♥ クエスト 5 - 2 / 8本首の大蛇を討伐,大蛇の眼球を回収しろ!
──*──*──*──洞窟の奥
セロとオレの前に立ち塞がっていたのは、巨大な大蛇だった。
大蛇なんたがら巨大に決まってるんだけど……。
大蛇の背後には池があって、池の周りに色取り取りのマンジュシャゲが生き生きと咲き誇っていた。
マンジュシャゲを採取する為には、立ち塞がっている大蛇を倒さないといけない。
大蛇は依頼書に書かれている内容通り、8本首を生やしているけど、其れだけじゃなかった。
胴体の左右には黄土色の大きな翼が生えていて、8本の首の真ん中には人間の上半身が付いている。
下半身の腰辺りから左右に分かれて4本ずつ大蛇の首が生えていて、下半身の腰辺りから大蛇の体になってるみたいだ。
上半身は裸体で、大胆にも肌を露にしている。
頭に生えているのは髪の毛じゃなくて、良く良く見てみると蛇がウネウネと蠢いている。
………………此って若しかしなくても、まごう事なく、ヤバい系の怪物だよな??
若しかしたら〈 時空の亀裂 〉を通って≪ ジェジロエンダ大陸 ≫へやって来たのかも知れない。
セロフィート
「 ははぁ…。
メィデュードですか。
此は倒し甲斐がありますよ、マオ 」
マオ
「 メィデュードって何だよ? 」
セロフィート
「 スネイグス,ハーピー,コンドリル,マーギンを融合させた〈 合成獣 〉です 」
聞いた事のない名前ばっかりだな…。
マオ
「 〈 合成獣 〉だぁ??
何で〈 合成獣 〉が洞窟の中に居るんだよ!
セロが作ったのかよ? 」
セロフィート
「 嫌ですね。
作ってません 」
マオ
「 セロが作ってないなら、一体何処の誰が〈 合成獣 〉を作ってるんだよ!
〈 合成獣 〉なんて物騒な生き物を作る危ない奴なんて、世界中を探しても、セロしか居ないだろ? 」
セロフィート
「 マオ……。
ワタシは危なくないですし、ワタシの〈 合成獣 〉は物騒ではないです。
可愛い子達ばかりです 」
マオ
「 人懐っこくて可愛いのは認めるけど…… 」
一応、否定はするんだな……。
セロフィート
「 マオ、メィデュードを倒してください。
回収する眼球は傷付つけない様に注意してください 」
マオ
「 本当にオレ1人で倒させるつもりかよ… 」
セロフィート
「 当然です。
メィデュードの目を見ると石化すると言われてます 」
マオ
「 はぁぁぁあん?
目を見ないで倒せって言うのかよ?? 」
セロフィート
「 マオは石化しません。
安心して倒してください 」
マオ
「 だったら脅かす様な事、態々言うなよ! 」
もうっ、セロは〜〜〜。
セロフィート
「 羽ばたかせた翼から出される強風と口から発せられる歌声にも気を付けてください 」
マオ
「 気を付ける要素が多いよ!! 」
セロフィート
「 マオなら大丈夫です。
倒せます 」
セロは笑顔でオレを送り出そうとしている。
〈 合成獣 〉を1人で倒すなんて無茶振りだよ。
まぁ、出来ない訳じゃないけど……。
オレは愛刀を鞘から抜いた。
オレは双刀で戦う事にする。
軽く地面を蹴ってメィデュードに向かって走る。
メィデュードはオレを敵だと認識したんだろう。
大蛇の胴体から生えている大きな翼を羽ばたかせて、強風を起こす。
強風だけじゃなくて、羽根迄飛ばして来る!
メィデュードの両目がビカビカと怪しい光を放っている。
気の所為かも知れないけど、空気が重くなった様に感じる。
頭の上でウネウネと蠢いている蛇が何か言葉を発している様にも見えるけど、生憎とオレには蛇語は分からない。
メィデュードが声を出して何かを歌い出す。
身体が重い??
どうなってるんだろう??
兎に角だ、メィデュードに近付かないと攻撃が出来ない。
どうしたら近付けるんだろう??
先ずは彼の翼を斬り落としたい。




