♥ 芝生公園 1 / ピクニックランチ 1 / 観光デート 2
──*──*──*── 芝生公園
天気が良いからだろうな。
家族連れや恋人達が芝生の上に色取り取り,柄様々のレジャーシートを敷いて、お弁当を広げてピクニックを楽しんでいる。
オレは自分の腰に付けてるポーチバッグの中からレジャーシートを出す。
芝生の上に大きめのレジャーシートを広げて敷いた。
ブーツを脱いでレジャーシートの上に上がったら、ポーチバッグの中から重箱を出して、レジャーシートの上に置いた。
重箱は5段になっていて、2つある。
昨日は奮発して料理を作ったんだ。
お重は全部で10箱ある。
お重の中にはオレが腕を振るって作った料理が詰め込んである。
セロに食べてもらいたくて頑張って作った料理ばかりだ。
セロはブーツを脱いでレジャーシートの上に座っている。
マオ
「 セロ、沢山食べてくれよ! 」
セロフィート
「 有り難う、マオ 」
マオ
「 今回は卵をふんだんに使って、卵尽くしの料理にしてみたんだ! 」
厨房にあった卵も使ったけど、冒険者ギルドで貰った幻の卵も惜しみ無く全部使った。
オレが作った料理は──、蒸し野菜とポーチドエッグ,エッグベネディクト,とろ〜りスコッチエッグ,キッシュ風オムレツ,茹で玉子とブロッコリーのマヨネーズ焼き,厚焼き玉子,とろふわオムレツ,玉子サンド,玉子サラダコロッケ,玉子とトマトのふわとろ炒め,玉子とベーコンの春巻き,焼きアスパラの玉子ソースかけ,ホットケーキ,ふわふわスフレケーキ,クレープ生地,特製プリン……とまぁ、こんな感じだ。
其のそのまま食べても美味しいけど、バンズに挟んでサンドイッチ風にして食べても美味いんだ!
バンズは色んな種類を用意してみた。
セロの為に此処迄頑張れたオレを自分で褒めてやりたい!
マオ
「 セロ、遠慮しないで食べてくれよな! 」
セロフィート
「 はい♪
マオの手料理、久し振りに食べれて嬉しいです♪ 」
良かったぁ〜〜。
セロがオレの料理に喜んでくれてる(////)
セロの方が料理の腕はオレよりも格段に上だし、オレの料理なんて足下にも及ばないぐらい超絶絶品で極上の美味しさなのに、セロは何でかオレの見よう見真似で作る “ なんちゃって家庭料理 ” を気に入ってくれてるんだ。
オレはセロが選んだバンズに、セロが食べたい料理を挟んでからセロに手渡す。
そうそう、熱々でも冷めても美味しい玉子スープも出すのを忘れない。
公園の森で楽しそうに鳴く鳥達の元気な囀りを聞きながら、ポカポカ陽気の中で大好きな人── セロは人形だけどな ──と堪能するピクニックは最高の気分転換だよな〜〜(////)
何でか分からないけど、綺麗な虹の橋も架かって見えるし!
今日は最高のデート日和だよな♪♪♪
ん〜〜〜!!
のんびりピクニックランチを楽しめるなんて、オレは幸せ者だよな〜〜(////)
平穏って最っ高!!
セロフィート
「 ──マオ、『 あ〜ん 』してください 」
マオ
「 うん?
あ〜ん…… 」
オレが口を開けて「 あ〜ん 」をすると、セロはスプーンで掬った特製プリンを食べさせてくれた。
マオ
「 …………うん、美味い!
自分で作っといて言うのもアレだけどな(////)
セロ、カットフルーツと豆乳生クリームもあるから、クレープを作るよ。
クレープ生地が足りないからミルクレープは作れないけどさ… 」
セロフィート
「 ミルクレープは次の楽しみにします。
バンズに挟んでサンドイッチで食べるのも良いですけど、クレープ生地に包んで食べても美味しいです♪ 」
マオ
「 バンズにカットフルーツと豆乳生クリームを挟んで食べても美味いよな♪
フルーツサンドも作るよ 」
セロフィート
「 有り難う、マオ 」
オレはセロの為に、カットフルーツと豆乳生クリームを使ってクレープとフルーツサンドを作る。
ホットケーキと特製プリンも使う。
出来上がったクレープとフルーツサンドもセロは美味しそうに完食してくれた。
セロフィート
「 御馳走様でした、マオ。
とても美味しかったです。
特製プリン,厚焼き玉子,オムレツには幻の卵を使ってましたね 」
マオ
「 分かっちゃったか? 」




