♥ 警察署 4 / 署長室 3 / 毒殺未遂犯に会おう! 4
セロフィート
「 気の所為です 」
マオ
「 そんな訳ないだろ!!
大体何だよ?
『 今朝方、死んでました 』ってさ!! 」
察してくれただろうか?
セロと署長さんの会話の内容からして、色気の欠片も無ければ、署長さんの態度を見ていても、セロを口説こうなんて気配を一切感じられない事に!
此の署長さんは、オレのセロを狙ってないと見た!
署長さんの話によれば、毒殺未遂犯は昨夜迄は確かに元気でピンピンしていたそうだ。
「 夕食の量が少ない! 」だの「 デザートがショボい! 」だのと言いたい放題に文句を言ったり悪態を吐ける程に元気だったらしい。
随分と態度のデカい毒殺未遂犯だったんだな。
若しかして、自分の仕出かした悪行に対して全然反省してなかったのか?
死にはしなかったけど、ちゃんと被害者が居るんだから、悔い改める迄は行かなくても反省ぐらいはしてほしいもんだ。
其とも仲間が助けに来てくれる事を分かっていたから態度もデカかったのかな??
実際にどうだったのかは毒殺未遂犯じゃないと分からないよな…。
兎に角だ、煩いぐらい元気で子憎たらしい毒殺未遂犯が、今朝方に留置所の中で死んでいたらしい。
自殺??
何か解せない。
自ら命を絶って、犯した罪と此から受けるかも知れない罰から逃れて楽になろうとするなんて、狡過ぎる。
根っこ迄腐りきった性根が許せないよ!!
出来る事なら、蘇らせて全身を釘付きバットで千本ノックしてやりたいっ!!!!
……………………オレ、今…変な事言った?!
くぎつきばっと??
せんぼんのっく??
オレの知らない言葉だ……。
嫌だな……オレ、自分が怖くなって来た!!!!
マオ
「 ──署長さん、毒殺未遂犯は自殺したの?? 」
自殺の有無は大事だと思うから、此処は確りとはっきりさせておきたい。
署長
「 いや、自殺の線はないよ。
他殺かも知れなくてね… 」
マオ
「 自殺じゃなくて安心したけど、他殺なの?
どゆこと?? 」
オレの質問に対して署長さんは何十匹もの苦虫を噛み潰した様な顔をしている。
口を手巾で押さえてるし…。
どうしたんだろう??
マオ
「 署長さん……大丈夫?
何か…顔色が悪いけど… 」
署長
「 今朝の現場の光景を思い出してしまってね…。
…………実はね…私はあまり死体を見慣れていないんだ…。
其で余計に辛いと言うか…… 」
マオ
「 そうなんだ…。
死体に慣れるのって辛いよね。
オレも初めはそうだったよ…。
1ヵ月ぐらい調子が戻らなかったし… 」
セロフィート
「 はて……君はそんなに繊細な子でした? 」
マオ
「 セロと出会う前のオレは、か弱くて繊細だったの!!
今はか弱くはないけど、繊細なのは変わらないんだからな! 」
セロフィート
「 そうです? 」
マオ
「 そうなの!!
少しは繊細なオレを労ってくれよ…… 」
セロフィート
「 考えときます 」
………………此、考える気の無いやつだ。
微笑んでいるセロを睨みながら、オレはケーキを口へ運び続ける。
セロフィート
「 死因は何でしょう? 」
気分が悪そうな署長さんに容赦無いのな。
死因を思い出すって事はだ、どんな死に方をしていたのか直視した死体の状態を鮮明に思い出さないといけないって事だ。
鬼かよ、セロ…。
だけど、毒殺未遂犯の死因はオレも知っておきたい。
今朝方に毒殺未遂犯が亡くなっていたなら、毒殺未遂犯の死体は綺麗にされてるだろうから、直接毒殺未遂犯の死体を見た人達に聞かないと状態とか状況とか一切分からないもんな。
署長さんは辛そうだ。




