新聞を広げて読み始めてから5分後、オージンが注文したウインナー珈琲を若いウェイターが丸盆に載せて運んで来た。
ウェイターは「 お待たせ致しました 」と言いながら、オージンが新聞を退けたテーブルの上にコーヒーカップを置いた。
テーブルの上に置かれたのは、注文したウインナー珈琲だけではなく、見慣れない黄色くて平ペッたくて、白いクリームが添えられている食べ物が盛り付けられている皿も置かれた。
オージン
「 此は?
頼んでないですけど… 」
ウェイター
「 ──あぁ、其はサービスです。
お試し期間でして、お客様に試食していただいているんです 」
オージン
「 試食……ですか? 」
ウェイター
「 はい。
此は “ パンケーキ ” と言われるデザートでして、甘いのが苦手な男性客にも食べ易い甘さ控え目のケーキなんです 」
オージン
「 へぇ…?
有り難う御座います。
食べてみます。
──彼の、此の白いクリームは? 」
ウェイター
「 豆乳の生クリームです。
ウインナー珈琲の上に浮いているクリームも豆乳の生クリームですよ。
甘さ控え目で身体にも良いらしいです。
何せ、豆乳は豆から出来ているそうですから 」
オージン
「 豆…からですか?
…………此の白いのが豆から出来ているなんて、信じられませんね…。
不思議だなぁ…… 」
ウェイター
「 ごゆっくり 」
豆乳生クリームをマジマジと見ているオージンへ対して、笑顔でペコリと会釈をしたウェイターはテーブルから離れて行った。
オージンはコーヒーカップの取っ手を掴むと、コーヒーカップに口を付け、ウインナー珈琲を一口飲んだ。
オージン
「 ──うん、此処の珈琲は噂通り美味い♪ 」
神父研修生,シスター研修生として2年間の奇蹟せき跡せき調ちょう査さ団だんの調ちょう査さを無ぶ事じに終おえて施し設せつへ戻もどって来きた後あとは、奇き奇き蹟せき跡せき調ちょう査さ団だんに入にゅう団だんする為ための試し験けんを受うける。
試し験けんの不ふ合ごう格かく者しゃは、神しん父ぷ,シスターとして人ひと手で不ぶ足そくの教きょう会かいへ派は遣けんされ、今いま迄までの経けい験けんを活いかす事ことになり、試し験けんの合ごう格かく者しゃは奇き奇き蹟せき跡せき調ちょう査さ団だんの一いち員いんとして本ほん格かく的てきに≪ ジェジロエンダ大たい陸りく ≫を巡めぐり、様さま々ざまな奇き奇き蹟せき跡せきについての調ちょう査さを行おこなう事ことになる。
本ほん格かく的てきな調ちょう査さに出でる前まえには必かならず、本ほん格かく的てきな戦せん闘とう訓くん練れんを受うける事ことになる。
戦せん闘とう訓くん練れんは最さい低てい限げんの護ご身しん術じゅつで、い・ざ・と言いう時ときに自じ身しんを守まもる為ために必ひつ要ようであり、仲なか間まに余よ計けいな負ふ担たんを掛かけない為ためにも必ひつ要ようだった。
種しゅ々しゅ多た様ような武ぶ器きの中なかから自じ分ぶんに見み合あった武ぶ器きを選えらび、今いま迄まで以い上じょうに武ぶ術じゅつ,体たい術じゅつを極きわめる事ことになる。
エリートになると特とく別べつに暗あん殺さつ術じゅつを学まなべる様ようになり、試し験けんに合ごう格かくすれば奇き奇き蹟せき跡せき調ちょう査さ団だんを隠かくれ蓑みのとして活かつ動どうをしている、エリートしかなれない本ほん職しょくの暗あん殺さつ業ぎょうへ転てん職しょくする事ことも可か能のうとなる。
謂いわばオージンはエリート中ちゅうのエリートだった。
オージンは暗あん殺さつ術じゅつを学まなび、試し験けんに合ごう格かくした。
オージンは晴はれて、エリートにしかなれない暗あん殺さつ者しゃとなり、暗あん殺さつ者しゃに転てん職しょくを果はたした。
オージンは仲なか間まと共ともに奇き奇き蹟せき跡せき調ちょう査さ団だんを隠かくれ蓑みのとして、暗あん殺さつ者しゃ家か業ぎょうに精せいを出だした。
因ちなみに暗あん殺さく者しゃの試し験けんの不ふ合ごう格かく者しゃは、奇き奇き蹟せき跡せき調ちょう査さ団だんの調ちょう査さ員いんとして活かつ動どうする傍かたわら、暗あん殺さつ者しゃのサポート役やくとして縁えんの下したの力ちから持もち的てきに活かつ躍やくする事ことになる。