♥ 宿屋 1 / 食堂 1 / 賑やかな夕食 1
──*──*──*── 宿屋街
──*──*──*── 宿屋・カシペリザ亭
──*──*──*── 食堂
ガンヤローの回収袋とデメリギョッチの回収袋を《 ギルド街 》にある解体屋へ持って行ってから、冒険者ギルドで依頼達成した証として依頼書に解決印を押して貰って、無事に今日の依頼を終える事が出来た。
解体屋が冒険者ギルドの近くにあって良かったと思う。
セロが即興で作った回収袋は、ちゃんと返してもらえるのかな??
回収袋には〈 S・G 〉ってパーティー名を入れてるから盗まれる心配はないよな?
冒険者ギルドの受け付けでも依頼書に回収袋の事を書き足してあるし。
セロとオレはワイワイ,ガヤガヤと賑やかでアットホーム感が漂う食堂で夕食をしていた。
テーブルの上にはセロとオレが注文した料理が並べられている。
オレは出来立ての料理を味わって食べている最中だ。
大仕事の後の料理は格別だから、食が進んで仕方無い。
デザートも食べないといけないから、忙しいな〜〜〜もうっ!(////)
マオ
「 ──だけどさ、元々報酬額が高かったのに、予定額より6倍も多い報酬を貰えっちゃって吃驚だよ! 」
セロフィート
「 其程の量だっただけです。
解体したガンヤローの肉とデメリギョッチの卵,肉を分けて貰えて得しました 」
マオ
「 だな!
おばちゃんも料理長も喜んでくれて良かったよ。
嫌がられたらどうしようって思ったし… 」
セロフィート
「 ふふふ…。
嫌がられる訳ないです。
一般の市場では決して出回らない稀少価値の高いガンヤローの肉と高級食材のデメリギョッチの卵と肉をお土産に渡されて嫌がる料理人は居ません。
きっと腕に縒りを掛けて美味しい料理を作ってくれる筈です 」
マオ
「 うん!
料理長の料理は最高だもんな!(////)」
一体どんな料理になって運ばれて来るんだろう?
めっちゃ楽しみで仕方無い!!
マオ
「 ──なぁ、セロ。
自分達で解体したのを依頼主に渡すのは駄目なのか? 」
セロフィート
「 其の様な行為は禁止されてます。
解体が必要な場合には、必ず解体屋を通すのが決まりです。
仮に解体屋を通さなかった場合、依頼はキャンセル扱いされ、違反金を解体屋と冒険者ギルドへ支払う事になります 」
マオ
「 え゛っ?!
そうなのか??
違反金……。
因みに幾らなんだ? 」
セロフィート
「 銀貨で払うなら約300Mg,金貨で支払うなら約30Mk,白金貨で支払うならは約3Mhします 」
マオ
「 マジかよ……。
だけどさ、何で硬貨がアルミム硬貨,銅貨,銀貨,金貨,白金貨に分かれてるんだろうな?
ややこしいよ… 」
セロフィート
「 ≪ コンシェンジェ国 ≫では上位階級者の特権として白金貨の使用が認められてます。
白金貨は上位階級者のステータスです 」
マオ
「 金貨の倍価値があるなんて、何か変な感じだよ…… 」
セロフィート
「 中位階級者の特権で使えるのが金貨,下位階級者が使えるのは、アルミム硬貨,銅貨,銀貨のみと決められてます。
冒険者は階級関係無く3種類の硬貨を使えます。
今回の報酬にも白金貨が入ってます 」
マオ
「 そうなんだ… 」
セロフィート
「 余程の事がない限り、普段は銀貨を使う様にしてください。
金貨や白金貨を使うと目立ちますし、要らぬ輩から目を付けられます 」
マオ
「 分かったよ。
気を付ける様にする 」
セロフィート
「 そうしてください 」
セロと話をしながら美味しい料理に舌鼓を打ちながら食べていたら、食堂が騒がしくなった。
◎ 300Mg ─→ 銀貨 300枚 = 30万円
30Mk ─→ 金貨 30枚 = 30万円
3Mh ─→ 白金貨 3枚 = 30万円




