれないって!」
「聞いた、聞いた!うちの女子の制服来た人が目撃されたって!」
「しかも長髪だって!ポニーテールにしてたって噂もあるよ!」
「でも制服なんて簡単に手に入るしねー。」
そんな会話を傍で聞きながら、ぼんやりと外を眺める、笹木と呼ばれる少女、道丘高校1年の、笹木葎がいた。
「ねぇねぇ、同じポニーテールの笹木さんとしては、どう?」
「・・・・・・・。」
ふっと、口許を勝ち誇ったかのように緩めると、
「・・・案外その殺人犯サンはすぐ近くにいるかもね。」
と答えた。
「「・・・・・・?」」
そのころ警察では---------------
「橋儀警部。」
橋儀と呼ばれた男が煙草を咥えたまま振り向いた。
「どうした?」
「・・・なんだか今回の事件の犯人、自分で正体をバラすような行動ばかりで、おかしいと思いません?」
「・・・・・そうだな。制服や髪型は何とかなる。だが問題はそのあとだ。」
「ええ・・・。ちらっとこっちを見たかと思えば、ニッと笑って逃げていったんですよね。マスコミには伏せてますが・・・」
「ああ・・・。まるで、どう転んでも自分は捕まらないという自身があるようだ・・・。」
「とにかく、まずは、道丘高校のポニーテールが出来る女生徒をあらえ。」
「はっ!」
その夜、また事件は起こった。
今度はポニーテールではなく、腰より少し上ぐらいの長い黒髪を流して--------・・・・
まるで、警察をあざ笑うかのように・・・-----------
--あとがき--
さー・・どうしましょう。。
どうまとめましょうね。(しるか)
意外と終わりはあっけなかったりして。




