セロフィート
「 ──では《 飲食街 》へ行きましょう 」
マオ
「 宿屋で食たべないのか? 」
セロフィート
「 折せっ角かくのデートですし、ロマンティックな飲いん食しょく店てんで夕ゆう食げディナーにしましょう 」
マオ
「 ロマンティックな飲いん食しょく店てん?? 」
セロフィート
「 ワタシに任まかせてください 」
マオ
「 うん? 」
ロマンティックな飲いん食しょく店てんって、どんな店みせだろう??
気きになるな〜〜。
セロフィート
「 マオ、デートの記き念ねんに何どれか買かいません? 」
マオ
「 えぇっ?!
デート記き念ねんにオレの絵えが使つかわれてる皿さらを買かうのかよ…。
要いらないよ… 」
セロフィート
「 そうです?
ワタシは欲ほしいです 」
マオ
「 何なんでだよ〜(////)」
セロフィート
「 マオはワタシと “ お揃そろい ” の記き念ねん品ひんを欲ほしくないです? 」
マオ
「 お揃そろい……。
ま、まぁ…セロが “ どうしても ” って言いうなら買かっても良いいけど…(////)」
セロフィート
「 “ どうしても ” です♪
マオ、此これはどうです?
双ふた子ご皿ざらと言いって、2枚まいで── 」
セロは気きに入いった皿さらを見み付つけたみたいで、手てに持もってる皿さらをオレに見みせながら嬉うれしそうに話はなしてくれる。
正しょう直じき言いって、オレの絵えが使つかわれてる皿さらなんて、激はげしくどうでもいいんだ。
だけど、セロがオレと「 お揃そろいの皿さらが欲ほしい 」なんて言いってくれるから、嬉うれしいじゃないか!!
しょうがないなぁ、もうっ(////)
結けっ局きょくセロは双ふた子ご皿ざらってのを買かっている。
セロはレジカウンターで店てん主しゅにセロカを渡わたしていた。
セロカ払ばらいが出で来きるんだな。
セロのセンスが良いいのは昔むかしから分わかっている。
きっと〈 創そうゴデ造ぞうィオ主しゅールの館やかた 〉の寝しん室しつにでも飾かざられるのかな?
まぁ、一寸ちょっと嬉うれしいかも(////)
双ふた子ご皿ざらを見みる度たびに今日きょうのデートを思おもい出だすのかな?
…………どうせなら楽たのしい事ことだけを思おもい出だしたいもんだ。
セロフィート
「 マオ、行いきましょう 」
マオ
「 うん 」
セロがオレの左ひだり手ての指ゆびに右みぎ手ての指ゆびを絡からめて来きた。
飾かざり皿ざら専せん門もん店てんを出でたセロとオレは《 飲いん食しょく街がい 》を目め指ざして歩あるき出だした。