第76話 休ませてくれない日常
お疲れ様ですよ〜∠(`・ω・´)
ほな新年2回目、龍太郎目線でいってみよ〜!
ヽ(=´▽`=)ノヽ(=´▽`=)ノヽ(=´▽`=)ノヽ(=´▽`=)ノ
今度は街から少し外れた住宅街の裏手。
俺は消滅していく妖魔から刀を引き抜いて、付いた血を振り払う。
「おいおい、どうなってんだよ?」
純也がグチるが、それは仕方のない事だった。昼間に路地裏で錆人を始末してから、既に5時間経ってた。
しかも……
「なぁ龍太郎? ここって鬼門が出るような場所だったか?」
「いや、こんな所に鬼門は出現ない。ここは一応、霊脈が近いからな」
「あ、そっか、そう言えばそうだったな」
霊脈の発するエネルギーは、基本的に妖魔のような存在が嫌う波長をしていて、そこに人の営みが集中する。
そして霊脈の要となる場所に、神社やお寺等が建って邪気を祓うとされ、俺のいる場所から150m先には小さな神社も建っている。だから、こんな目と鼻の先の場所に妖魔が出てくるはずがなかった。
「この街の霊脈は朱里が見張ってるし、フレネの偽装もだいたい見破る算段は着いたって言ってたが………」
「万全じゃない?」
「ああ」
陰陽術のエキスパートである朱里ですら騙すフレネの偽装。
人間と同じで、手を変え品を変え、汎ゆる方法で騙しに来ると考えた方が良い。イタチごっこだけど、それしか方法は無かった。
「あと、考えられる場所は……」
そして次に俺が怪しいと考える場所に向かおうとした時、純也が止めた。
「龍太郎、お前少し動き過ぎだぞ?
今日はもう、一度帰って休んだ方が良くないか?」
そう思うのも当然だった。
今の俺の姿は疲れ切った顔で、幽霊を思わせるような雰囲気を出していた……。
佳鈴に心臓の事を話す為に、妖魔が聞き耳を立てれないように狩り続け数を減らしていこうとしていた。
他にも方法はあるが、それは最終手段。ってか、あの酒カスババァと佳鈴を会わせたくなかった。
ここ1週間程、夏休みに入ってからブッ続けで妖魔狩りを続けていたが、俺の予想に反して妖魔の数が明らかに増えてる………。
自分の疲労を無視してやっていたが、純也にまで心配される程に顔に出てたか…。
「………わかった。今日はここまでにする」
「その方が良いって、佳鈴ちゃんに暖かい手料理を振る舞ってやれよ」
そういえば、ここ近々は作り置きばかりだったなぁ……。
佳鈴が美味しそうに食べてる姿、最近見てなかったな。食欲も出てきたってのに。
「ハンバーグの材料でも買って帰るか」
俺はその場で純也と別れて、今日はもう帰ることにした。
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「ハァ………」
ため息しか出ない……。
商店街の肉屋でミンチとニンニクチューブ、八百屋でタマネギと付け合わせのサラダでも作る為にレタスとキャベツとジャガイモを買って帰ろうとしたら……
「ドロボーーーー!!」
婆さんの肩がけバッグを、原付に乗った二人組の若い連中がひったくっていた。
丁度俺の方向に向かって逃げて来てくれたから、擦れ違いざまに原付のハンドルを思いっきり切って、
「「うおあぁぁぁ!?」」
盛大に転倒させた。
顔が分からないようにフルフェイスのヘルメットを着けていたから大した怪我はしてないが、服の中でちょっと大きな擦過傷(すり傷)を負ったようだな。が、逃げる素振りをした2人を、俺は買ったニンニクチューブを手に塗って、フルフェイスのバイザーを開けてひったくりの眼にすり込んだ。
当然、痛がって転げ回る。
痛い痛いうるさいから、ひったくり二人組の股間を蹴り飛ばして悶絶させたあと、追いかけて来た婆さんにバッグを取り返してあげた。
で、近くの交番から警察が来たから、事情聴取を受けて、しっかりと怒られた。
やり過ぎたとか、危ないことはしたらダメだって心配もしてくれたから、こっちも大人しく頭を下げる。
で、やっと帰宅………。
手がニンニク臭い。
まぁ、ひったくりを乗せていったパトカーの中はさらに臭かったようだけど。
「ん?」
なんだ?
家の中が騒がしいような…
「ただいま」
玄関を開けると、普段見慣れない靴があった。
で、リビングの扉が勢い良く開く。
「龍太郎!」
早足で俺を出迎えてくれたのはセツ。
コイツまた勝手に……
「助けてくれ!!」
……………なんか助けを求められた。
ウチには妹いるのだが、長男を妊娠中にひったくりに遭って荷物を盗まれそうになりましたが、妹は逆にひったくりをバイクから引きずり降ろして、マウントポジションでボッコボコしました。




