──*──*──*── 留置所
署長さんが留置所へ案内してくれた。
──って言うかさ、抑、留置所に死体を置いとく場所なんてあるのかな?
普通はさ、死体安置室とかに保管されてたりしないのかな??
死体安置室に運べない程、死体の損傷が激しくて酷い……とか??
留置所の鉄格子の奥くに黒色のシートが見える。
マオ
「{ ──セロ、彼処に黒色のシートみたいなのが見えるけどさ、あれって若しかして…… }」
セロフィート
「 若しかしなくても、そうでしょうね。
黒色のシートは彼処だけの様ですし、死体ではないです? 」
マオ
「 オレが態々小声で話してんのに、何で小声で返してくれないんだよ! 」
セロフィート
「 此処には3人しか居ません。
署長さんには人払いをお願いしました 」
マオ
「 人払いって……何でそんな事… 」
署長
「 黒色のシートの下が死体になります。
死体は6体あります。
女性の死体が毒殺未遂犯──加害者です。
5体の男性の死体が侵入者になります 」
マオ
「 何でどっちも “ 死体 ” なの?
加害者の方は身元が分かってるんだから “ 遺体 ” じゃないの? 」
署長
「 未だ捜査中で判明していないからね 」
マオ
「 そうなんだ?
でもさ…、何でまた5人で侵入したんだろうな?
1人を脱走させるのに5人も必要だったのかな?? 」
セロフィート
「 さぁ?
彼等の事情は分かりません。
聞こうにも此の有り様では聞けませんし 」
マオ
「 だ、だよな…。
今朝、食堂で姿を見なかったのはさ、此処に侵入したまま死んじゃってたからなのかな? 」
セロフィート
「 さて、どうでしょう?
死体の顔を見てみない事には何とも。
昨晩の食堂に居た彼等達と違うかも知れませんし 」
マオ
「 …………そう、だよな…。
実際に見て確かめないと分からないよな… 」
セロフィート
「 署長さん、牢の鍵を開けてください 」
署長
「 …………はい… 」
署長さん、もの凄く嫌そうだなぁ…。
気分と顔色が悪そうで辛そうな署長さんに対して、セロは容赦しないみたいだから何か可哀想だ。
マオ
「 署長さん、鍵ならオレが開けるよ。
貸してもらえる? 」
署長
「 ……いいのかい? 」
マオ
「 署長さんが良ければだけどね。
立ってるのも辛そうに見えるから、座って休んでたらどうかな?
外の廊下に椅子があったよね 」
署長
「 有り難う…済まないね…。
…………セロッタさん…申し訳ないですが…… 」
セロフィート
「 ワタシは構いません。
署長さん、代わりの見張り役を呼んでください 」
署長
「 ──いえ、私が外に居ますので……。
死体の確認が済みましたら声を掛けてください 」
セロフィート
「 分かりました。
鍵はお借りします。
マオ、牢の鍵を開けてください 」
マオ
「 分かった 」
オレに牢の鍵を貸してくれた署長さんは、逃げる様に留置所から出てしまった。
大丈夫なのかな??
廊下でリバースしたりしないよな??
オレは有あり難がたく鍵かぎを使つかわせてもらう事ことにした。
牢ろうの鍵かぎ穴あなに鍵かぎを差さし込こんで回まわす。
カチリ…と鳴なったのを確かく認にんしてから、セロが入はいれる様ように牢ろうを開あけた。
セロフィート
「 有あり難がとう、マオ。
序ついでにシートも捲めくってください 」
マオ
「 …………分わかったよ… 」
──全まったくセロは、自じ分ぶんでシートを捲めくれば良いいのにな!
オレは心こころ優やさしいから、セロの言いう通とおり、黒くろブ色いろのラックシートを捲めくってやるんだ。
セロフィート
「 有あり難がとう、マオ 」
マオ
「 どう致いたしましてな。
──で、毒どく殺さつ未み遂すい犯はんの顔かおに見み覚おぼえあるのか? 」
セロフィート
「 残ざん念ねんですけど、分わかりません。
顔かおの判はん別べつを出で来きる状じょう態たいではないです 」
マオ
「 えっ!?
分わからないのか? 」
セロフィート
「 君きみマオは見みない方ほうが良よいです。
肉にく体たいも酷ひどい状じょう態たいです。
肉にく食しょくのGジロゴキブリの凶きょう悪あく性せいが分わかります 」