♥ 宿屋 5 / 食堂 4
マオ
「 おぃ〜〜〜い!
痴話喧嘩なんてしたくないんだからな! 」
セロフィート
「 そうです? 」
マオ
「 もうっ!
ミルクレープ、食べよ!
1皿はセロが食べろよ! 」
セロフィート
「 有り難う、マオ 」
ミルクレープの1皿をセロに渡して、デザートを堪能する事にした。
──*──*──*── 1時間後
注文したデザートの24品を完食したオレは、チィゲール茶を飲んでいた。
マオ
「 ふぅ〜〜。
食べた食べた! 」
セロフィート
「 口直し出来ました? 」
マオ
「 うん。
出来た!
もう2度と蛞蝓なんか食べないぞ! 」
セロフィート
「 2度ある事は3度あると言います。
楽しみですね♪ 」
マオ
「 全っ然、楽しみじゃないわっ!!
もう、オレは蛞蝓が大っ嫌いだってのにぃ!! 」
セロフィート
「 断ち切れない縁があるのでしょう 」
マオ
「 今直ぐにでも激しく断ち切りたいわ! 」
セロフィート
「 そろそろ宿泊室へ戻ります? 」
マオ
「 そうだな…。
明日のデートに備えて下準備とかしたいし 」
セロフィート
「 下準備…です? 」
マオ
「 うん。
セロ、《 創造主の館 》の厨房を使わせてほしいんだけど良いかな? 」
セロフィート
「 構いません。
ドアを開けたら《 創造主の館 》へ行ける様にゲート魔法で繋ぎましょう 」
マオ
「 有り難な、セロ 」
セロとオレは椅子から腰を浮かせて立ち上がる。
今夜の夕食代を支払う為に食堂を出た。




