♥ 警察署 5 / 署長室 4 / 毒殺未遂犯に会おう! 5
どんな死体だったかなんて、思い出したくもないよな。
悲惨な死に方をしてたら最悪だよ。
署長
「 …………………………窒息死……かと… 」
セロフィート
「 窒息…です?
毒殺未遂犯を窒息させる様な物でも留置所の中にありました? 」
署長
「 い、いえ……。
物を使って窒息したのはなく………………其の……穴という穴が塞がれていた…………と言いますか… 」
マオ
「 塞がれてたの?
手巾とか綿とか?? 」
セロフィート
「 普通なら詰め物を使いますけど…。
物は使われてなかったなら、一体何で塞がれてました? 」
マオ
「 そっか……。
何か上級者向けの “ なぞなぞ ” みたいだな。
オレ、なぞなぞって苦手なんだよな… 」
セロフィート
「 確かに、マオは頭を使うのは苦手でしたね 」
マオ
「 思い出した様に言うなよ!
何か恥ずかしいだろ!(////)」
セロフィート
「 はいはい。
──署長さん、教えてください。
毒殺未遂犯の被害者であるマオとワタシには “ 知る権利 ” とやらがある筈です 」
署長
「 ……………………です 」
マオ
「 えぇっ?
何…??
聞こえなかったよ? 」
オレはケーキをモグモグと頬張りながら言う。
セロフィート
「 マオ、口の中を無くしてから話してください。
御行儀が悪いです 」
マオ
「 …………御免… 」
セロフィート
「 Gと言われましたね 」
マオ
「 何でさっきの声が聞こえるんだよ?
どんな聴力してんだ… 」
署長
「 そうです…。
穴という穴……口も鼻も耳も……Gに塞がれていました… 」
マオ
「 ………………Gに塞がれてた??
留置所ってGが出るぐらい不衛生な場所なの?? 」
セロフィート
「 マオ、留置所は刑務所と違います。
毎日、新人警察官が決められた時間に掃除をします。
常に清潔が保たれていてGなんて出ません 」
マオ
「 何でそんな事知ってるんだよ? 」
セロフィート
「 仲良くなった新人刑事さんが教えてくれました 」
マオ
「 なっ…仲良くなった?!
オレが居るのに、何で新人刑事と仲良くなってんだ! 」
セロフィート
「 大人の付き合いです 」
マオ
「 大人の付き合い??
オレを差し置いて勝手に大人の付き合いなんかすんな!! 」
セロフィート
「 はいはい。
署長さんの話だと、毒殺未遂犯は居る筈のないGに襲われた──という事になりますね 」
マオ
「 Gって人間を襲うのかよ?
でもさ、清潔な留置所にGが出たなら、誰かが留置所の中にGを放した──って事になるよな?
一体誰がそんな酷い悪戯をしたって言うんだよ? 」
セロフィート
「 毒殺未遂犯は死んでしまいましたし、悪戯では済みません 」
マオ
「 そ、そうだよな?
此って事件だよな?? 」
署長
「 唯のGならば問題は無かったのですが……加害者に群がっていたのは…………肉食のGでした 」
マオ
「 …………肉食のG??
そんなの居るの?? 」
セロフィート
「 マオ、Gは雑食です。
肉食のGとはワタシも初めて聞きます 」
署長
「 仰有る通りです。
私共も肉食のGは初めて見ました…。
…………どうやら加害者の胎内で孵化して育ったGだったらしく……、体内の臓器が喰い………… 」
あっ……署長さん、限界そうだ。
胎内って事は赤ちゃんが育つ子宮の中で孵化したって事なのか??
胎内で肉食のGを育てていた??
居るのかよ、そんな人間……。
オレ……、残りのケーキを食べれないよ…。
セロフィート
「 毒殺未遂犯が眠っていた深夜頃、胎内で孵化したGが、毒殺未遂犯の体内を動き回り、臓器の類いを喰べた──と言う事ですね 」




