♥ 高級レストラン 1 / 豪華なディナー 1 / 観光デート 18
──*──*──*── 高級レストラン
セロにエスコートされながら店内へ入ると、何て言葉で表したら良いのか悩んでしまう程に、お洒落な内装にオレは言葉を失った。
本当に金持ちしか入店しない様なレストランだって事は見て分かった。
天井も壁紙も床も全てが控え目な色との柄なのに、お上品さを引き立てているみたいに見えるし、ブランウとオレンジの間の色みたいな照明の所為なのか、ロマンチックさが演出されている。
記念日に奮発して来る様なレベルの高さをビシバシと感じる。
此処で夕食かぁ…。
料理の値段も高いんだろうなぁ……。
セロの前に紳士の様な物腰のウェイターが歩いて来ると、セロに恭しく頭を下げた。
お辞儀の角度が深くないかな??
ウェイター
「 セロッタ・シンミン様、御待ちしておりました。
御用意させて頂きました個室へ御案内させて頂きます 」
セロフィート
「 お願いします 」
セロッタ・シンミン…………って偽名かよ!
店の予約に偽名なんて使って良いのかよ?
其に個室って??
空いてる席なら、ちらほあるけど……。
マオ
「{ セロ、個室って何?
空いてる席に座らないのか? }」
セロフィート
「{ マオの為に予約しました。
ふふふ。
会員の中でも限られた者しか利用の出来ない完全予約制のVIPルームです }」
マオ
「{ セロってVIPなのか? }」
セロフィート
「{ ワタシは〈 セロッタ商会 〉の創立者です。
地球上に存在する全ての〈 セロッタ商会 〉を牛耳るのは、ワタシです。
今やワタシは、VIPの頂点に君臨するVIP中のVIPです。
世界中の国王が束になってもワタシに指図も命令も出来ません }」
マオ
「{ そっか……。
セロはもう、唯の吟遊詩人じゃないんだな… }」
セロフィート
「{ 吟遊大詩人です }」
マオ
「 そですか… 」
ウェイターが案内してくれた個室の前に着いたみたいだ。
ウェイターが個室のドアを開けてくれた。




