第一夜 殺シタイカラ
死にネタです。苦手な方はお戻りください。
---私が物心ついたころには・・・
右手には銃が・・・・・
左手にはナイフが・・・・・
--------そして・・・
体中が緋色に染まり、心が何も感じなくなっていた。
第一夜 殺シタイカラ
タッタッタ・・と、二人の女生徒が、一人の女生徒に向かって、息を上げ、走ってきた。
「ねぇ笹木さん!一緒に帰ろっ!」
「ごめん。寄るとこあるから。」
笹木、と呼ばれた少女は、表情一つ変えず目も合わさず、さらりと答えた。
断られた少女は、そ、そう・・・、と居心地が悪そうに笑った。
一緒について来た、もう一人の少女も、こうなることがわかっていたかのように、だからやめなって言ったのにー、と横で囁いた。
「じゃ・・・また。」
「あ、うん!またねっ」
---------その場だけの馴れ合いなんてうざいだけ。
それに・・・この子達だって-------・・・・
夜の私を知ったら、きっと逃げてくし・・・・。まぁ教えるつもりもないけど。
人通りの少ない路地から、男の声がした。
「ま、待て!俺が何かしたか?!」
ザッザッザッと、音を立て、一人の少女が怯える・・そう、20代ぐらいの男に拳銃を持って近づいていく。
それと同時に男の声も震え、上擦り、もう大の大人の声とは思えなかった。
「な、なにかしたのなら、あ、あやまる・・!だからっ・・・・・!」
ふっ・・と、口許を上げ笑った。
「貴方は何もしてないわ・・・。」
「な、ならどうし・・・・」
ドン--------------・・・・・
きっと、どうして、と聞こうとしたのだろう。
男の言葉は、最後まで言われることはなかった。
ドシャ---------・・・・
男の膝がつくとともに、少女は背を向け、口許を緩め、言った。
「理由なんて、ないわ。・・・ただ殺したいだけよ。」
--あとがき--
わー・・どうなるんでしょうね。
とにかく暗く暗くとしていく予定です。
暇つぶしの方法にお困りのようでしたら、読んでやってください。