プロローグ 汝、誰が為に
初めての戦記です!
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「おい大丈夫か!衛生兵!ここに負傷者がいるぞ!」
……誰かの声がする。
「大丈夫だ、お前は必ず助かる!早く!若い青年が倒れているんだ!」
……目が重い。それに土と冷たい感触が体中を刺すように感じる。
「もうすぐ来るからな、それより軍服じゃないってことは民間人か?」
……軍服?民間人?俺はただ・・・
未だに何が起きているのかわからない状況だった。
「何してる!民間人が倒れているんだぞ!」
男の叫び声が耳をつんざく。
それに加えて雨音の中に風を切り裂きながら進んでいくような、俺にはわからないそんな音が聞こえた。
「よし!早く担架をこっちに!」
複数の足音が泥を踏みつける音を出しながらこちらに向かってきた。
「負傷箇所はどこだ?」
「わからない、この子がここに倒れていたのを発見したんだ」
「それにしても見ない服装だ……」
聞き覚えのない言語、なのにそれを理解できている自分がいた。
「まあいい!早く運んでやれ!」
運ばれている、それが唯一分かることだ。
俺はもっと情報を得ようと重い瞼を開けた。
するとそこは異様に暗く、ここが地獄なのかと錯覚するような場所だった。
地面は泥まみれで茶色一色。
空は暗く、雲に覆われており雨が降っていた。
何より兵士のような人たちがそこら中に倒れていた。
「人が倒れてる……?」
初めて目にする光景だった。
その衝撃に耐えきれず、俺は意識を手放した。




