テーブルに並べられた料理を食べる前に、オレは次の料理を注文する。
ウェイターもウェイトレスも今は笑顔で注文を聞いてくれる。
最初なんて笑顔が引き吊ってたもんなぁ。
ウェイターとウェイトレスが他のテーブルへ向かったのを確認してから、オレはセロに話し掛けた。
さっきから妙に目立っていて気になってる人達についてだ。
セロはオレより早く食堂に来ていたから、神父のコスプレをしてる人達の事を何か知ってるかも知れない。
セロは物知りだからな!
マオ
「 ──セロ、彼の神父のコスプレをしてる人達の事、何か知ってるか?? 」
セロフィート
「 神父のコスプレ…です?
あれは仮装です。
彼等は神父の仮装をして、神父に扮してるだけです 」
マオ
「 コスプレじゃないんだ…。
だけどさ、何で態々神父の仮装なんてしてるんだ? 」
セロフィート
「 其なりの理由があるのでしょう 」
マオ
「 理由??
どんな理由なんだ? 」
セロフィート
「 気になります? 」
マオ
「 気になってるから聞いてるんだけど! 」
セロフィート
「 はいはい。
彼等は “ 奇蹟せき跡せき調ちょう査さ団だん ” と名な乗のってます。
調ちょう査さ団だんは複ふく数すうの班はんに分わかれていて、星せい座ざの名な前まえを付つけ階かい級きゅうを区く別べつしてるそうです。
≪ ジェジロエンダ大たい陸りく ≫に存そん在ざいする教きょう会かいや聖せい堂どうを巡じゅん礼れいしながら、文ぶん献けんを頼たよりに〈 大たい信しん陸りく仰こう神しん神しんジェジロエンダ 〉の起おこした神かみの御み業わざ──神かみの奇き奇き蹟せき跡せきについて調ちょう査さしているとか 」
マオ
「 奇き奇き蹟せき跡せきの調ちょう査さ?
奇き奇き蹟せき跡せきが書かかれた文ぶん献けんなんてあるのか? 」
セロフィート
「 あるのでしょうね。
空くう想そうと妄もう想そうの産さん物ぶつでしょうけど。
彼かれ等ら調査団の前まえでは文ぶん献けんを批ひ判はんしたり、否ひ定ていしたりしない事ことです 」
マオ
「 何なんでだ? 」
セロフィート
「 文ぶん献けんを信しんじる調ちょう査さ団だんの殆ほとんどが、末まっ期きを通とおり越こして拗こじらせている危あぶない集しゅう団だんだからです 」
マオ
「 そ、そうなんだ…。
気きを付つけないとだな… 」
セロフィート
「 もう1つあります。
“ 奇き奇き蹟せき跡せき調ちょう査さ団だん ” は副ふく業ぎょうで、巡じゅん礼れいしながらあらゆる奇き奇き蹟せき跡せきの情じょう報ほうを集あつめます。
本ほん業ぎょうは研けん究きゅうした奇き奇き蹟せき跡せきを悪あく用ようし、クラ依いイア依らいント主ぬしが指し名めいした人じん物ぶつを奇き奇き蹟せき跡せきを装よそおい殺さつ害がいする事ことを生なり業わいとする犯はん罪ざい集しゅう団だんでもあります 」
マオ
「 えっ??
犯はん罪ざい集しゅう団だん?!
其それってマジなのかよ?? 」
セロフィート
「 事じ実じつです。
今こん回かいのクラ依いイア依らいント主ぬしが誰だれなのかは分わかりませんけど、彼かれ等らに狙ねらわれたのはマオとワタシです 」
マオ
「 へ??
…………どゆこと?? 」
セロフィート
「 鯔とどの詰つまり、 “ 奇き奇き蹟せき跡せき調ちょう査さ団だん ” もとい犯はん罪ざい集しゅう団だんのター標ひょうゲット的てきは〈 SGサムグ 〉のマオとワタシです。
マオとワタシを毒どく殺さつしようとした毒どく殺さつ未み遂すいの犯はん人にんは、犯はん罪ざい集しゅう団だんの仲なか間まです。
彼かれ犯罪等ら集団は冒ぼう険けん者しゃギルドに捕とらえられてしまった仲なか間まを何なんとかして助たすけ出だそうと水すい面めん下かで奮ふん闘とうしている最さい中ちゅうでしょうね 」
マオ
「 そうなのか? 」
セロフィート
「 食しょく堂どうで食しょく事じをしている彼かれ犯罪等ら集団は、マオとワタシの見み張はり役やくでしょう 」
マオ
「 見み張はり?!
見み張はられてるのかよ?? 」
セロフィート
「 間ま違ちがいなく見み張はられてます。
仲なか間まを丸まる裸はだかの状じょう態たいで逆さかさ吊づりにされるのを防ふせぎたいのでしょう 」
マオ
「 …………犯はん罪ざい集しゅう団だんなのに、仲なか間ま思おもいなんだな… 」
セロフィート
「 ふふふ。
仲なか間まの救きゅう出しゅつを成せい功こうさせる訳わけにはいきません。
犯はん人にんには、きちんと罪つみを償つぐなってもらいたいですし。
ですよね、マオ 」
マオ
「 …………そだな…。
だけどさ、成せい功こうさせない為ために何なにをするんだよ? 」
セロフィート
「 マオは知しらなくて良よいです 」