セロフィート
「 勿論、ワタり前まえのセロシフィートです♪ 」
マオ
「 セロの入いれ知じ恵えかよ… 」
セロフィート
「 国こく王おうと王おう子じ達たちが国こく内ないを巡めぐりながら国こく民みん達たちから惨むごたらしい拷ごう問もんを受うけた末すえ、城じょう下か町まちの中ちゅう央おうで全ぜん国こく民みん達たちに見み守まもられながら公こう開かい処しょ刑けいされて逝いく──。
巡じゅん回かい拷ごう問もんは中なか々なか面おも白しろい余よ興きょうになると思おもいません? 」
マオ
「 …………当とう時じのセロが思おもったんだよな?? 」
セロフィート
「 今いまでも中なか々なか面おも白しろい余よ興きょうだったと思おもってますけど?
今いまなら当とう時じよりも遥はるかに面おも白しろい余よ興きょうに出で来きる自じ信しんがあります。
大おおいに期き待たいしてください♪ 」
マオ
「 しないよ!!
巡じゅん回かい拷ごう問もんとか公こう開かい処しょう刑かいとか薦すすめるのも実じっ行こうするのも駄だ目めだからな!! 」
セロフィート
「 残ざん念ねんです… 」
マオ
「 残ざん念ねんがらなくていいからっ!!
…………彼あのさ…国こく王おうと王おう子じ達たちは本ほん当とに国こく民みん達たちから包ほう丁ちょうで刺さされたりしたのか? 」
セロフィート
「 遠えん慮りょも手て加か減げんもなく、身しん体たいからだ中じゅうをザクザクと刺さされてました。
15分ふんもあれば、傷きず口ぐちは塞ふさがりますし、体たい力りょくも回かい復ふくしますけど、痛いたみは残のこります。
朝あさから深しん夜や迄まで、拷ごう問もんを待まつ行ぎょう列れつは絶たえませんでした。
中なかには国こく王おうと王おう子じ達たちの口くちの中なかへ排はい泄せつ物ぶつを押おし込こむ国こく民みん達たちも居いましたし、動どう物ぶつから抜ぬいた血ちを浴あびせたり、生なまゴミ等などの汚お物ぶつを口くちの中なかへ押おし込こむ国こく民みん達たちも居いました 」
マオ
「 エグいな……。
口くちの中なかに汚お物ぶつとか排はい泄せつ物ぶつをぶち込こむなんて……幾いくらなんでもやり過すぎなんじゃ… 」
セロフィート
「 犯おかした悪あく行ぎょうの数かず々かずを贖しょく罪ざいする為ための巡じゅん回かい拷ごう問もんです。
やり過すぎな訳わけないでしょう。
王おう子じ達たちはもっと残ざん虐ぎゃくな行こう為いを何なん年ねんにも渡わたって行おこなってました。
同どう情じょうを抱いだく必ひつ要ようはないです 」
マオ
「 そうかなぁ… 」
セロフィート
「 国こく民みん達たちの目めを国こく王おうと王おう子じ達たちの巡じゅん回かい拷ごう問もんへ向むかせている間あいだに、Kケィ国こくの領りょう土どとなった其その国くには、Kケィ国こくが衰すい退たいし滅めつ亡ぼうを迎むかえる時とき迄まで、国こく民みん達たちは平へい穏おんに暮くらせた様ようです 」
マオ
「 そうなんだ…。
Kケィ国こくの国こく民みんとして生いきる事ことになったんだな…。
其それで良よかったのかな? 」
セロフィート
「 良よかったのではないです?
国こく民みん達たちは国こく王おうと王おう子じ達たちに抱いだいていた恨うらみを晴はらす事ことが出で来きた訳わけですし。
彼あの王おう子じ達たちの誰だれが国こく王おうに即そく位いしても国くにを統とう治ちする事ことは出で来きなかったでしょう。
ワ入いれ替かわタり前まえのセロシフィートは≪ エルゼシア大たい陸りく ≫へ転てん移いしたので、話はなしは此これで終おわりです 」
マオ
「 ……壮そう絶ぜつな内ない容ようだったよ…。
此これの話はなしをさ本ほんにしたら売うれるんじゃないか? 」
セロフィート
「 ふふふ。
もう書しょ店てんで販はん売ばいしてます 」
マオ
「 してるのかよ!
ちゃっかりしてるな〜〜〜 」
セロフィート
「 ──マオ、着つきました。
此こ処こがロマンティックな飲いん食しょく店てんです 」
マオ
「 此こ処こって……高こう級きゅうレストランじゃないか!!
セロ、本ほん当とに入はいるのか? 」
セロフィート
「 安あん心しんしてください。
ワタシがマオをエスコートします。
入はいりましょう 」
マオ
「 ……う、うん… 」
セロにエスコートされながら、オレは飲いん食しょく店てん── 高こう級きゅうレストラン ──の中かなへ入はいった。