──*──*──*── 沼地
マオ
「 ──セロ、此処は何処なんだ? 」
セロフィート
「 珍種の薬草が浮遊してる沼地です 」
マオ
「 沼地ぃ??
何処から沼地なんだよ? 」
セロフィート
「 此の辺り一帯が底なし沼です 」
マオ
「 はぁ??
底なし沼ぁ?? 」
セロフィート
「 珍種の薬草は全て、底なし沼に浮遊してます。
スイメン,ハズ,アザサ,ベニホネ,ホデイアゴイの5種類が採取する薬草です。
頑張って採取してください 」
マオ
「 はぁあ?
底なし沼に浮いてるのか?
其をオレが採るのか?? 」
セロフィート
「 そうです。
落ちない様に気を付けて採取してください 」
マオ
「 どうやって薬草を採取するんだ?
まさか、底なし沼の中を泳いで採れとか言わないよな?? 」
セロフィート
「 そんな事、言いません。
筏を用意します。
筏に乗ってください 」
マオ
「 筏…… 」
セロが〈 テフの源みなもと 〉を構こう成せいして、筏いかだを出だしてくれた!
マオ
「 ──盥たらいじゃないかよ!! 」
セロが出だしてくれたのは、筏いかだじゃなくて、木もく製せいの盥たらいだった。
人ひとが乗のれるぐらい大おおきな飯はん台だい…………で合あってるよな??
トイチ八賢悳壹が祖そ日にっ国こく本ぽんで食たべてた “ ちらし寿ず司し ” ってのを作つくってくれた時ときに使つかった木もく製せいの盥たらいの名な前まえが寿す司し桶おけだとか飯はん台だいだった気きがする。
マオ
「 此これに乗のって薬やく草そうを採とるのかよ…。
沈しずんだりしないよな? 」
セロフィート
「 安あん心しんしてください。
浮ふ遊ゆう魔ま法ほうを掛かけてます。
動うごいてもバランスが崩くずれない様ように安あん定ていさせてます。
引ひっくり返かえったり、沈しずんだりしません 」
マオ
「 底そこなし沼ぬまに落おちる心しん配ぱいがないなら良いいよ。
よし、薬やく草そう採さい取しゅを始はじめるか! 」
飯はん台だいに乗のる前まえにセロから5枚まいの回かい収しゅう袋ぶくろを受うけ取とった。
回かい収しゅう袋ぶくろには薬やく草そうの名な前まえと薬やく草そうの絵えが色いろ付つきで描えがかれている。
此これなら間ま違ちがえて入いれたりしないで済すみそうだ。
沼ぬま地ちに浮うかばせた大おおきな飯はん台だいに乗のり込こむ。
飯はん台だいを手てで動うごかしながら、薬やく草そうが浮ふ遊ゆうしている場ば所しょへ向むかった。
──*──*──*── 5時間後
マオ
「 ………………疲つかれたぁ〜〜〜〜!!
ずっ〜〜〜と飯はん台だいに乗のってるのって、しぃ〜ん〜どぉ〜い゛ぃ゛〜〜〜!!!! 」
セロフィート
「 御ご苦く労ろう様さまでした。
5時じ間かんで採さい取しゅを終おわらせるとは流さす石がです。
マオは腕うでが良よいですね 」
マオ
「 そ、そうかな?(////)」
セロフィート
「 何どれも丁てい寧ねいに採とれてますし、採とり忘わすれもないですし、文もん句く無なしです 」
マオ
「 そ、そうかな(////)」
オレ、セロに褒ほめられてる!!
セロフィート
「 冒ぼう険けん者しゃギルドへ行いきましょう 」
マオ
「 うん! 」
オレは5枚まいの回かい収しゅう袋ぶくろをセロに手て渡わたした。
セロは使つかわなくなった飯はん台だいを〈 テ原げん質しつフの源みなもと 〉に変へん換かんした。
足あし下もとに現あらわれた転てん移い魔ま法ほうが光ひかる。
セロとオレの姿すがたが沼ぬま地ちから消きえた。
◎ 採取中に何等かのイレギュラーでも起きたら面白いだろうな──とか思いましたが、書く( 打つ )気力が無かったので、何も起こさずに終わらせました。