マオ
「 竜宮城…って城か?
乙姫って、お城で暮らしてるお姫様?? 」
セロフィート
「 そうですね。
海底に亀さんの飼い主が住んでいる竜宮城があり、竜宮城の主が乙姫です 」
マオ
「 ふぅん……。
海の底に城があるんだ… 」
セロフィート
「 折角ですし、壁画に刻んだ浦島太郎の話をしながら昼食にしましょう 」
マオ
「 うん… 」
青々と茂っている芝生の上に、何時の間にか大きなレジャーシートが敷かれていた。
レジャーシートの上にはピクニック用のバスケット,折り畳み式のミニテーブルが置かれていて、丸型の平ぺったい座布団も敷かれている。
ミニテーブルの上には魔法のティーポットとティーセット,オレ専用のマグカップが置かれている。
レジャーシートの上には、重箱も置かれていて、お重の中に様々な料理が詰められている。
色んな絵柄やカラフルな色が塗られた華やかでお洒落な重箱の中に、色鮮やかに美しく詰められている料理は何時もより豪華に見える。
見ているだけで楽しくて、心が踊っちゃうよ(////)
セロのセンスの良さが「 此でもかっ!! 」ってぐらいに光っていて眩しいっ!!
何れも食べるのが勿体無い芸術品だよぉっ!!
最初に重箱を思い付いた人、有り難う!!
セロフィート
「 マオ、遠慮しないで食べてください。
マオの為に用意しました 」
マオ
「 う、うん…(////)」
オレは何度も生唾を飲み込みながら、〈 大陸りく仰こう神しん神しん 〉へ食しょく前ぜんの感かん謝しゃの祈いのりを捧ささげた。
セロの手て作づくりなのかは分わからないけど、オレは手てに持もったフォークを使つかって料りょう理りを食たべる。
何どれも頬ほっぺたが落おちそうな程ほどに美お味いしい。
オレは舌した鼓つづみを打うちながら料りょう理りを堪たん能のうする。
料りょう理りを頬ほお張ばるオレの横よこで、セロが “ 浦うら島しま太た郎ろう ” の話はなしを聞きかせてくれる。
セロが話はなしてくれる “ 浦うら島しま太た郎ろう ” の内ない容ようは、以い下かだ。
魚さかな釣つりをする為ために釣つり竿ざおを持もって、浜はま辺べを歩あるいていた浦うら島しま太た郎ろうは、子こ供ども達たちに囲かこまれて苛いじめられていた亀かめさんを助たすけた。
不ぶ躾しつけな子こ供ども達たちから酷ひどい動どう物ぶつ虐ぎゃく待たいを受うけた亀かめさんを手て当あてした浦うら島しま太た郎ろうは、海うみに帰かえりたがる亀かめさんを抱だき抱かかえて自じ分ぶんの舟ふねに向むかった。
亀かめさんを舟ふねに乗のせた浦うら島しま太た郎ろうは、舟ふねを漕こいで海うみへ出でた。
亀かめさんは親しん切せつな浦うら島しま太た郎ろうに何なん度ども御お礼れいを言いうと、涙なみだを流ながしながら嬉うれしそうに海うみの中なかへ帰かえって行いった。
魚さかな釣つりを終おえた浦うら島しま太た郎ろうが、海うみから自じ宅たくへ帰かえった日ひから数すう日じつ後ご────。
浦うら島しま太た郎ろうが何い時つもの様ように浜はま辺べを歩あるいていると、いつぞや助たすけた亀さんさんが現あらわれた。
亀かめさんは恩おん人じんの浦うら島しま太た郎ろうを持もち前まえの巧たくみな話わ術じゅつを駆く使しして竜りゅう宮ぐう城じょうへ誘ゆう導どうした。
竜りゅう宮ぐう城じょうへ招しょう待たいされた浦うら島しま太た郎ろうは、竜りゅう宮ぐう城じょうの主あるじで亀かめさんの飼かい主ぬしの乙おと姫ひめ様さまに歓かん迎げいされた。
どうやら乙おと姫ひめ様さまは亀かめさんを助たすけた浦うら島しま太た郎ろうに御お礼れいがしたかったみたいだ。
乙おと姫ひめ様さまにお酌しゃくをされながら浦うら島しま太た郎ろうは、鯛たいや鮃ひらめ達たちの踊おどりを楽たのしんだ。
豪ごう華かな料りょう理りを振ふる舞まわれた浦うら島しま太た郎ろうは、時じ間かんを忘わすれて竜りゅう宮ぐう城じょうで楽たのしい一ひと時ときを過すごした。
浦うら島しま太た郎ろうに振ふる舞まわれた美お味いしい海かい鮮せん料りょう理りには、 “ いけないおくすり ” が入いれられていた。
何なにも知しらずに “ いけないおくすり ” を過か剰じょう摂せっ取しゅさせられた浦うら島しま太た郎ろうは、ラリった状じょう態たいのまま竜りゅう宮ぐう城じょうで3ヵ月げつを過すごした。
“ いけないおくすり ” の効こう果かが切きれた浦うら島しま太た郎ろうは正しょう気きに戻もどった。