其をするかしないかを決めるのはセロだけど…。
セロが言った通り、セロがミノタウロスに襲われるのは嫌だ。
セロには何時迄も真っ白で綺麗なセロのままで居てほしい。
ミノタウロスに汚されて穢れるなんて嫌だし、許せないよ。
例えセロの中身が真っ黒黒でどす黒いとしともだ、せめて外側だけでも白くて綺麗でいてほしいんだ。
此はオレの我が儘だ。
だけど、セロを汚して良いのは地球上で、オレだけなんだ!!
ミノタウロスがセロを汚すなんて事は、絶対に阻止しないとだ!
セロが言った事が本当なのか、ミノタウロスの相手をするのが嫌だから嘘を吐いたのか……、オレには分からない。
セロならミノタウロスを〈 テフの源みなもと 〉に変へん換かんして、秒びょうで終おわらせる事ことだって出で来きる。
まぁ…そんな事ことしたら、ドロップアイテムと死し体たいは手てに入はいらないんだけど……。
アイテムドロップは冒ぼう険けん者しゃギルドで高たか値ねで買かい取とって貰もらえるし、死し体たいは解かい体たい屋やで肉にくと素そ材ざいに分わけて貰もらえる。
肉にくや素そ材ざいも冒ぼう険けん者しゃギルドで買かい取とって貰もらえる。
〈 テ原げん質しつフの源みなもと 〉に変へん換かんしたら勿もっ体たい無ないもんな!
マオ
「 ──セロ、次つぎの巣す穴あなは何ど処こにあるんだ? 」
セロフィート
「 もう、着つきます。
マオ、ワタシは巣す穴あなの前まえで君きみマオの勝しょう利りを信しんじて待まってます。
思おもう存ぞん分ぶん、血ち祭まつりに上あげて来きてください。
ファイトです★ 」
マオ
「 何なにが『 ファイトです★ 』だよ!
★ブラックスターを使つかうな!! 」
何いっっっ時つも楽らくな役やくばっかりのセロを巣す穴あなの前まえに残のこして、オレは1人りで巣す穴あなの中なかへ入はいる。
──*──*──*── 巣穴の中
外そとを見みるとセロが笑え顔がおで手てを振ふってくれてる。
暢のん気きなもんだ!!
ボアとミノタウロスを片かた付づけたら、セロにチューしてもらおう。
うん、そうしよう!
其それぐらいの御ご褒ほう美びを要よう求きゅうしたって良いい筈はずだ。
オレにはセロにチューを要よう求きゅうする権けん利りがある筈はずだ!!
昨日きのうだって、芝しば生ふ公こう園えんで一いっ杯ぱいしたんだから、セロだって嫌いやがらないと思おもう(////)
オレは巣す穴あなの中なかを歩あるき易やすくする為ために、聖せいセイント魔ま法ほうマジックと光ひかりライト魔ま法ほうマジックを融ゆう合ごうさせて作つくった創そう作さく魔ま法ほう── ホーリーライト ──を発はつ動どうさせた。
オレが創そう作さくしたんじゃなくて、トイチ八賢悳壹に聖せいセイント魔ま法ほうマジックと光ひかりライト魔ま法ほうマジックを融ゆう合ごうしてもらったんだ。
聖せいセイント魔ま法ほうマジックは怪かい物ぶつモンスターを寄よせ付つけない効こう果かがあるし、光ひかりライト魔ま法ほうマジックは暗くら闇やみを明あかるく照てらしてくれる。
実じつに便べん利りな魔ま法ほうマジックなんだ。
使つかい易やすくする為ために、ちゃんと熟じゅく練れん度ども上あげてある。
怪かい物ぶつモンスター── 此こ処こでは野や生せいのボアだけど ──と合あう事こともなく、巣す穴あなの奥おくへ辿たどり着つけた。
巣す穴あなの奥おくには、ボアとミノタウロスがウジャウジャと居いる。
最さい初しょの巣す穴あなと比けらべるとミノタウロスの数かずは少すくなくて、ボアの数かずの方ほうが多おおい。
ホーリーライトのお蔭かげなのか、気け配はい殺ごろしをしてないオレが姿すがたを見みせても、ボアとミノタウロスは近ちか付づいて来こない。
うん、絶ぜっ対たいにホーリーライトのお蔭かげだ!
ボアもミノタウロスも巣す穴あなに侵しん入にゅうして来きた敵てきのオレに警けい戒かいしている。
オレに巣す穴あなから出でて行いく様ように威い嚇かくをして来くる。
だからと言いって「 はい、そうですか 」って、素す直なおに巣す穴あなを出でて行いく訳わけにはいかない。
何なんで人にん間げんの私し有ゆう地ちの山やまにボアやミノタウロスが住すみ着ついたのか、理り由ゆうは知しらない。
ボアやミノタウロスが入はいれる様ような侵しん入にゅう経けい路ろが山やまの何ど処こかにあるのかな?
オレのすべき事ことは、ボアとミノタウロスの全せん滅めつさせる事ことだ。
オレは鞘さやから愛あい刀とうを抜ぬいた。
ボアとミノタウロスに恨うらみはないけど、依い頼らいを達たっ成せいさせる為ために命いのちを頂ちょう戴だいしよう。
オレは愛あい刀とうを構かまえて、ボアとミノタウロスに向むかって走はしった。
──*──*──*── 30分後
──ふぅ…。
何なんとかボアとミノタウロスを倒たおす事ことが出で来きた。
巣す穴あなにはボアとミノタウロスの血ちが飛とび散ちっている。