果て
傘の花が咲き乱れる舗道
その下に隠れた声は
届かぬ願い
触れ合わないまま過ぎる影たち
濡れた地面が静かにすべてを包み込む
ワイパーの音が夜を切り裂く
ぼやけた街灯が描く夢
雨粒が奏でる無表情な旋律
それは誰にも聞こえない独り言
迷路の果てに立つ私の姿
正解なんてものとうに諦めた
選ぶことさえ疲れる
ただ雨に溶けていきたいと願う
青春は沈んだ星々のように
その微かな輝きにすがりたい日もある
でもその光は誰のものでもなく
足元をそっと照らすだけ
静寂な列車が通り過ぎるたび
未来への道が見え隠れする
その後を追う
不完全な私が描く未来
奇跡なんて信じちゃいないけど
何かに耳を傾けながら進む
手のひらに触れる冷たい雫
それを私は忘れることはないだろう