第45話 朝のざわめきと不穏な影
お疲れさまですよ〜∠(`・ω・´)
さて、久しぶりの登場キャラを書くからメモしてた設定再確認!
頑張るぞい!
朝のちょっとした騒動が終わったあと、支度を終えて今日は龍太郎と2人で登校。
いつも2人で登校してるはずなのに、今日はなんか久しぶりのような気がするけど、龍太郎はいつも通りの様子で私の横を歩く。
不機嫌そうにしてはいるけど、刺々しさは無いから、途中で出会う同級生の友達とは普通に挨拶していく。
けど、登校途中で不穏な話が私の耳に入った。
それは、私達の通う学校の先輩が自殺した話だった。
それも朝早くの通勤ラッシュで人が多い街中の交差点で、しかも見ず知らずの人と手を繋いで高層ビルから飛び降りたらしかった。
私も気になってスマホのネットニュースで調べてみたけど、詳しいことは書かれていない。
先輩の身元が分かったのは、皮肉にもその先輩からイジメを受けていた部活の後輩からだったとか。
「龍太郎、その先輩知ってる?」
「面識は無いけど、悪い噂なら聞いたことはあったな」
「悪い噂?」
「恐喝にカツアゲ、あとは他人の彼女を無理矢理寝取ったってのも聞いたことはあるな」
なにそれ……………。
もしそれが本当だったら、なんで今までその先輩の話が出てこなかったんだろう。
「取り巻きの連中と一緒になって周囲を脅してたんだとよ。さらには親の権力も使ってたらしい」
「親の?」
「お前も知ってるだろ、この辺りのインフラ整備を請け負ってる大手ゼネコンの怪力建設。あの先輩ソコの社長息子なんだってよ」
あ〜……そこからはなんとなく察しはついた。
大手ゼネコンが関わってるってことは、学校の寄付金を減らすとかの権力をチラつかせて問題を表面化させなかったり、弁護士を使って教育委員会とかに告発しない様に法の力を悪用したり、報道やSNSに情報が漏れない様にを規制してたってことか………。
テレビやドラマや漫画の世界の事かと思ってたけど、知らない間にそんな事になってたなんて………。
「あれ?それなら……なんで龍太郎はそんな事知ってるの?」
「妖魔が寄り付きやすい人間は、なるべく調べるようにはしてるんだよ」
妖魔…………。
その名前を聞くと、つい先日起きたかのようにあの時のことを思い出す………。
莉桜ちゃんが私を庇って死んだあの時のことを………。
不意にフラッシュバックするあの記憶に込み上げてくるものがくる……。
私の異常を察して、龍太郎が背中を擦ってくれた。
「大丈夫か?」
「う……うん………ありがと」
気分が悪くなった私に、龍太郎は近くの自販機で水を買って、それを私に渡してくれて、それを飲んで込み上げてくるものを押し込んだ。
「すまない、まだこの話はよした方が……」
「いいの、教えて」
莉桜ちゃんの為にも、いつまでも妖魔の事を避けてる訳にもいかない。
なんで私達は妖魔に襲われたのかを………。
龍太郎は私の眼を見ながら、今知っていることを話した。
「お前と莉桜は妖魔に襲われた。
けど、襲われた場所は妖魔の力で、次元を捻じ曲げられた空間って事は知ってるよな?」
「うん………たしかそれって、ファンタジーとかでよく見るようなものだったよね?」
「同じ様なモンだと思っていい。厳密に言えば違うが、分かりやすく想像するならそういう風になる。
で、お前達を襲ったあの空間は、人為的に作られたものだった。つまり、お前達は狙って襲われたんだ」
「!?」
人為的に………作られた……………?
狙って……襲われた??
「正直、お前と莉桜が狙われた理由は皆目見当が付かない。
出てきた妖魔がなんでカマキリの姿形をしていたのかも謎だが、莉桜のカマキリ嫌いを知ってか知らずかは解らず仕舞いだ……」
…………………………………。
「とにかく、今後はお前1人にならない様に、なるべく俺の近くに居てくれ。また狙われるかもしれない」
私と莉桜ちゃんが………狙われた………………?
龍太郎の言葉に心臓が締めつけられるような圧迫感が走る……。
また狙われるかもしれない。
でも………なんで……………?
私は話を聞いてちょっと後悔した。
でも、龍太郎は私の気持ちを察してこうも言ってくれた。
「なにも手を拱いてる訳じゃない。
心当たりのある事がいくつかあるから、それらをシラミ潰しに当たってる。
それに、お前に何かあったら直ぐに駆け付ける。
だから、俺の側を離れないでくれ」
………………龍太郎は変わらないなぁ。
子供の頃から私やお母さん、莉桜ちゃんに何かあると直ぐに駆け付けて色々助けてくれた。
言った事や小さな約束も、破らずにずっと守ってくれている。
『なにかあったら、すぐにたすけてあげるから!』
男の子ならヒーローに憧れて、きっと誰もが言うであろう台詞だけど、龍太郎はずっと守り続けてる。
なんてこと無い台詞なのに、龍太郎が言うと不思議と安心する。
「うん、ありがと」
まだ心臓が締めつけられるような感覚はあるし、怖くも感じるけど、なるべく龍太郎と一緒にいることにしよう。
ペットボトルの水を飲みほして、自販機の隣にあるゴミ入れに空のペットボトルを捨てて学校に登校した。
でも、この時に龍太郎は嘘を付いていた。
ホントは、私が狙われた理由の心当たりがある事を……。
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学校に着くとやっぱりと言って良いのか、話題は自殺した先輩の話で持ち切りだった…。
そりゃイジメの主犯格が突然自殺したらだもんねぇ。
話を聞けばその先輩の諸行がドンドン出て来て、中にはただの悪口の様な事まで飛び交っていて気持ちが悪い。
そして案の定、被害者の後輩くんは欠席していた。
でも、今日は休んでた方が都合が良かったかもしれない。
近頃のマンガやアニメで、被害者による加害者への復讐を題材にしたものがある。
読んだことのある展開に近い状況になって何処か浮足立って変な方向に話す人もいた。
もし私がその被害者だったらと思うと、そんな心無い事を聞いて物凄く傷つくと思う。
「龍太郎〜!おっはよ〜!」
ガッ!メリメリメリメリメリメリメリっ!!
「アダダダダダダダダっ!!」
そんな中でもいつもの様に接してきてくれる純也くん。
いつもの様に龍太郎にアイアンクローで締め上げられながら笑顔で接して来てくれた。
「相変わらず鬱陶しい」
「相変わらず容赦ねぇw」
変に通じ合ってるから安心して見ていられるんだよねこの二人。
「おはよう純也くん」
「おはよう佳鈴ちゃん!」
「ほら」
「お、いつもありがとな龍太郎☆」
そしていつもの様に純也くんの分のお弁当を手渡す。
「そろそろ料理の1つでも覚えろよ」
「え〜ヤダよ〜w、龍太郎の作るもんて美味いんだからさ!」
「自活しろって言ってんだよ」
「自活ならバイトしてんじゃんオレ」
「アレを普通のバイトと同じにするな」
自分の鞄を教室後ろにある荷物入れに入れて、龍太郎は机に入れっぱなしの教科書を取り出して1時限目の準備をする。
まだあと30分の余裕はあるけど、龍太郎は子供の頃から軽く予習をしてから授業を受ける。
私も自分の席に着くと、純也くんが私の顔を覗き込んできた。
「ど〜しったの、そんなちょっと暗そうな顔してさ?」
「あ、うん………えっと…」
「………もしかしてさ、イジメられてた後輩くんのこと考えてた?」
あ、顔に出てたかな?
ここの所ずっと憂鬱な気分だったし………。
「うん………」
「心配する気持ちも分かるけどさ、当事者じゃない俺達がアレコレ言ったり思ったりしたところで、その後輩くんが救われる訳じゃないし」
「それは……そうだけど………」
だって…顔も名前も知らないとはいえ、同じ学校の生徒である以上、私も無関係じゃないと思ってしまう。
こういう事は隠蔽されやすいし………。
「言いたいことは分かるけどさ、俺達は学生なんだし、出来ることなんて知れてるよ。
そういうのは大人達の、先生達の仕事なんだ」
純也くんの言う事は正しい。
でも…と思ってしまう私は…………
「そんな顔しなさんなよw
佳鈴ちゃん優しいからそう思うだけさ!
だからもしさ、その後輩くんが助けてって言った時に力を貸してあげたら良いんだよ!
優しい佳鈴ちゃんなら、その声を拾えるさ。
もし何か行動するなら言ってくれよ、力になるからさ☆」
「うん、ありがとね」
純也くんはサムズアップしながらチャラい笑顔を私に向けると、後ろから男友達に呼ばれて、彼はそのまま私に手を振ってから友達の所に行ってしまった。
結構気を使われちゃったな……。
どんな酷い顔してたんだろ私。
でも……そうなんだよね。
大人達に任せるしかない。
学生の私に出来ることは少ない。
でももし、何らかの縁でその後輩くんに助けを求められたら、助けてあげよう。
その時は、言ったからには純也くんも龍太郎も巻き込んであげるからね!
少し強引だけど、気持ちの切り替えが出来た私は友達と他愛もない話をしながら時間を潰し、今日の授業を受けていった。
上手く書けたやろか?
悪意の無いチャラさただのアホっぽくなるから気を付けないと!




