イメージチェンジ
0:2:0声劇台本です
自作発言禁止
BGMはOK
キャス画にこだわりはございません。
所要時間は10分程です。
録画が残っていたらききに行くかもしれません
イメージチェンジ/作者:香乃木 雪兎
0:2:0の声劇台本です
・西井 香菜♀
黒髪のロングヘアーの女子高生
おしとやか
以下、香菜と表記します
・春風 優♀
栗色のショートカットの女子高生
元気いっぱい
以下、優と表記します
配役表(敬称略)
西井 香菜♀:
春風 優♀:
―――――――――――――――
優:「ねぇねぇ、香菜の髪型弄ってもいい?」
香菜:「え、なに突然…別にいいけれど、可愛くしてよね?」
優:「はいはーい!」
香菜:「ふふふ、女子って感じするわね」
優:「え、私のこと?」
香菜:「そうそう、優のことよ」
優:「そういう香菜だって、髪、とても素敵なロングストレートじゃん」
香菜:「ありがとう。手入れすれば誰だって…と思うけど?」
優:「えー!髪の毛だって紫外線でダメージ受けるんだよ?私はいくら手入れしてもパッサパサ…」
香菜:「って、髪型いじらなくてもいいの?私の気が変わっちゃうわよー」
優:「え、待ってよぉ。用意はしてあるから、今すぐ始めます!」
香菜:「いいお返事ね」
優:「うーん…ここはクルクルとさせて…上に持ってきて…と」
香菜:「どういう風になるんだろう、楽しみね」
優:「リボンも巻いて♪」
香菜:「リボン!?いつの間に用意していたの」
優:「えへへ!私には秘密ポケットが…なんてね」
香菜:「用意がいいわね…もう少しで完成する?」
優:「うん、完成したよ!」
香菜:「へぇ、早い!鏡でみてみようかしら」
優:「どうかな?」
香菜:「……ん?これって羊を彷彿とさせるような髪型」
優:「気が付いた?香菜はのんびり屋さんだから羊のふわふわしたイメージの髪型にしたんだよ」
香菜:「優の方がのんびり屋さんじゃないの」
優:「そう?さぁ、次の髪型いってみよー!」
香菜:「はーい…」
優:「次は細い三つ編みを何束か作って…」
香菜:「ワクワクするわ」
優:「そして、回転させて、くるりんぱ!」
香菜:「くるりんぱ?」
優:「可愛い表現でしょ?」
香菜:「そうね」
優:「次は、残しておいたストレートの毛束を…」
香菜:「優は髪型を弄るのがとても得意なのね」
優:「これでも器用なのよ」
香菜:「お弁当食べている時、ご飯粒を口の周りにつけているのに?」
優:「え゛、見てた?」
香菜:「ええ」
優M:(プラン変更…面白い髪型にしちゃう!!)
香菜:「もう少しかかりそう?」
優:「ううん、完成だよ!」
香菜:「どれどれ…なにこれ」
優:「なんのこと?可愛いじゃん」
香菜:「これが?」
優:「うん」
香菜:「まるで…、クラッカーから飛び出ている紙吹雪がつながったような髪型」
優:「大変だったんだよ?」
香菜:「それはそうかもしれないけど、どうやって解くのよ?!こんな髪型は嫌よ!」
優:「はいはい」
香菜:「はいはい…じゃない!」
優:「むー…やり直せばいいんでしょー?」
香菜:「もちろん!早く他の髪型にして」
優:「お次は~っと」
香菜:「ちゃんと可愛く」
優:「編み込み作って…少しずつ毛束を通して…」
香菜:「いい調子ね。聞いた感じではだけど」
優:「……」
香菜:「無言になっちゃった!?」
優:「集中してるのぉ。難易度あるから」
香菜:「難易度?!どういう意味での?」
優:「色々だよ!」
香菜:「色々ってなんだか怖いわね」
優:「心配ご無用」
香菜:「う…うん」
優:「……ぁ゛」
香菜:「『ぁ゛』…ってなに?!」
優:「えっとね…この意味は」
香菜:「この意味は…?」
優:「『あ!この髪型マジ半端なく、めんこいのぅ!』の意味だよ」
香菜:「方言が!そして濁点は無視?!」
優:「さぁ、見てみてー!」
香菜:「無視ですか…」
優:「テヘペロ☆」
香菜:「テヘペロ☆じゃないわよ」
優:「完成してるよ!」
香菜:「どれどれ…」
優:「可愛いでしょ?」
香菜:「…うーん。白鳥のように優雅な髪型ね」
優:「その表現…満足してない感じ?」
香菜:「えーっと…走ったら崩れそうな髪型。アリガトウ」
優:「何故に棒読み」
香菜:「そんなことはないアルヨ」
優:「今度は語尾が変わってるし」
香菜:「気のせいよ!気のせい」
優:「そ…そう?次の髪型にするね!」
香菜:「お願いします」
優:「お任せくださいな♪」
香菜:「段々、細やかさが増している気がするわ」
優:「えへへ~」
香菜:「楽しみにしているわね」
優:「お次は~♪(鼻歌を歌う)」
香菜:「ご機嫌なのね」
優:「そりゃあ、いじれるんだもん。楽しい!」
香菜:「それはよかった」
優:「ここをこうして…後ろ側に持って行って…」
香菜:「いい感じになるのかしら…ワクワクするわ」
優:「うん、いい感じに進んでるよ」
香菜:「ねぇ、今の髪型に題名をつけるなら…どういう感じなのかしら?」
優:「ずない」
香菜:「ずない…?」
優:「方言で、でかい、大きいって意味よ」
香菜:「?!」
優:「まあまあ、完成すればわかるからぁ」
香菜:「う…うん」
優:「うーん。もう少しかなぁ」
香菜:「なんだか、ドキドキするわね」
優:「こうして…よし!完成~」
香菜:「どうなったんだろう…鏡を見てみようかしら…」
優:「うふふ」
香菜:「…これは!!」
優:「どう?」
香菜:「どうもなにも、お皿じゃないの…まるで」
優:「照れるな~」
香菜:「褒めてないわよ!」
優:「もう、照れ隠しでツンデレにならなくてもいいのにぃ」
香菜:「誰が?!本気で全力でツッコミを入れているのに」
優:「感想はいかがですか?お客様」
香菜:「却下ね」
優:「辛辣ぅ」
香菜:「才能の使い道間違っている…いえ、世界のユニーク髪型ショーにでれば人気出るんじゃないかしら?」
優:「あら、嬉しい!そんなのがあったら出てみよっかなぁ」
香菜:「皮肉を込めて言ったのに伝わっていない」
優:「皮肉を込めてたの?」
香菜:「YES!」
優:「ほら、私って正直だからぁ。そのまま受け取っちゃうのよ~」
香菜:「自分で言わないでもらえるかしら?」
優:「もう、香菜ったら拗ねないでよ」
香菜:「もう疲れた…髪型を弄るのはこれで最後ね」
優:「えええ」
香菜:「そんな声出さないの!けっこう時間経っているわよ?」
優:「そうだけど…」
香菜:「家に帰りたくない理由でもあるのかしら?うちに泊まるのは却下よ」
優:「泊まらせてー!今朝、両親の喧嘩がひどくて帰りたくなーい」
香菜:「そういうことね」
優:「うん…じゃあ」
香菜:「だーめ」
優:「どうしても?」
香菜:「どうしても」
優:「うぅ…(泣く)」
香菜:「家族と過ごせる時間は無限じゃないのよ…突然幸せが壊れることだってあるのだから」
優:「そっか…香菜は幼い頃に交通事故で両親が遠くに行っちゃったもんね」
香菜:「そうよ、それに、喧嘩するほど仲がいいとも言うし」
優:「けっこうひどかったんだよ?喧嘩」
香菜:「帰りたくないかもしれないけど、ご両親は今仲直りしているかもしれないわよ」
優:「そうかなぁ」
香菜:「気持ちを言葉にしないと、相手に伝わらないものなのよ」
優:「うん」
香菜:「優にとって、かけがえのないご家族でしょう?」
優:「うん、大切な家族」
香菜:「なら、向き合わないと、現実と。どうしても辛くなったら私の家に来ていいから」
優:「ありがとう。香菜」
香菜:「大事な友人だもの」
優:「私、帰るね」
香菜:「待って、優。髪型を元に戻してから帰って!」
優:「あ、忘れてた」
香菜:「忘れられていた!?」
優:「……よし。これでOK!」
香菜:「ありがとう。優。暗くなってきているから、気を付けて帰ってね」
優:「うん!そうする。また月曜日に!」
香菜:「またね」
(間)
優M:(髪型、気が付いたかな?)
香菜:「ん…?元のポニーテールじゃない!細い三つ編みの束のポニーテールになっている!」
香菜N:その日だけではどうしても解ききれず、翌朝は見事にウェーブのかかったロングヘアーになっていました!優の奴めぇえええ!!月曜日は覚悟していなさい!!
完
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