──*──*──*── 飲食街
──*──*──*── 飲食店・リリュザンヌ
マオ
「 ──はぁ〜〜〜〜。
温かいスープが冷えた身体に染みるぅ〜〜〜(////)」
セロフィート
「 大袈裟ですね。
大して冷えてないでしょうに 」
マオ
「 冷えてるよ!
セロだって熱々のローストベークを食べてるじゃないか! 」
セロフィート
「 マオも食べます? 」
マオ
「 食べるか!
オレ、独特の臭みのあるベーク肉は無理だもん! 」
セロフィート
「 好き嫌いしては身長は伸びませんよ 」
マオ
「 此以上、伸びないだろが! 」
セロフィート
「 決め付けてはいけません 」
マオ
「 決め付けるも何も── 」
冒険者ギルドに居る筈のセロとオレが、何で飲食店の中で昼食をしてるのかと言うと──、冒険者ギルドの中で冒険者達が揉め事を起こしていたからだ。
揉めてる原因は分からないけど、揉め事が収まる迄セロとオレは時間を潰す事にしたんだ。
丁度昼食時だったから、《 飲食街 》に寄って昼食をする事にしたんだ。
昼食が済んだら、もう1度冒険者へ行く予定だ。
冒険者ギルドへの報告が終わったら、次の依頼を解決に行くのかな?
マオ
「 ──セロ、冒険者ギルドの後は宿屋に戻もどるのか? 」
セロフィート
「 もう1件けん依い頼らいを解かい決けつさせましょう 」
マオ
「 雪ゆきが積つもってるのにか? 」
セロフィート
「 関かん係けい無ないです 」
マオ
「 …………そだな… 」
次つぎはどんな依い頼らいを解かい決けつさせるんだろう。
ポズンガマ討とう伐ばつの依い頼らいは解かい決けつさせれなかった訳わけで……。
報ほう酬しゅうは貰もらえないかも知しれないな…。
お金かねには困こまってないから別べつに貰もらえなくても問もん題だいはないんだけど。
セロフィート
「 そろそろ出でましょう 」
マオ
「 そうだな 」
デザートの出で来き立たて熱あつ々あつパイも食たべれて満まん足ぞくだ。
マオ
「 ──そうだ!
セロ、ギルド長ちょうにキュウミパイを買かってもいいかな? 」
セロフィート
「 おや、賄賂わいろです? 」
マオ
「 違ちがわい!!
お土産みやげだよ!
昨日きのう、茶ちゃ菓が子しを用よう意いしてもらっただろ。
其その御お礼れいだよ 」
セロフィート
「 毒どく入いりでしたけどね 」
マオ
「 嬉うれしそうに言いうなよ〜 」
セロフィート
「 マオ、お土産みやげはお止やめなさい。
渡わたしたパイに毒どくを盛もられたらどうします。
其それを食たべて被ひ害がい者しゃが出でれば、マオだけでなく、此このリリュザンヌも疑うたがわれ、有あらぬ容よう疑ぎを掛かけられる事ことになります。
下へ手たをしたら無む実じつの罪つみで罰ばっせられてしまうかも知しれません。
そうなった時とき、マオは責せき任にんを取とれます? 」
マオ
「 …………分わかったよぉ…。
お土産みやげは止やめるよ… 」
オレは両りょう肩かたを落おととしてキュウミパイは諦あきらめた。
まぁなぁ……セロの言いう事ことも一いち理りあるんだよな…。
此こ処こはセロの言こと葉ばを信しんじる事ことにした。
レジカウンターで食しょく事じ代だいの会かい計けいを済すませてくれたセロと一いっ緒しょに飲いんリリ食しょくュザ店てんンヌを出でた。