刺客には同情しちゃうな…。
セロに捕まったら、人間として死ねないかも知れないんだし…。
無駄な事だって分かってるけど、セロには手加減する様に言っとこう。
マオ
「 セロ、≪ 街 ≫に居る限り、命を狙われ続ける事になるんだよな? 」
セロフィート
「 そう願いましょう。
丁度モルモ験けんット台だいを確かく保ほしようと思おもってた所ところです。
態わざ々わざ出で向むいてくれるのは有あり難がたいですし 」
マオ
「 程ほど々ほどにな? 」
セロフィート
「 マオに毒どくを盛もって良よいのはワタシだけです。
相そう応おうの制せい裁さいは受うけてもらいます 」
マオ
「 セロも駄だ目めだろ!
オレに毒どく、盛もるなっ!!
──あっそうだ。
ギルド長ちょう、其その解げ毒どく剤ざいだけど、口くちの中なかに入いれたら膜まくが唾だ液えきで溶とける様ようになってるんだ。
どんな毒どくにも効こう果かがあるけど、24時じ間かんに1粒つぶにしとないと、副ふく作さ用ようで舌したが痺しびれて味あじがしなくなるから気きを付つけてね 」
ギルド長
「 あ、あぁ…分わかったよ。
此これ解毒剤を作つくったのは、貴き殿でんセロフィートなのか? 」
セロフィート
「 そうですけど?
人じん体たい実じっ験けんなら済すんでます。
安あん心しんして飲のんでください。
10粒つぶ入いりで、5.000Mgメグです。
良りょう心しん的てきな値ね段だんでしょう? 」
マオ
「 セロ、ギルド長ちょうに売うり付つける気きなのか? 」
セロフィート
「 ギルド長ちょうに渡わたしたのは、5粒つぶ入いりのお試ためし品ひんです。
3.000Mgメグ頂いただきましょう 」
マオ
「 セロ! 」
セロフィート
「 冗じょう談だんです。
ギルド長ちょう、素そ質しつ持もちを氷こおり漬づけにしても、魔ま法ほ力りきは氷こおりに溶とけません。
聖せい水すいにはなりません。
無む知ちで欲よく深ぶかいお猿さるさん達たちに教おしえてあげてください 」
マオ
「 …………上うえの人ひと達たちを猿さる呼よばわり…。
セロぉ〜〜〜 」
セロフィート
「 おや?
“ お馬ば鹿かさん ” の方ほうが良よいです? 」
マオ
「 どっちも駄だ目めだろ〜〜 」
セロフィート
「 マオ、行いきましょう。
次つぎはガンヤローの捕ほ獲かくです 」
マオ
「 うん…。
どうせなら昼ひる食げランチしてから現げん場ばに行いこうよ 」
セロフィート
「 はいはい。
《 飲いん食しょく街がい 》へ行いきます? 」
マオ
「 天てん気きが良いいから、屋や台たい公こう園えんで食たべたい! 」
セロフィート
「 はいはい。
屋や台たい公こう園えんへ行いきましょう 」
マオ
「 ギルド長ちょう、長なが居いしちゃって御ご免めんなさい。
大たい変へんかも知しれないけど…気きを付つけてね 」
ギルド長
「 有あり難がとう、マオ君くん(////)」
オレは上うわ目め遣づかいにギルド長ちょうへ声こえを掛かけた。
ギルド長ちょうに「 バイバイ 」と手てを振ふったオレは、セロと一いっ緒しょにギルド長ちょう室しつを出でた。