♥ 警察署 10 / 廊下
──*──*──*── 廊下
留置所を出たセロとオレは、廊下に出た。
廊下の椅子には所長さんが座っている。
辛そうにしてるから声を掛け難い。
医務室か何処かで横になった方が良いんじゃないかな?
セロフィート
「 署長さん、鍵を御返しします 」
署長
「 ……あ…あぁ…はい…。
もう…宜しいのですか? 」
セロフィート
「 十分です。
牢には鍵を掛けました。
後で確認してください 」
署長
「 分かりました… 」
マオ
「 …………無理しないで他の刑事さんに確認させた方が良いんじゃないの? 」
署長
「 ……そう、だね…。
……そうする事にするよ…… 」
マオ
「 御大事に…… 」
セロフィート
「 ──マオ、此処での用は済みました。
行きましょう 」
マオ
「 う、うん… 」
オレは持っていた鍵を署長さんに返した。
セロに右手を掴まれたオレは、セロに引っ張られる様に歩き出した。
マオ
「 ──なぁ、セロ…。
セロならさ、毒殺未遂犯に依頼した黒幕を探し出して捕まえられるんじゃないのか?
≪ 街 ≫で探偵したみたいにさ、事件を解決させたりしないのか? 」
セロフィート
「 マオ…。
『 “ 探偵ごっこ ” はしない 』と言った筈です。
事件も解決しません 」
マオ
「 えっ…じゃあ、放置するのか?
だってさ、今回の留置所で発見された6体の死体の件は未解決事件になりそうじゃんか。
放っとくのかよ? 」
セロフィート
「 知った事ですか。
敢えて何もせず、相手を泳がせるのも面白いです。
どうせなら楽しみたいでしょう?
旅には遊び心とスパイスが必要です 」
マオ
「 要らないよ!
…………何て新聞の記事に書かれるんだろうな… 」
セロフィート
「 そうですね…。
“ 冒険者〈 S・G 〉に対して、毒殺を試みた命知らずな輩が居た。奇しくも試みた毒殺は失敗に終わったらしい。某日、毒殺未遂犯は冒険者ギルドに捕らわれ、身柄を拘束された。其のまま緊急逮捕され、警察署の留置所へ入れられた。後日、警察署の留置所の中で毒殺未遂犯は死亡し、原因は不明のまま。警察署の留置所へ身元不明の5名が侵入したもよう。身元不明者の5名も毒殺未遂犯と共に死体で発見される。5名が何の為に警察署の留置所へ侵入したのか詳細は不明のまま── ” とか、そんな感じで掲載されるかも知れませんね 」
マオ
「 …………本当に書かれそうで何か怖いな… 」
セロフィート
「 ふふふ。
其は流石に無いです 」
マオ
「 そうだと良いけどな… 」
其の後もセロと色々と話ながら、一緒に警察署を出た。




