♥ クエスト 6 / 断崖絶壁に生えるコサグリッぺ苔を採取しろ!
「 四日目 」の始まりです。
──*──*──*── 4日目
──*──*──*── 断崖絶壁
雪がチラチラと降ってる中、オレはセロに見守られながら断崖絶壁に生えているコサグリッぺ苔を採取していた。
ブーツのお蔭もあってか、命綱を使わなくても断崖絶壁でコサグリッぺ苔を採取する事が出来るから助かる。
積もってる雪を丁寧に払ってから、素手で丁寧に岩肌から採らないといけないから、簡単そうに見えても意外と大変な手作業だ。
そう!
作業は必ず素手じゃないといけないんだ!
手袋をして作業をすると繊細なコサグリッぺ苔が台無しになってしまうから。
素手で雪を払わないといけないから、指が悴んでしまう。
此は中々辛い作業だ…。
セロめぇ……。
コサグリッペ苔の採取に今日を選んだのって、態とじゃないよな??
腰に付けてる回収袋の中にコサグリッペ苔を入れながら、採取を続ける。
──*──*──*── 2時間後
オレは漸く断崖絶壁に生えているコサグリッペ苔の採取を終える事が出来た。
こんなハードな依頼になるなんて思いもしなかったよ…。
セロフィート
「 マオ、御苦労様です。
次の依頼場所へ行きましょう 」
マオ
「 ええっ?!
昼食は?? 」
セロフィート
「 未だ3時間あります。
次の依頼が済んだら昼食にしましょう 」
マオ
「 えぇ〜〜〜……。
オレ、山羊じゃないのに2時間も険しい崖を動き回って、1人で苔採り頑張ったんだぞ!!
少しぐらい休ませろよ〜〜〜 」
セロフィート
「 マオ…。
年寄り染みた事、言わないでください。
次の場所と言っても此処から近いです。
歩いて行けます 」
マオ
「 …………分かったよ…。
行けばいいんだろ〜〜 」
はぁ……。
溜め息しか出ないよ…。
マオ
「 ──で?
次の依頼は何だよ? 」
セロフィート
「 断崖絶壁に生えている幻の岩茸を採取してください 」
マオ
「 はぁぁぁああああ?!
幻の岩茸ぇ??
また断崖絶壁かよっ!! 」
セロフィート
「 岩茸は栄養価が非常に高い事もあり、薬として扱かわれる事もあります。
高級食材として高値でも取り引きされます。
コサグリッペ苔と同様に丁寧に採取してください 」
マオ
「 ……また時間が掛かりそうだなぁ…。
手袋はしたら駄目なのか? 」
セロフィート
「 当然です。
岩茸は岩場に張り付く様な感じで吸着してます。
素手で丁寧に採ってください。
そうそう、絶壁の岩場の風通しの良い場所に生てます。
呉々も乱気流には気を付けてください。
絶壁の岩場を登ったり下がったりしないといけません。
雪も溶けてますし、滑り易くなっている足下にも十分注意してください 」
マオ
「 …………苔よりハードじゃないかよ!!
3時間以内で終われるのかよ… 」
セロフィート
「 マオの腕と頑張り次第です。
ファイト♪ 」
マオ
「 『 ファイト♪ 』じゃ、ないわ!!
高見の見物してないで手伝えよ!! 」
セロフィート
「 疲れますし……、嫌です♪ 」
マオ
「 オレだって嫌だっつーーーの!! 」
セロフィート
「 マオ…。
ワタシが頼れるのは世界中を探しても君だけです。
君以外に頼れる相手を作って構わないと言うなら──、今後、君に頼るのは止しましょう。
君以外とも『 いいこと 』をする事になりますけど、構いませんね? 」
マオ
「 はぁぁぁあ?!
そんなの駄目に決まってるだろがっ!!
セロはオレだけのセロなんだからな!
セロと『 いいこと 』して良いのは、オレだけなんだからな!! 」
セロフィート
「 ワタシに頼られるのは嫌なのでしょう? 」
マオ
「 ──嫌な訳ないだろ!!
セロはオレに頼ってれば良いんだよ!!
オレ以外に頼るなんて禁止だからな!! 」
セロフィート
「 マオ…(////)」
マオ
「 良いよ。
岩茸の採取はオレがセロの分も頑張るから任せろ! 」
セロフィート
「 は〜〜〜い♪ 」




