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HOMICIDE  作者: 美奈
1/3

第一夜 殺シタイカラ

死にネタです。苦手な方はお戻りください。

---私が物心ついたころには・・・


右手には銃が・・・・・


左手にはナイフが・・・・・




--------そして・・・



体中が緋色に染まり、心が何も感じなくなっていた。


















第一夜 殺シタイカラ





















タッタッタ・・と、二人の女生徒が、一人の女生徒に向かって、息を上げ、走ってきた。


「ねぇ笹木さん!一緒に帰ろっ!」

「ごめん。寄るとこあるから。」


笹木、と呼ばれた少女は、表情一つ変えず目も合わさず、さらりと答えた。


断られた少女は、そ、そう・・・、と居心地が悪そうに笑った。

一緒について来た、もう一人の少女も、こうなることがわかっていたかのように、だからやめなって言ったのにー、と横で囁いた。




「じゃ・・・また。」

「あ、うん!またねっ」








---------その場だけの馴れ合いなんてうざいだけ。




それに・・・この子達だって-------・・・・









夜の私を知ったら、きっと逃げてくし・・・・。まぁ教えるつもりもないけど。














人通りの少ない路地から、男の声がした。



「ま、待て!俺が何かしたか?!」



ザッザッザッと、音を立て、一人の少女が怯える・・そう、20代ぐらいの男に拳銃を持って近づいていく。



それと同時に男の声も震え、上擦り、もう大の大人の声とは思えなかった。






「な、なにかしたのなら、あ、あやまる・・!だからっ・・・・・!」



ふっ・・と、口許を上げ笑った。








「貴方は何もしてないわ・・・。」





「な、ならどうし・・・・」



ドン--------------・・・・・




きっと、どうして、と聞こうとしたのだろう。







男の言葉は、最後まで言われることはなかった。







ドシャ---------・・・・










男の膝がつくとともに、少女は背を向け、口許を緩め、言った。











「理由なんて、ないわ。・・・ただ殺したいだけよ。」







--あとがき--

わー・・どうなるんでしょうね。

とにかく暗く暗くとしていく予定です。

暇つぶしの方法にお困りのようでしたら、読んでやってください。

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