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人外討魔伝記  作者: 一ノ瀬カイヒロ
第三章 穢れた胎の叫び
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第44話 墓の向こうの鎖

ついに第三章突入!!


ここからどんな物語になるのか、是非ともよろしくお願いします∠(`・ω・´)


書きたいこと書くぞ〜!

いじめ。


これらは学校生活や社会の中では根絶しようとしても出来ない問題。


聞いたことは無いだろうか?


『罪人は、罪を心からつぐなわなければ死んだ後も働かされる』


罪とは何か?


暴力を振るうこと?

盗みを働くこと?

人をだまして蹴落けおとすこと?


生きていけば、人は聖人君子せいじんくんしではない限り、大なり小なり罪をおかす。


なら、最大の罪は?


私は『罪を罪と自覚出来ない』事だと思う。


自覚出来る罪ならば、その罪の大きさが大凡おおよそ頭の中で想像が出来る。


だけど自覚出来なければ?

どれだけ滾々(こんこん)と説教しようがさとそうが、それが理解できなければ、その人は理不尽りふじんと感じ、同じ罪を重ね続ける。


そんなバカな人達の前に、私は笑顔で現れる。


「ほら、飛び降りて」


私の号令に、意識の無い老若男女ろうにゃくなんにょ数名が手を繋ぎながら、あるビルの屋上から通勤ラッシュの横断歩道に向かって躊躇ちゅうちょなく飛び降りた。


まるで仲良死なかよしこよしのように、面識の無い者同士が一斉に死ぬ。


突然訪れた死に、通行人達が驚きとざわめき、ある者にはトラウマを植え付ける。


「ハハッ、いい具合にグチャグチャだねw」


刑事ドラマ等では死体は綺麗な状態で物語が進められるが、現実はそうじゃない。


落下の衝撃により、身体は不自然な形に歪むことがある。四肢ししが異常な角度で曲がったり、頭部が大きく変形したり……まるで壊れた人形のようだった。


だけど彼女からしてみれば、罪人はむごたらしく死ぬ事にこそ意味がある。


苦痛や恐怖を目の当たりにしての死は、自覚出来ない罪人にとっては理不尽であり、その理不尽こそが、彼女が罪人に求める調味料スパイスとなるのだ。


「いい具合に集まってきたわね、コレならあの時出来なかった事が出来そう」


高層ビルの屋上から、半袖のセーラー服に身を包んだ彼女は、裸足はだしの若々しいの足をプラプラしながら下の惨状ニマニマした笑顔で楽しんでいた。


「待っててね、佳鈴かりんちゃん」


人の死を楽しんだ彼女は、宙を歩き出した。


散歩をするように、次の獲物を求めるように……。


「次はちゃんと、殺してあげるから♡」


=========================================


佳鈴かりんside


「…………………」

「…………………」


朝早く、玄関の前で静かな………戦闘?が繰り広げられていた。


私と龍太郎りょうたろうが朝ご飯を食べているとインターホンが鳴り、龍太郎りょうたろうがエプロン姿で玄関に出ていくと、そこにはお蕎麦そばが入った袋を片手に、数日ぶりに姿を現したあのセツって人が立っていた。


2人とも黙ったまま、数分間睨み合った………。


「何の用だ?」

「引っ越してきたから、引っ越しそばをな」

「引っ越した?どこに?」

「隣に」


どうやら隣の部屋に引っ越してきたらしい。





って、は?




ちょっと思考停止しちゃったよ。


「お前何考えてやがる?」

「お前達の側にいれば、近いうちにナナシにも会えそうだからな。アイツにはまだ色々と聞きたいこともある」


龍太郎りょうたろうなおも彼女を睨み付けていた。私を誘拐して戦った相手といえど、私を救って、この前は散歩中のおじいちゃんを助けてもくれた。


だから決して悪い人じゃないのはなんとなく分かる。

だったら、普通に接するのがベストだろう。


私は龍太郎りょうたろうの横に立ち、彼女の………セツさんの引っ越しそばを頂戴した……ってコレ、かなり上等な物じゃないかな?


質の良い和紙のような風合いで、生成きなり色の表面には控えめな墨色の店名が手書き風に記されている。

手に取ると、ずっしりとした重みがてのひらに伝わり、丁寧に包まれた中身の存在感を物語る。


袋の口は濃紺のうこんひもで結ばれ、まるで贈答品のような品格を漂わせている。そっと近づけると、紙越しにほのかに漂う蕎麦の香ばしさが鼻腔びこうをくすぐる。

紐を解く前から、袋の端正な折り目や、触れるたびに感じる職人のこだわりがすごく、特別な蕎麦であることを静かに告げている。


どこで手に入れてきたのこのお蕎麦?


私の視線に、セツさんはニヤリと笑った。


「じゃ、今後ご近所付き合いよろしくな」


そう言うとセツさんは自分の部屋に戻っていき、静かに扉を閉めて行っちゃった………。


なんだったんだろ?


とりあえず、もらったお蕎麦そばを冷蔵庫に入れて、今日にでも食べるとしようか。

保存料も使ってなさそうな程に高級品だと思うけど…………そう思うと気になって、貰ったお蕎麦の店名を調べてみた。


「ブッ!!」


思わず吹いた。


だって……一袋で3万円もするもの…………。

それがあの袋の中にはそれが3つも…………。


「謝罪の意味もあるんじゃないの?」


ほっぺにご飯粒をくっつけた朱里さんが理屈をべたけど、ご飯粒のせいで全然賢く見えない。


「謝罪?」

佳鈴かりんちゃんを誘拐した事や、埠頭ふとうでの事とかの、じゃないかしら?」


確かに危ない目にはあった。


銃だって撃たれたけど、最後は龍太郎りょうたろうに協力だってしてくれた。

だから今更謝罪とかされても反応に困るんだけど……。


「とりあえず、貰ったもんはありがたく食べるとしようか」


龍太郎りょうたろうは切り替えた様子で、食べ終わった食器を洗い始めた。

私も龍太郎りょうたろうの手伝いに、洗った食器を受け取り、布巾ふきんで水分を取って棚に戻していく。


そんな中、テレビでは速報で〇〇交差点で集団自殺が発生して、現場では大混乱になっていることを放送していた。


SNSでは、この集団自殺を偶然カメラで録らえていた人がアップロードした動画が大拡散して、一時的に規制が入ってネット上でも大混乱になっていた事を、私達知る由もなかった。


まずは軽く短く∠(`・ω・´)


そして冒頭の彼女は誰なのか?


ちな、日本で1番高いお蕎麦のお値段は27万円相当ですと!

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