──*──*──*── 食堂
空いている席を見付けたオージンは、椅子の上に腰を下ろして座ると、ウェイターにウインナー珈琲を注文した。
テーブルの上に先程受け付けカウンターで買った新聞を広げると、目を通して読み始めた。
中庭で昼食をするのは晴天の時だけで、曇天や雨天等…天気の悪い場合は食堂で昼食を食べる。
昼食が終われば、日々に必要な日用品を1人1人に手渡しで提供される。
集団部屋にある自分のベッドに備わっている引き出しの中とベッドの下に付いている引き出しの中へ日用品を入れたら、夕食の時間迄は自由時間を与えられ、中庭にある遊具を使い自由に遊ぶ事が出来る。
中庭で遊び終えた後は、脱衣場へ直行し、汚れた衣服と下着を脱いで浴場で入浴をし、身体中の汚れを落とす。
入浴を済ませ、さっぱりすると子供達は食堂で用意された出来立ての夕食を食べる。
夕食を済ませると集団部屋へ戻り、明日からの生活についての話を神父とシスターから聞く事になる。
各1部屋に神父とシスターが1人ずつ担当に付く事になっており、10名の子供達は担当の神父とシスターから必要な教育を受ける事になる。
清潔な衣服を与えられ、暖かい部屋と寝床を与えられ、きちんと3食も与えてもらえ、生きる為に必要な教養,教育を学ぶ事も出来る施設での生活は、居場所を失った子供達にしてみれば、間違いなく天国の様に恵まれた場所だった。
家族と共に肩身を狭くして細々と貧しい暮らしを送る日々よりも、孤児施設で送る人生の方が遥かに恵まれており、幸せだった。
オージンに関して言えば、自分を口減らしで捨てた両親に対して感謝の念すら抱いてしまう程に孤児施設での暮らしは素晴らしいものだった。
似た様な境遇の子供が多いのだから、自然と仲良くなり、連帯感も生まれる。
1部屋で共同生活をする10名は血の繋がりこそは無いものの兄弟であり、かけがえのない家族だった。
施設の子供達は13歳を迎えると1人部屋を与えられ、教育を受ける担当の神父とシスターが変わる。
13歳になると施設の横にある教室へ移動し、得意分野を伸ばす為の授業を受ける事になる。
15歳になると神父,シスターになる為の授業を受ける事になる。
18歳になると神父,シスターになる為の試験を受ける事になる。
試験に合格すると神父見習い,シスター見習いとして、先輩神父,先輩シスターと共に≪ ジェジロエンダ大陸 ≫内で起きた様々な〈 大陸りく仰こう神しん神しんジェジロエンダ様さま 〉の奇き奇き蹟せき跡せきについて調しらべる事ことになる。
20歳さいになると神しん父ぷの研けん修しゅう生せい,シスターの研けん修しゅう生せいとして先せん輩ぱい神しん父ぷ,先せん輩ぱいシスターとOBオービー神しん父ぷ,OBオービーシスターと共ともに奇き奇き蹟せき跡せきの文ぶん献けんや資し料りょうを参さん考こうや手て掛がかりにして、奇き奇き蹟せき跡せき調ちょう査さ団だんに加くわわり、奇き奇き蹟せき跡せき調ちょう査さの旅たびに同どう行こうする事ことになる。