珈琲だけをお代わりするか──、珈琲を新たに注文するか──、悩みに悩んだオージンは漸くどちらにするのか決めた。
オージンは500Mdを支払い珈琲を注文する事にした。
ウェイターを呼ぶと見慣れない少女が現れた。
ウェイトレスだろうか?
ウェイトレスの左胸には名札が付いており、[ 珈琲カフェ・セロッタ ]と書かれている。
オージンがウェイトレス(?)の少女へ何気無く事情を尋ねてみると、〈 セロッタ商会 〉と契約してくれた宿屋へ出しゅっ張ちょうで来きているらしい。
≪ 県けん都と ≫にある支し店てんの〈 珈コー琲ヒーカフェ・セロッタ 〉から、珈コー琲ヒーを知しらない≪ 街まちカモッポゥロ≫の街かい民みん達たちに珈コー琲ヒーを知しってもらいたくて宿やど屋やカシペリザ亭ていの食しょく堂どうで提てい供きょうしているとの事ことで、現げん在ざいは住すみ込こみとして宿やど屋やカシペリザ亭ていで働はたらかせていただいているらしい。
どうやらパンケーキなる珍めずらしいケーキは彼かの女じょの手て作づくりらしく、今いまはお試ためし期き間かん中ちゅうの為ため、パンケーキは1種しゅ類るいしかないが、好こう評ひょうならば徐じょ々じょに種しゅ類るいを増ふやす予よ定ていらしい。
売うり込こむメインが珈コー琲ヒーの為ため、珈コー琲ヒーの種しゅ類るいは豊ほう富ふだった。
珈コー琲ヒー初しょ心しん者しゃにも分わかる様よう、簡かん単たんに説せつ明めいすると──、珈コー琲ヒー豆まめには種しゅ類るいがあり、豆まめによって珈コー琲ヒーの香かおり,味あじが変かわる──との事こと。
ウェイトレス(?)の少しょう女じょが見みせてくれた珈コー琲ヒーのメニューには、様さま々ざまな珈コー琲ヒーの種しゅ類るいが写しゃ真しん付つききで載のっている。
珈コー琲ヒー豆まめの絵えとコーヒーカップの中なかに入はいっている珈コー琲ヒーの絵えだ。
“ 絵え ” ──と言いって良よいのかすら悩なやんでしまう程ほどに鮮せん明めいで綺き麗れいだ。
オージンは写しゃ真しんを知しらないのだから、仕し方かた無ない。
珈コー琲ヒー豆まめの名な前まえと珈コー琲ヒーの名な前まえ、珈コー琲ヒー未み経けい験けん者しゃにも分わかり易やすい説せつ明めい書がきがされている。
折せっ角かくなので、オージンはウインナー珈コー琲ヒーとは別べつの珈コー琲ヒーを注ちゅう文もんしてみる事ことにした。
クライアントからの依い頼らい内ない容ようは、 “ 〈 Sサムシング・Gグレート 〉が≪ 街まちカモッポゥロ ≫に滞たい在ざいしている間あいだに息いきの根ねを止とめろ ” というものだ。
冒ぼう険けん者しゃギルドへ潜せん入にゅうしたオージンの仲なか間ま── シスターティデ ──が受うけ付つけ嬢じょうへ扮ふんし、ターゲットの〈 Sサムシング・Gグレート 〉へ出だされる予よ定ていの紅こう茶ちゃと茶ちゃ菓が子しに毒どくを仕し込んだ。
任にん務むに失しっ敗ぱいは許ゆるされない為ため、シスターティデは念ねんには念ねんを入れ、1滴てきで鯨くじらホゲールを即そく死しさせる事ことが出で来きる強きょう力りょくな即そっ効こう性せいの猛もう毒どくを出しゅっ血けつ大だいサービスして5滴てきずつ入いれた。
当とう時じ、冒ぼう険けん者しゃギルドの外そとで待たい機き中ちゅうだったオージンは、シスターティデからの伝でん達たつ魔ま法ほうでタイムリーに情じょう報ほうを知しる事ことが出で来きた。
待たい機き中ちゅうの他ほかの仲なか間ま達たちの間あいだでは「 幾いくら任にん務む遂すい行こうの為ためとはいえ、流さす石がに5滴てきずつ入いれるのは奮ふん発ぱつし過すぎなんじゃないのか? 」との意い見けんが、笑わらいながら冗じょう談だん混まじりに飛とび交かっていたらしい。
笑わらいのネタになった毒どく殺さつ計けい画かくだったが、VIPビップからの最さい重じゅう要よう依い頼らいである以い上じょう、失しっ敗ぱいは許ゆるされない。
盛もってしまったものは仕し方かた無ないので、〈 Sサムシング・Gグレート 〉にはギルド長ちょう室しつにて速そっ攻こうで即そく死ししてもらう事ことになった筈はずだった。
然しかし、期き待たいは見み事ごとに水みずの泡あわの如ごとし、即そっ効こう性せいの猛もう毒どくを盛もった紅こう茶ちゃを飲のみ干ほし、茶ちゃ菓が子しを完かん食しょくした筈はずのターゲットは信しんじられない事ことに生いきていた。
1滴てきで鯨くじらホゲールが即そく死しする秘ひ蔵ぞう中ちゅうの秘ひ蔵ぞうの猛もう毒どくが5滴てきも入いれた筈はずの紅こう茶ちゃと茶ちゃ菓が子しを間ま違ちがいなく食たべたというのに、ピンピンして冒ぼう険けん者しゃギルドから出でて来きたのだ!!
あろう事ことか、屋や台たい公こう園えで昼ひる食げランチを仲なか睦むつまじく楽たのしむ始し末まつだ。
信しんじられない光こう景けいを目まの当あたりにした当とう時じのオージンは、長ちょう期き戦せんになるかも知しれないと感かんじたものだ。