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詩全集3

果て

作者: 那須茄子

傘の花が咲き乱れる舗道

その下に隠れた声は

届かぬ願い

触れ合わないまま過ぎる影たち


濡れた地面が静かにすべてを包み込む

ワイパーの音が夜を切り裂く

ぼやけた街灯が描く夢

雨粒が奏でる無表情な旋律


それは誰にも聞こえない独り言



迷路の果てに立つ私の姿

正解なんてものとうに諦めた

選ぶことさえ疲れる

ただ雨に溶けていきたいと願う


青春は沈んだ星々のように

その微かな輝きにすがりたい日もある

でもその光は誰のものでもなく

足元をそっと照らすだけ


静寂な列車が通り過ぎるたび

未来への道が見え隠れする

その後を追う


不完全な私が描く未来

奇跡なんて信じちゃいないけど

何かに耳を傾けながら進む

手のひらに触れる冷たい雫


それを私は忘れることはないだろう

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