セロフィート
「 “ 奇蹟せき跡せき調ちょう査さ団だん ” は信しん仰こう心しんのある陸りん民みんから人にん気きがあります。
神しん父ぷの資し格かくも持もってます。
神しん父ぷだからと言いって布ふ教きょうも勧かん誘ゆうも一いっ切さいしません。
来くる者もの拒こばまず、去さるもの追おわずのスタンスを貫つらぬいて深ふか追おいを禁きんじてますし、イケメンやダンディな神しん父ぷが多おおいのも強つよみでしょう 」
マオ
「 …………確たしかに無む駄だに顔かおが整ととのってる神しん父ぷばっかだったよな…。
何なんか客きゃく寄よせパンダみたいだ… 」
セロフィート
「 そうですね…。
──マオ、未まだ食たべます? 」
マオ
「 うん。
洋よう梨なしパイ,白はく桃とうピーチパイ,チェリーパイを食たべたいんだ。
セロは何なんのパイを食たべてるんだ? 」
セロフィート
「 檸れ檬もんパイ,パインパイ,キュウイパイです。
マオも食たべます? 」
マオ
「 …………何どれも酸すっぱそうだな。
酸さん味みの強つよいパイは一寸ちょっと… 」
セロフィート
「 そうです?
美お味いしいのに… 」
セロとオレはテーブルの上うえに並ならんでいるパイを食たべた。
紅こう茶ちゃがパイの甘あま味みを和やわらげてくれる。
嫌いやな事ことを忘わすれさせてくれる様ような、ゆっくりとしたこ〜ゆ〜時じ間かんって大だい事じだよな〜〜。
何なにやら窓まとの外そとがやたらと騒さわがしいけどな。
マオ
「 ──セロ、外そとがガタガタと煩うるいけどさ、何なんだろうな? 」
セロフィート
「 風かぜではないです?
『 今こん夜やは強きょう風ふうが吹ふくだろうから窓まどを開あけない様ように 』と釘くぎを刺さされましたし 」
マオ
「 へ、へぇ…?
オレはそんな話はなし、聞きいてないけどな〜〜 」
セロフィート
「 当あたり前まえです。
マオが来くる前まえに女お将かみさんが食しょく堂どうで言いってました。
雪ゆきが降ふったり、強きょう風ふうが吹ふいたり、雨あめが降ふったり、砂さ塵じんが舞まったりと天てん候こうが不ふ安あん定ていになる時じ期きらしいです 」
マオ
「 へぇ…そうなんだ… 」
セロフィート
「 3ヵ月げつ程ほど続つづくそうです。
動どう物ぶつや怪かい物ぶつモンスターの大たい量りょう発はっ生せいの依い頼らいが冒ぼう険けん者しゃギルドに集あつまると注ちゅう意い報ほうが出でるそうです 」
マオ
「 そうなんだ?
そっか……妙みょうに大たい量りょう発はっ生せいの依い頼らいが多おおい気きがしたのには理り由ゆうがあったんだな…。
だけどさ何なんで天てん候こうが不ふ安あん定ていになる前まえに大たい量りょう発はっ生せいするんだ? 」
セロフィート
「 種しゅを存そん続ぞくさせる為ための本ほん能のうです。
生せい物ぶつは己おのれの種たねを残のこす為ための手しゅ段だんとして生せい殖しょく行こう為いが必ひつ要ようです。
より進しん化かをする為ためには、より優ゆう秀しゅうな遺い伝でん子しを可か能のうな限かぎり後こう世せいへ残のこす為ため、繁はん殖しょくさせるしかないです。
繁はん殖しょくしても人にん間げんの都つ合ごうで退たい治じされて終おわりますし、種しゅを存そん続ぞくさせる努ど力りょくをしても報むくわれませんけど 」
マオ
「 ………………人にん間げんのする事ことって酷ひどいよな… 」
セロフィート
「 今いま更さらです。
動どう物ぶつや怪かい物ぶつモンスターの1番ばんの天てん敵てきは天てん災さいではなく人にん間げんです。
人にん間げんは当とう然ぜんの権けん利りの様ように多た種しゅ族ぞくを絶たえさせますし。
一いっ体たい何どれだけの種しゅ族ぞくが身み勝がっ手てな人にん間げんの手てによって絶ぜつ滅めつさせられたと思おもいます? 」
マオ
「 そんなの分わかる訳わけないだろ… 」
セロフィート
「 人にん間げんが生せい存ぞんしている以い上じょう、種しゅ族ぞくの絶ぜつ滅めつは増ふえ続つづけます 」
マオ
「 じゃあさ、人にん間げんの1番ばんの天てん敵てきは何なんなんだ? 」
セロフィート
「 大だいグレド自しネイ然ぜんチャーの脅きょう威い──、天てん災さいです。
天てん災さいとは自し然ぜん淘とう汰たする為ために起おこされます。
人にん間げんの都つ合ごう等など一いっ切さいお構かまいなしですし、情なさけ容よう赦しゃないです。
あくまでも人にん間げんは、大たい陸りくの大だい地ちを貸かして戴いただいている存そん在ざいであり、大だいグレド自しネイ然ぜんチャーの惠めぐみによって生いかされている存そん在ざいです。
〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉の慈じ悲ひ心しん,恩おん,感かん謝しゃを忘わすれてはいけません。
とかく人にん間げんという生いき物ものは、 “ 目めに見みえない ” と言いう理り由ゆうから人じん知ちでは計はかり知しれない大おおきな力ちからエネルギーの存そん在ざいを否ひ定ていしたり、目めに見みえない〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉の実じつ在ざいを否ひ定ていしたがり、人じん類るいこそが世せ界かいを動うごかす中ちゅう心しんであると勘かん違ちがいしてます 」