マオ
「 へぇ…そうなんだ? 」
セロフィート
「 料理店へ渡すなら、解体済みのまま渡しても良いです 」
マオ
「 売ったりはしないのか? 」
セロフィート
「 販売をして良いのは商人ギルドに登録している正規の商人だけです。
商人ギルドに登録していないのに売ると違反となり罰せられます。
どうしても販売したいなら、商人ギルドに登録している正規の商人を通すか、冒険者ギルドと契約している商人を通す事です。
前者は個人で商人と契約するので、何かしら問題が起きると自己責任となります。
後者は冒険者ギルドを通すので、何かしら問題が起きても冒険者ギルドが補償してくれます 」
マオ
「 冒険者ギルドで冒険者登録をした冒険者が商人ギルドで商人登録をするって事は出来るのか? 」
セロフィート
「 出来なくはないです。
何等かの問題が起きた時の保険に1Mkを支払い冒険者ギルドに契約商人として登録をしなければいけません。
同様に何等かの問題が起きた時の保険に1Mkを支払い、商人ギルドに契約冒険者として登録をしなければいけません。
毎月5Mgずつ冒険者ギルドと商人ギルドに支払わなければいけません 」
マオ
「 そ、そうなんだ…。
金貨を1枚ずつ支払って、銀貨を毎月5枚ずつ支払うのか…。
大変だなぁ…… 」
セロフィート
「 商人は上手くやれば儲かります。
1Mkは直ぐ、はした金になります 」
マオ
「 そっそうかな…… 」
セロフィート
「 そろそろ帰ります? 」
マオ
「 もうそんな時間なの? 」
オレは懐中時計で時間を見て確かめる事にした。
懐中時計を出して時間を確認すると既に21時を過ぎていた。
マオ
「 ──セロ、21時を過ぎてるよ。
長居し過ぎちゃったな。
レストランのラストオーダーって何時なんだ? 」
セロフィート
「 22時です。
未だ食べます? 」
マオ
「 ううん。
もう止めとくよ。
高級料理を食べ過ぎなぐらい食べたからな。
大満足だよ!
21時半には宿屋に着ついてたいよ 」
セロフィート
「 では、帰かえりましょう 」
セロとオレは椅い子すから腰こしを浮うかせて立たち上あがると、ドアへ向むかって歩あるいた。
テーブルの上うえには、がぶ飲のみするのが勿もっ体たい無なくて、ちびちびと飲のみ干ほしたリカーのボトルが4本ほんも並ならんでいる。
もっと飲のみたかったな…。
──でも、セロがボトルを10本ぽんも買かってくれたから、明日あしたから毎まい日にち食しょく事じ時どきに飲のむんだ!
個こ室しつを出でたら、セロと会かい計けいをする為ためにレジへ向むかった。
セロがレジカウンターで支し払はらいをしてくれる。
一いっ体たい幾いくらぐらいが、セロカの中なかから消きえるんだろう。
怖こわくて聞きけない…。
丁てい寧ねいに包つつまれたリカーのボトルをウェイターが用よう意いしてくれている。
セロの代かわりにウェイターからリカーのボトルを受うけ取とった。
此このリカーが全ぜん部ぶオレの物ものなんだよな。
嬉うれしい(////)
其それにしても今日きょうのセロは、何なにかと奮ふん発ぱつし過すぎな気きもする。
セロ……、オレの前まえから突とつ然ぜん居いなくなったりしないよな??
明日あしたの朝あさ、居いなくなったりとか……。
いや…、考かんがえるのは止よそう…。
支し払はらいを済すませたセロが、オレの頭あたまを撫なでてくれる。
マオ
「 セロ…… 」
セロフィート
「 マオ、行いきましょう 」
マオ
「 うん… 」
セロフィート
「{ 宿しゅく泊はく室しつと繋つなげました。
直すぐにボトルを置おけます }」
ウェイターがレストランの扉とびらを開あけてくれ様ようとしたけど、セロが片かた手てを上あげて制せいした。
セロかオレが開あけないとゲート魔ま法ほうマジックが発はつ動どうしないからだ。
両りょう手てにボトルを持もっているオレの代かわりに、セロが扉とびらを開あけてくれた。
扉とびらの向むこう側がわは外そとの景け色しきが見みえているけど、此これは宿しょく泊はく室しつが見みえない様ようにする為ためのカモフラージュだったりする。
オレが扉とびらの中なかへ入はいると、セロが扉とびらを閉しめてくれた。
◎ 1Mkメキ ─→ 金貨 1枚 = 1万円
5Mgメグ ─→ 銀貨 5枚 = 5.000円