♥ ギルド街 / 冒険者ギルド 1 / 依頼報告 1
──*──*──*── ギルド街
──*──*──*── 冒険者ギルド
時間をズラして再度、冒険者ギルドに寄ると冒険者同士の揉め事は解決したみたいだ。
マオ
「 ≪ 街 ≫の冒険者って血の気が多いのかな?
しょっちゅう揉め事を起こしてるしさ 」
セロフィート
「 多いでしょうね。
問題を起こす冒険者も居ますし 」
セロと話ながら受け付けカウンターの前に立つと、受付嬢のお姉さんが笑顔で応対してくれた。
セロはポズンガマの討伐依頼中に起きたイレギュラーの内容を詳細に書き綴った報告書を受付嬢のお姉さんへ手渡していた。
一体何時書いたんだか……。
マオ
「{ ……セロ、ポズンガマが1体も居なかった事、ポズンガマの巣が無かった事、賢い怪物だからけだった事、冒険者と兵士の剥製を大量に見付けて回収した事とかを書いたのか? }」
セロフィート
「{ 人間剥製の事は書いてません。
ギルド内にが関与してる者が居るかも知れませんし }」
マオ
「{ じゃあ、回収した椅子と剥製はどうするんだよ? }」
セロフィート
「{ 切り札は最後迄出さないものです。
マオ、呉々も椅子と人間剥製の事は口外しない様にしてください。
反応が見たいですし。
良いです? }」
マオ
「{ 分かったよ… }」
セロと小声で話してる間に受付嬢のお姉さんが戻って来た。
受付嬢のお姉さんはギルド長に面会が出来る様に取り次いでくれたみたいだ。
セロとオレは前回と同様に奥の部屋に通じるドアの前に立った。
ドアの奥でカチャリ──と鍵が開けられた音がする。
ドアが開くと鍵を開けてくれた受付嬢のお姉さんとギルド長室に案内してくれる別の受付嬢のお姉さんが迎えてくれた。
受付嬢のお姉さんの案内で、セロとオレはギルド長室へ向かった。




