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番外編 リンお姉ちゃん
「その……リンお姉ちゃんがいるから大丈夫かな?」
その言葉がずっと脳裏で響いてる。
私は元々戦争孤児だった。
お母さんの顔も、お父さんの顔も覚えてなかった。
親をなくし、独り身だった。
だからこそそういう人たちを助けたい。
そんな気持ちで衛生兵になった。
でも心の何処かで誰かに支えられたいっていう気持ちもあった。
「ハルトのばかっ」
ハルトには聞こえないようにソファにあったクッションに呟いた。
まだ近くにハルトがいる。
なんかゴソゴソ音が聞こえるけど今はそれどころじゃなかった。
えへへ、弟が出来た。
お母さんも出来た。
本当の家族じゃない、血も繋がってない。
ハルトくんの身分を作るための家族。
――でも嬉しい。
私は立ち上がってハルトの方に歩いていった。
まだハルトは気づいてない。
なんならテラの棚とかを漁ってたのかも。
悪い弟くんだ。お姉ちゃんがしっかり注意してあげないと!
私はゆっくりとハルトくんの方へと向かっていった。
「ハルトくん?なーにしてるの?」
「うわっ!」
……ハルトくんなんで下着を手に持ってるの?




