♥ 警察署 1 / 毒殺未遂犯に会おう! 1
──*──*──*── 警察署
オレは今、セロと一緒に警察署の中にあるソファーに座っている。
別に悪い事なんて何もしてないのに警察署の中に居るってだけでソワソワする。
受け付けカウンターに立っている警察官のお兄さんに待ってる様に言われてから、30分は経ってると思う。
幾ら何でも待たせ過ぎじゃないのかな?
セロとオレは毒殺未遂犯の被害者な訳で──、態々被害者が直々に加害者に面会しに来たってのは、珍しい事なのかな?
犯罪者と面会する為の手続きって、時間が掛かるもんなのかな??
実は既に取り調べが終わった後で、刑務所に護送されてしまった後だったりして??
だけど、其なら30分以上も待たされる理由にはならないよな……。
マオ
「 なぁ、セロ……。
待たされ過ぎやしないかな? 」
セロフィート
「 何かあったのかも知れませんね 」
マオ
「 何か??
あっても困るよ…。
何時迄待ってれば良いんだろうな?
セロのコネで何とかならないのかよ? 」
セロフィート
「 ワタシは唯の吟遊詩人です。
警察官にコネがあると思います? 」
マオ
「 こんな時ばっかり、唯の吟遊詩人のフリするなよ!
セロならコネぐらい簡単に幾らでも作れるだろ 」
セロフィート
「 コネなんて作れません 」
マオ
「 嘘だろ… 」
セロフィート
「 嘘ではないです。
残念ですけど、吟遊詩人は万能ではないです 」
マオ
「 セロは違うだろ〜〜 」
セロフィート
「 ワタシは待つのに慣れてます。
マオが居てくれるなら何時間でも待てます。
マオは待てません? 」
マオ
「 退屈なんだよ… 」
セロフィート
「 ──では、退屈を凌ぎに面白い話をしましょう 」
マオ
「 面白い話?
どんな話なんだ? 」
セロフィート
「 そうですね…。
世界の何処かに実っている “ 黄金のまつぼっくり ” の話です 」
マオ
「 “ 黄金のまつぼっくり ” って何だよ? 」
セロフィート
「 〈 皇 〉に与えられた所有物です。
地に落ちてない “ 黄金のまつぼっくり ” を〈 皇 〉以外が触ると “ ペナルティ ” を負う事になります。
まつぼっくりによって “ ペナルティ ” は異なります 」
マオ
「 へ、へぇ……。
何かおっかないまつぼっくりなんだな? 」
セロフィート
「 地に落ちた “ 黄金のまつぼっくり ” なら触れても何も起きません 」
マオ
「 セロはさ、 “ 黄金のまつぼっくり ” が何処にあるのか知ってるのか? 」
セロフィート
「 当然です。
行ってみたいです? 」
マオ
「 うん…。
だって、 “ 黄金のまつぼっくり ” だろ?
見てみたいよ。
──で、何処にあるんだ? 」
セロフィート
「 別の大陸にあります。
次は “ 黄金のまつぼっくりの樹 ” のある大陸へ行きましょう 」
マオ
「 うん!
でもさ、〈 皇 〉って大陸の数だけ居るんだよな?
何処の大陸にあるんだ? 」
セロフィート
「 さて?
秘密にしときます。
楽しみにしててください 」
マオ
「 うん…。
因みにさ、 “ 黄金のまつぼっくり ” って、どんな使い道があるんだ? 」
セロフィート
「 さぁ?
“ 黄金のまつぼっくり ” をどう使うかは〈 皇 〉によって違いますし 」
マオ
「 そ、そうなんだ…。
〈 皇 〉によって違うんだ…… 」
警察官
「 ──御待たせ致しました。
署長室へ御案内致します 」
マオ
「 やっとかよ!
待ちくたびれたぁ〜〜〜 」
セロフィート
「 何かありました? 」
警察官
「 詳しい話は署長室にて署長から直々にお聞きください 」
マオ
「 刑務所に護送されてるの? 」
警察官
「 御案内させて頂きます。
此方です 」
警察官に案内されて、セロとオレは署長室へ向かう事になった。
どんな話を署長からされるんだろう。
一寸ドキドキして来た!
マオ
「{ セロ、署長室に通されるなんて初めてだよな? }」
セロフィート
「{ そうですね。
どんな話が聞けるのか楽しみです }」
マオ
「{ オレは何か不安だよ… }」
オレはセロの右手を握った。
だって、繋ぎたいんだもん!(////)
本当は右腕に抱き付きた・い・ん・だ・ぞ!
警察官が立ち止まった。
署長室に着いたみたいだ。




