──*──*──*── ギルド街
──*──*──*── 解体屋
解体屋の従業員へ回収袋を渡す。
解体屋には、素材と肉を分けてもらう為、ボアとミノタウロスの死体を解体してもらう。
解体後の素材は冒険者ギルドに届けられる事になっていて、肉は後日、解体屋から受け取る事になった。
取り敢えず、肉を受け取る日にちは、明明後日にしてもらった。
明日は冒険者ギルドから直々に依頼されたエベトモダスト遺跡の調査へ行くからだ。
遺跡の中は広くて、地下も何階迄あるのか分からない。
明日だけでエベトモダスト遺跡の調査を終われないかも知れないから、明明後日にしてもらったんだ。
ボアとミノタウロスの死体の数も多いから、捌くのが大変だろうって事,他の冒険者達から受けた解体作業も入ってる事,他の冒険者から解体作業を受ける事も加味しながら、多忙な従業員達への配慮もある。
ボアの解体作業は慣れてる解体屋なら簡単に捌けるらしいんだけど、ミノタウロスの解体作業となるとライセンスを持った玄人じゃないと無理らしい。
玄人だけに苦労掛けちゃうなぁ──なんちゃって?
絶対に明明後日迄に終わらせてほしい訳じゃなくて、「 せめてボアの肉ぐらいは、明明後日には欲しいかな〜〜 」って軽い要望だ。
ミノタウロスの肉に関しては滞在中に受け取れたら良いって感じで要望を出した。
回収袋の中に入れてれば痛む事がないから、何百年経っても新鮮なままで入れておけるからな。
そうそう、従業員から言われたんだけど、ミノタウロスの凶器── “ 超巨根 ” って言われる部分、所謂ミノタウロスの◯ン◯ン ──は、最上高級酒の酒樽に入れて、1年間じっくりと漬け込まれた後、酒樽ごと出荷されるらしい。
お゛ぇえ゛ぇぇぇっっっだ!!
他には、じっくりと蒸してからスライスしたミノタウロスの◯ン◯ンが薬膳料理に使われたりするらしたい。
…………薬膳料理は絶対に食べたくないな!!
ミノタウロスのベトベトで臭い精液は、男女共に使える性欲剤── 主に “ 媚薬 ” と言われていて、精力剤とは別物 ──に使われるらしくて、効果は抜群なんだとか。
性欲剤が出来たら分けてくれる話になったけど、オレは丁重に御断りさせてもらった。
ミノタウロスの◯ン◯ンの中に溜まってるミノタウロスの精液で作った怪しい性欲剤なんて要らないよ!!
人間って…………怖いっ!!!!
因みに酒樽に漬けるミノタウロスの◯ン◯ンや薬膳料理に使うミノタウロスの◯ン◯ンは、隅々迄確りと精液を抜き出して綺麗に洗ったモノを使用するらしい。
ミノタウロスの舌は、網焼きでステーキにして食べるのが主流なんだとか。
ミノタウロスの網焼きタンステーキ……。
うん、食べたくない…!!
ミノタウロスの舌も丁重に御断りした。
解体の終わったボアの肉とミノタウロスの肉を入れる為の回収袋を従業員に1枚ずつ渡した。
解体屋での用事が済んだから、セロとオレは冒険者ギルドへ行く事にした。
解体屋のドアを開けたら、冒険者ギルドに着けるのは嬉しい。
セロがポーチバッグの中から出した依頼書に解体屋の主がサインをしてくれる。
解体屋の主に「 バイバイ 」と手を振ったオレは、解体屋のドアを開けた。
ドアの奥に繋がる冒険者ギルドへは、先にセロへ入ってもらって、セロの後にオレもドアの中に入ってからドアを閉めた。