♥ 冒険者ギルド 5 / 気になる冒険者達 2
…………セロに相談してみようかな…。
生きてたら良いけど……。
受付嬢のお姉さんと他愛のない雑談をしていると「 ──マオ 」って名前を呼ばれた。
聞き慣れた声だ。
オレが世界で1番聞きたい声!!
マオ
「 ──セロ!
遅かったじゃないか!
何してたんだよ〜〜〜 」
今直ぐにでもセロに抱き付きたいけど、オレは大人だからグッと堪えるんだ。
セロフィート
「 話し込んでしまいました。
マオ、依頼は決めれました? 」
マオ
「 うん。
美味しい依頼を選んだんだ 」
セロフィート
「 美味しい依頼…です? 」
マオ
「 うん!
蟹料理と蛸料理だよ! 」
セロフィート
「 もう昼食の話です?
マオの食いしん坊さん♪ 」
マオ
「 違うわっ!(////)
【 巨大クラブの討伐依頼 】と【 巨大オクトパスの退治依頼 】を受けたいと思ってるんだよ 」
オレは栞を挟んである依頼帳をセロに渡した。
セロは栞を挟んでいる頁を開くと依頼書を見てくれる。
セロフィート
「 依頼場所は──、海岸沿いにある≪ 港町 ≫とフォンタースビーチですか…。
良いのではないです 」
マオ
「 良いのか? 」
セロフィート
「 マオに頼んだのはワタシですよ。
海が見たくなりました?
海水浴には未だ── 」
マオ
「 違うってば…。
海水浴なんかどうでもいいんだよ!
蟹と蛸が手に入るんだから、受けなきゃ損だろ? 」
セロフィート
「 ははぁ…。
其で蟹料理と蛸料理ですか。
ふふふ。
やはりマオは食いしん坊さんです♪ 」
マオ
「 別に良いだろ〜〜〜 」
セロフィート
「 はいはい。
マオの蟹料理と蛸料理の為に、依頼を受けましょう 」
マオ
「 ──有り難な、セロ! 」
オレは嬉しくって、セロの腰に抱き付いてから頬擦りする。
白いコートは肌触りが良くて、気持ち良いんだよな〜〜(////)
セロフィート
「 受付嬢さん、栞の挟んである依頼を請け負いたいので手続きしてください 」
受付嬢
「 かしこまりました 」
セロフィート
「 其とギルド長から直々に依頼を受けた【 巨大スパイダーの退治依頼 】と【 空飛ぶ殺人魚の討伐依頼 】の手続きもしてください 」
受付嬢
「 かしこまりました 」
うん??
オレの聞き間違いかな??
今、物凄く嫌な単語が聞こえた気がしたんだけど??
マオ
「 ──セロ、請け負う依頼はオレが選んだ2件だよな? 」
セロフィート
「 はい?
聞こえませんでした?
手続きする依頼は4件です 」
マオ
「 ──はあっ!?
何で2件も増えてるんだよ? 」
セロフィート
「 聞いてませんでした?
ギルド長から直々に依頼を受けました。
【 巨大スパイダーの退治依頼 】と【 空飛ぶ殺人魚の討伐依頼 】です。
依頼帳になかったです? 」
「 オーマイガッ!! 」──っヤツだ!
聞き間違いじゃなかった!!
何で……選りに選って、オレがパスした依頼を受けちゃうんだよぉ〜〜!!
オレの努力が水の泡じゃないかよ!!
酷過ぎる仕打ちじゃないか!!
マオ
「 な…何で【 巨大スパイダーの退治依頼 】と【 空飛ぶ殺人魚の討伐依頼 】なんだよ?
他になかったのかよ? 」
セロフィート
「 ワタシに言われても…。
毒殺未遂犯の居場所を吐かせる為、交換条件を持ち掛けました 」
マオ
「 交換条件??
ギルド長が得する交換条件を出してどうするんだよ!! 」
セロフィート
「 ギルド長は損はしても得はしません 」
マオ
「 そうなのか? 」
セロフィート
「 報酬は確り頂きますし。
冒険者ギルドは報酬の支払いに右往左往する事になるでしょうね 」
マオ
「 …………どんだけ吹っ掛ける気だよ… 」
セロフィート
「 吹っ掛けるなんて事しません。
殺人未遂犯へ会いに行きます? 」
マオ
「 えっ??
教えて貰えたの??
何処に居るんだ? 」
セロフィート
「 今は警察署の留置所に居るそうです 」
マオ
「 警察署に居るんだ? 」




