♥ 屋台公園 2 / 青空の下で昼食 2
オレがあたふたとドライペーパーを探してると、ペロッと舐められた。
──っ、セロだ…(////)
「 誰かに見られたら恥ずかしいから、舐めない様にな! 」って普段から言ってるのにぃ!!
け、けしからんっ!(////)
マオ
「 ──セロ!
何で舐めちゃうんだよ!(////)
『 舐めたら駄目だ! 』って言ってるだろ! 」
セロフィート
「 綺麗になりました♪ 」
マオ
「 聞けよ、コラぁぁぁああああ!(////)」
オレが怒ってるのに、セロは知らん顔してサンドイッチを食べ始めた。
もうっ!!
…………誰にも見られてないよな??(////)
胸をドキドキさせながら、オレも残りのサンドイッチを食べる事にした。
──*──*──*──*──
ふぅ……。
セロと分け合ったサンドイッチを完食したオレは、両腕を真上に伸ばして大きく背伸びをした。
セロは他の屋台を1人で見て回っている。
セロって屋台料理も好きだよなぁ。
日の光を浴びながら、青空の下で食べると気持ち良いし、格段と美味く感じるもんな!
セロ、どんな屋台料理を買って戻って来るのかな?
サワサワ──と心地好い風が屋台公園を吹き抜けていく。
ん〜〜〜〜……絶好の昼寝日よりじゃないか?
残りの依頼を明日に回して、ベンチに寝転がって昼寝したら駄目かな〜〜?
駄目…だろうなぁ〜〜〜…はぁ……。
セロを待ってる間、青空に浮いてる雲を見ていたら、何処からか声が聞こえて来た。
騒がしくて耳障りな話し声だ。
雲を見ているふりをして、聞き耳を立てていると、どうやら言い争いをしているみたいだ。
こんな気持ち好い真っ昼間から喧嘩かよ…。
騒々しいなぁ…。
仲間割れをするなら、人気の無い他所でやってほしい。
何が原因で揉めてるのか知らないけど、屋台公園を利用してる人達の迷惑も考えてほしいもんだ。
揉めてる迷惑極まりない奴等の格好を見て判断するなら、冒険者…かな?
6人パーティーかぁ。
男が4人と女が2人だ。
2人の女は今にも泣きそうな顔をしていて、心底困っている様に見える。
言い争っているのは3人の男の方みたいだ。
1人の男が3人の間に入って懸命に仲裁をしてるみたいだ。
盗み見てるだけなのに仲裁役の必死さが伝わって来る…。
どうやら2人の男が1人の男に対して猛烈に怒ってるみたいで、取っ組み合いになりそうな雰囲気だ。
此のまま知らん顔していて良いのかな??
「 止めに入った方が…… 」なんて、雲を見詰めながら思う。
目を合わせない様にはしてるんだけど、気になって仕方無いよ!!
?
「 ──マオ、場所を変えましょう 」
マオ
「 セロ!
…………また沢山買ったなぁ… 」
屋台から戻って来たセロは、屋台料理を入れている箱を両手で持っていた。
買い過ぎぃ〜〜〜。
まぁ、完食出来るからいいんだけど。
セロフィート
「 彼等を見てはいけません。
決して目を合わせないでください 」
マオ
「 セロ? 」
セロフィート
「 場所を変えます。
彼方に屋根付きのテーブルがあります。
行きましょう 」
マオ
「 う、うん… 」
自分から騒ぎを避けるセロって本当に珍しいな。
人間のいざこざに飽きてしまって興味が薄れたのかも知れないな。
何はともあれ、オレが迷惑被る機会が減ったって事で、喜んで良いのかな?
うん、喜ぼう!!
ベンチから腰を浮かて立ち上がったオレは、セロと一緒に場所を変える為に歩き出した。
揉めてる冒険者パーティーの様子は気になるけど、関わったりしたらセロの御機嫌を損ね兼ねない。
気になるけど、目を合わせない様に注意して其の場を離れる事にした。
──*──*──*──*──
移動した場所でセロが買って来てくれた屋台料理を食べた。
食べ終えた頃には、彼の冒険者パーティーの姿は消えていた。
何処かに行ったのかな?




