座り心地の良いソファーに凭れて新聞を読みながら、オージンは今朝の事を思い出していた。
体調不良で寝込んでいた最中に、警察官に変装して警察署に潜入し、スパイ活動をしてくれていた仲間からの伝達魔法で「 留置所に入れられていたシスターティデとシスターティデを脱獄させる為に仲間の手引きで警察署へ忍び込んだ仲間達が留置所の中で死体で発見された 」という連絡が入った。
連絡の内容を聞いたオージンは、初めは嘘か冗談かと思っていた。
然し、スパイ活動をしている仲間は警察官と共に留置所の中でシスターティデと仲間達の死体から肉食のGを処分する作業をしながら、オージンに現場の様子を詳細に教えてくれた。
嘘ではなく、冗談でもない事が分かり、オージンはベッドの中でゾッ──としていた。
お腹の調子が戻ったオージンは警察署でスパイしている仲間と落ち合う約束をし、宿屋から出でると目もく的てき地ちへ向むかって歩あき出だした。
目もく的てき地ちへ向むかっている途さい中ちゅうに仲なか間まから伝でん達たつ魔ま法ほうで「 ターゲットが警けん察さつ署しょの中なかにおり、署しょ長ちょうと共ともに留りゅう置ち所じょへ向むかっている 」との連れん絡らくを受うけた。
オージンは目もく的てき地ちへ向むかうのを止やめ、警けい察さつ署しょへ向むかった。
警けい察さつ署しょへ向むかう途と中ちゅうで、仲なか間まから伝でん達たつ魔ま法ほうが入はいり、「 署しょ長ちょうが気き分ぶんを悪わるくして医い務む室しつへ運はこぶ事ことになった事ことと、留りゅう置ち所じょの戸と締じまり確かく認にんを頼たのまれた為ため、目もく的てき地ちに行いくのは遅おれる 」との連れん絡らくが入はいり、ターゲットが警けい察さつ署しょを出てた事ことも知しった。
オージンは一か八かでターゲットに接せっ触しょくを試こころみる事ことにした。
今いま現げん在ざい、任にん務むの続ぞっ行こうが可か能のうな暗あん殺さつ者しゃは、手ての空あいているオージンだけだからだ。
深しん呼こ吸きゅうをしたオージンは覚かく悟ごを決きめて、仲なか睦むつまじく左さ右ゆうに並ならんで歩あるく2人り組ぐみのターゲットの前まえに立たちはだかり、声こえを掛かけた。
土ど下げ座ざ迄までして粘ねばった甲か斐いもあり、何なんとか話はなしだけでも聞きいてもらえる事ことになった。
オージンは大だい胆たんにも「 パーティメンバーに入いれてほしい! 」と訴うったえ掛かけた。
長ちょう身しんの如い何かにも弱よわそうな美び人じんからは、あからさまに拒きょ否ひされはしたものの、背せの低ひくい子こ供どもには効こえ果かがあった様ようだ。
依い頼らいから戻もどって来きたら再さい度ど、話はなしを聞きいてもらえる事ことにもなった。
ターゲットと分わかれた後あと、只ただ今いま絶ぜっ賛さんスパイ活かつ動どう中ちゅうの仲なか間まへ伝でん達たつ魔ま法じんで、ターゲットに接せっ触しょくした事ことを伝つたえ様ようとしたが伝でん達たつ魔ま法ほうが通つうじない。
伝でん達たつ魔ま法ほうが通つうじない様ような事じ態たいが仲なか間まの身みに起おきたのだろうか??
オージンはコーヒーカップの取とっ手てを持もつと、珈コー琲ヒーを口くちに含ふくむ。
オージンは新しんカモッポゥロ聞ぶん・タイムズを読よみながら、仲なか間まへ伝でん達たつ魔ま法ほうを送おくり続つづけるが、全ぜん然ぜん通つうじる気け配はいがない。
≪ 街まちカモッポゥロ ≫に居いる奇き奇き蹟せき跡せき調ちょう査さ団だんは、オージンと警けい察さつ署しょへ潜せん入にゅうしスパイ活かつ動どうをしている仲なか間まの2人りだけなのだ。
オージン
「{ ………………一いっ体たい何なにしてやがるんだ?
さっさと応おう答とうしやがれ!
──クソッたれが!!
何い時つになったら連れん絡らくを寄よ越こすすんだよ!!
留りゅう置ち所じょの戸と締じまりに時じ間かん掛かけ過すぎだろがっ!! }」
オージンは伝でん達たつ魔ま法ほうに応おう答とうしない仲なか間まに対たいして、心こころの中なかで悪あく態たいを吐はく。
オージンは明あきらかに苛いら立だっていた。
仲なか間まが留りゅう置ち所じょの中なかで、どの様ような目めに遭あっているのかも知しらぬまま────。