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CHAPTER 1-8

 イーサンのリグはアカデミーの中でも特徴的な形状をした4本の柱というかビルに支えられたドームという建造物のエアポートへ降り立ち、そこからアカデミー全体を一望できるくらいに高く敷地の中心に位置している。ドーム内部もかなりの広さでキャンパスらしい姿で、道案内しながらイーサンはアカデミーについてざっくりと教えてくれた。

 アカデミーはその名前通り未成年者のランナーを育成する場であるが、それ以外にも研究機関やランナー以外の一般向け学科なども有している。なのでこの場に集まる学生やアカデミー職員なども千人単位と膨れ上がっており、施設の規模も小さな街レベルまで大きくなった。


「ここを全部見て回るなら丸一日かけても半分いけるかどうかだぜ。まーランナーのクラスは9個だけで、このドームに集まってから走り回る必要はないけどな」

「そしてここに千景君を呼び寄せたランナーの管理者がいるわけだ。しかし、学校にいるものなのか?」

「名前で勘違いされやすいですけど、アカデミーはランナーの管理がメインで学校はおまけなんすよ。ほら、ランナーが色々問題起こすとヤバいっすからね」


 ランナーはゲネシスの根幹となるエネルギーであるオルゴンをほぼ無制限に生み出すことができて、強大な能力を単独で振るうことができる。そんな人間兵器を管理統制する役目を持っていたのがアカデミーの前身組織で、その一環で未成年者のランナーへの教育・訓練を担っていたら学校としての部分が大きくなっただけだ。

 空中大陸を治める自治州とその連合体である『コーテックス』の取り決めにより、ランナーはコーテックス指揮下の正規軍に入るかアカデミーの管理下にある民間請負組織プライベーティアに属するかの2択しか認められていない。どちらにも属さないランナーは管理外存在として、それだけで処罰の対象であった。


「まったくこんなクソッタレな規約を押し付けてきやがって。自由に飛ぶ分にはまだ問題ねえけど、これ以上制限加えてくるならコーテックスを吹っ飛ばしてやるつもりさ!」

「そんな無茶苦茶やめてよね……。テロリスト街道まっしぐらだよ」

「ええ、全く本当に。第一、認定ランナーには多くの特権がコーテックスから与えられてるの、あなたのこれまで出した被害総額を全部こちらで肩代わりしてるの忘れた?」

「あー……、今のは言葉の綾でな。今のコーテックスには文句はないわけじゃないが、よくやってると思うし、ランナーは自由の翼っていう鉄則を守るためには政府にべったりといかんでしょう、な?」


 相変わらず大言壮語をぶち上げるイーサンに呆れながらツッコミを入れるも、今回は重なる声があって同時にその後ろからゆらりと誰かが姿を見せる。その人物に対して一番反応したのはイーサンで先程までの嫌になるまでの自信過剰な様はどこへやら、しどろもどろに弁解しているので千景の関心は彼をそこまで狼狽させる謎の人物へ向けられた。

 背丈はイーサンよりも頭2つ分ほど小さい小柄な少女でアカデミーの制服なのか黒いセーラー服に白いタイを首に巻いており、前髪に目元を隠されているがそこから覗く左眼の眼光は年齢不相応に鋭い。ただ剣呑な視線には同時に親しさも込められており、この少女とイーサンとはそれなりに親しい間柄なのかと千景は予想していた。


「おー怖ェ……。こっちのちっこいのが目当ての人物さ。まったくいつもうるさいったらありゃしねーよ」

「それはあなたがいつも騒ぎを起こすから。申し遅れた、私はクラリッサ・ウィンストール、アカデミーの生徒会長。話はイーサンは聞いてる、ようこそ放上千景さん」

「はじめまして、ウィンストールさん。すごいですね、あのイーサン君を抑え込むなんて」

「幼馴染だから。あなたもいい筋してる」


 クラリッサと名乗った少女は肘鉄でイーサンを押しのけながら千景の元へやってきてお互いにがっしりと手を交わす。挨拶もあるのだが何よりあのイーサンに振り回されて困ってるという共通項があって、2人の間にはなんとも言えない連帯感があったのだ。

 すぐに意気投合した2人に引っ張られて千景に早速友達ができたことに感極まってる日向としょっぱい顔をしたイーサンも歩を進めていき、目的地である生徒会室の前に到着する。なかなか立派で丈夫そうな木製ドアを開いてクラリッサに続いて3人が入っていくが、最後尾のイーサンだけが通せんぼされた。


「イーサンはここまで。1週間も空いてたんだからカリキュラムが滞っているでしょ、特に座学がね」

「えーいやだ、座学なんかしなくてもランナーはできるっしょ……うわぁ、なんだ貴様ら!? ぶっ飛ばすぞ、いや引っ張るな! いやだ座学はやりたくないぃぃぃ!!! やりたくなーー……」


 地球で1週間滞在していたこともあるが事あるごとに授業を放り出すからイーサンのカリキュラムはかなり遅れており、当然の如くごねる彼に対して生徒会長より無慈悲に執行される。円錐形な警備ポッド3機が吐き出す拘束用ベルトに簀巻きにされて、そのまま引きずられていった。とんだ大捕り物だが日常茶飯事の光景なのか、廊下を行き交う人達はあまり気に留めてはいない。

 イーサンを見送ってからクラリッサは思いっきり嘆息して呆然と見えいた2人をソファーへ座るように促した。部屋の様子は地球でよくある生徒会室よりも応接室に近い感じで、対面で置かれたソファー2つとその間の背の低いテーブルに黒檀の机が奥に鎮座している。


「ふぅー、お騒がせした、彼が関わるといつもこう。貴方達も大変だったと思う」

「確かに騒がしくて付き合うのは大変たけど、悪い奴だとは毛ほども思ってませんよ」

「悪人じゃないのが尚のこと質悪い……。まぁこの話はこの辺で。改めてようこそ地球唯一のランナー。我々は貴方の来訪を歓迎します」


 イーサン絡みのゴタゴタをとりあえず意識の彼方へ追いやると、クラリッサは凛とした口調で千景と向き合った。その佇まいから人の上に立つ風格を感じて、事実彼女はアカデミーにて管理職員カリキュラムを学ぶリーダーの卵になる。

 生徒会もその教育課程の一環で、学生による自治は独立独歩の気概を育てるのと同時に生徒たちを纏める生徒会メンバーの管理者として適性を測ることも含まれ、生徒会室ともなれば最優秀者ということだ。ランナーを教育する教職員達もそれなりの人数がいるが、授業や訓練以外では生徒達へあまり干渉はしない。

 こうして新たに入ったランナーへアカデミーのことを説明するのも生徒会の役目であり、地球のランナーを見つけたとイーサンから一報が入った時は結構な衝撃がアカデミー全体に走った。しかし事前にランナーに関するデータや人となりなんかも聞かされていたので、すんなりと受け入れ態勢ができている。


「イーサン君、いつのまにそんなことを……」

「気を付けてください、御堂一尉。彼は手癖が悪い、いつの間にか情報とか抜かれる。おかげであなた方を迎える準備が早くできたけど」

「色々とイーサンくんには助けられてるな」

「手癖が悪くて“鼻”もよく効くから。即決即行動は彼の十八番で長所、後先考えないからストッパーやフォローは必須だけど」


 良くも悪くも行動力のあるイーサンのおかげで迷惑を被ることもあれば助けられることもあると、2人とも身をもって実感していた。雑談に逸れてしまった話をアカデミーの説明へと戻し、これから千景のランナーとしての適性を測る試験を行うのだが、既に地球でストライダーを動かしているのとイーサンからの主観混じりの所感が送られてきているのでパスされる。

 あとは書類などへのサインであるがそれは保護者の日向の役目ということで総務室へ案内するべくクラリッサは立ち上がり、千景には銀色の小さな円筒形したピンを差し出した。イーサンがネクタイピンと一緒に付けていたこれは『ホロファインダー』というアカデミーの学生証に当たる代物で、個人データ以外にナビ付のマップデータも収められている。


「しばらく単独になると思うけど、そのナビに従って見て回るといいかも。では御堂一尉はこちらへ。放上君、アカデミーでの生活が君の為になりことを願ってる、それでは」

「ありがとう。早速楽しませてもらうよ!」






「おーイーサンじゃないか、1週間ぶりだな」

「もう少しは静かにできないの? はーさらば静寂……」

「うるせーよ、オレだって好きで騒いでるわけじゃねえんだ。というか、ちゃんと授業受けるからもう解いていいだろ! さっさと離せ!!」


 道行く生徒達から気軽に声をかけられたり騒がしさを咎めるようなきつい視線を受けながらも、簀巻きのイーサンは3機の警備ポッドに引きずられていた。既に抵抗する気力はなく白旗を上げているのだが解放されるそぶりはなく、教室の前まで来てようやく拘束が外されてポッド達はそそくさと去っていく。やれやれだと頭を振りながら教室の中へ入ると皆授業を受けているが、イーサンのことは気に留めていなかった。

 別に煩すぎてクラスの誰からも無視されているわけでも、誰かが入ってきても気にならないほど授業に集中しているわけでもない。なんの変哲のない机でもホロファインダーを取り付ければ、立体映像と透過型防音シールドが発生して10人ほどが集まる教室内でも個人スペースを確保できていた。なので気にすることなく席について、ネクタイに付けてあるホロファインダーを机のソケットにはめると立体映像と防音シールドが周囲に展開していく。


『おはようございます、バートレット君。本日のカリキュラムはこちらです』

「はーやんなっちゃうぜ…………なんじゃこりゃああああ!? 一日で出来る量じゃあねえぞ!!」


 音声ナビも一緒に起動して受講すべきカリキュラムが出されて1日分のノルマも課せられているのだが、その量があまりにも多いことにイーサンは叫んだ。1週間の不在に加えて座学がもともと嫌いでやりたくないと弾いてきたツケが今やってきたのである。

 これではいつも楽しみにしている飛行訓練が全て座学に代わっているのはイーサンにとって耐え難いものながら、過密なスケジュールを1週間こなせば通常のカリキュラムに戻れる温情もまだまだあった。これからアカデミーの入る千景にも格好悪いところを見せるわけにもいかないので、半ばやけっぱちになって叫ぶ。


『これが本日のカリキュラムです。バートレット君頑張ってください』

「ああ、いいだろう……。やってやろうじゃあねえか、コノヤロォォォ!!!」






「はぁー、すごいんだランナーって……」


 日も傾き始めている時頃、千景はアカデミーの中を見学していた。午前中は授業の様子を眺めてお昼頃に日向と合流した後に食堂で昼食をとり、その後に手続きなどがあるという事でまた別れて単独で回っている。イーサンは途中で参加すると言っていたが1週間休んでた分のカリキュラムがあるから来られないとクラリッサから伝えられていたが、元々からナビによるサポートがあったので問題はなかった。

 アカデミーのカリキュラムは午前中が座学で午後がストライダーの飛行訓練や戦闘訓練などといった実技訓練が主体となっており、見学している千景は改めてランナーの凄さを目の当たりにする。周囲より一段低くなっている円形の試合場を部屋の中心に置いた武道場と思われるこの場所にて、高くなっている観戦席から千景はランナーの剣戟を眺めていた。

 相対するランナーは4人、ジャージ姿であるがマスクやグローブなど防具を身に着けて顔は見ないが、1人に対して3人が向かい合う構図となっている。手にしている剣は機械的なグリップ部とオルゴンの結晶であるオルガナイトで出来たブレードで構成され、しっかりと両手で握って構える3人と剣先を地面に向けて片手で緩く持つ1人のランナーが向かい合う。

 勝負は一瞬でついた。先に動いたのは3人のうちの1人で床を強く踏みしめ大きく振りかぶりながら突撃していき、微動だにせず立ったままの相手へ剣先が迫る。しかし剣が届く刹那下げられていた腕が神速で放たれて、力にこもった切り上げに向かってきたランナーは大きく持ち上げられて尻餅をついた。相手が動いたのと同時に先に仕掛けた1人へ意識が集中してるうちに回り込んでいた2人が同時に攻撃を向けるも、それすら読んでいた相手は左から来た者へは上がったままの剣を不意打ち気味に振り下ろして床に沈める。後ろを取ったと確信した最後の1人が思いっきり突いたが、剣先は空を裂くだけで頭上を大きな影がが掠めていき、慌てて振り向くと喉元に刃を突き付けられていたから剣を手放して降参するのだった。


「すんごい剣戟、速くて全然見えなかった……」


 観戦席には千景の他に誰もおらず、訓練とは思えない迫力満点な演武を独り興奮した様子で眺めている。自分も同じランナーであるがあんな動きができるのか疑問であり、クラリッサからも実技は基礎体力訓練くらいで戦闘訓練は行わずに飛行訓練を重点的にしていくカリキュラムを渡された。参考としてみたイーサンのカリキュラムも飛行訓練重視であったが、おおよそ訓練といえるのかわからない曲芸飛行ばっか載っており、何も参考にはならなかった。

 剣術訓練も終わりとなって4人とも礼をして、防護マスクを脱ぐと先ほどの模擬戦の評価を行っている。そこを教えているのは3人をまるで寄せ付けずに打ち負かしたあのランナーで、マスクを脱いだ素顔は長い銀髪をサイドポニーに纏めた赤眼の美少女だった。彼女の姿をどこかで見たことがあると千景は首を傾げて、イーサンと衝撃的な出会いをしたあの日を明瞭に思い出す。


「あの子はたしか、イーサンをぶっ飛ばして簀巻きにしたあの赤い服の――うわぁ!?」


 ハッとして勢いよく立ち上がるも力を入れていた腕の先に掴めるはずの手すりがなく、そのまま下方の演武城へ転がり落ちてしまった。幸い高さとしては1メートルも無かったのでケガはないが、落下音が大きく響いて打った背中からジンジンと鈍い痛みが発せられている。

 音に気付いて銀髪の少女が近寄ってきてうめき声を上げて伸びている千景に手を差し出し、助力を受けて立ち上がると痛めた背中を何度もさすった。大事ないことに彼女も安堵するが、どうやら向こうも千景の顔に見覚えがあるように目を細める。


「もー大丈夫? いきなり落ちてきたからびっくりしたわ。ケガはっと、よしっなさそうね」

「いきなり迷惑かけちゃってすみません、観戦してたら興奮して前後不覚に……」

「たしかに落ちてくる観客なんて初めてね……あら、あなたどこかで会わなかったかしら? …………あ! あの地球の!」

「はい、あの時の地球人です」






「―へぇ、そんなことがあったの。あなたのこと色々と噂になってるわよ、地球からランナーがやってくるってね」

「そんな大それた人間じゃないですよ、僕は。オルゴンは操れないしあんな剣戟もできっこないし」


 千景は銀髪の少女―アズライト・ジュネットと一緒に武道場から出てきた。偶然向かった地球で偶然出会った異世界人と偶然この場所で再会したわけだから、この必然の出会いめいた友誼を温めないわけにいかないということでアズライトがついてきた。どうも地球出身のランナーがやってくることは噂になっており、彼女は会長のクラリッサとは友人同士ということでいち早く話を聞いてたがそれが千景だったことは予想外だったそうな。

 アズライトは演武場での運動着姿から始めて出会った時と同じ紅いジャケット姿に着替えており、その下にはへそ出しノースリーブなトップスにローライズなホットパンツという肌の露出が多い格好でスタイルも抜群なものだから千景は目のやり場に困る。当人はそんなこと気にすることなくグイグイと来ており、先程の3人が手合わせを願い出た後輩ということから面倒見はいいのだろう。


「あら、そんなこと無いわ。だって初飛行でガレリアを倒したって、みんなの噂なんかじゃなくてクラリッサからちゃんと聞いたし。報告者があの空バカ野郎だから正確さには欠けるけど、空に関しては嘘は書かないと思うわ」

「イーサンがどんな誇張したのかはわからないけど、アレはストライダーの性能に助けられたところが大きいよ……あ、イーサンだ! なんか様子がおかしい?」

「1週間も授業放ったらかしにしたツケが回ってきたらしいわ。まともに動けないアレの代わりにあなたのサポートをしてくれないかって、クラリッサからそんな話があったのよ。私としてはこの出会いもあるから歓迎だけど」


 視線を逸した先に見慣れた顔を見つけて手を振るがどうにも様子が変だ。焦点が合わない目でフラフラと歩く様はまるでゾンビのようで、気力ごとごっそりと削がれた頬と土気色になった顔色からただ事ではないと千景は驚くが、対してアズライトは冷ややかな視線を送っている。その訳はイーサンが溜まりに溜まった座学を片付けているという話を生徒会長から聞いていたからだ。

 彼女の面倒見の良さはクラリッサも承知していたので動けないイーサンの代わりに千景のサポート役を任せようと考えていたらしく、地球で会ったことある顔見知りというのも考えてのことだが、あまりにも抜け目ないところがあるからこの出会いも策謀なのか疑ってしまう。しかし、それにいの一番に反対を表明したのは見事ゾンビ状態から復活したイーサンであった。


「なんだとー! 千景の相棒はオレだぞ! お前なんて言うこと聞かないとすぐに股間とか蹴るだろ、この暴力タマ蹴り女!」

「ハァッ!? あれはあんたを抑える為に弱点を突いただけです!そっちこそ座学したくないから彼のことをだしに使ってるだけでしょ!」

「まぁまぁ、2人とも落ち着いて! 僕は誰からのサポートでも大歓迎だよ~。ほら、僕もいろんなランナーから教わりたいからさ、2人ともよろしく! だから仲良くね!」


 いがみ合うイーサンとアズライトの間に割って入りなが千景はなんとか宥める。多くのランナーから教わりたいというのは本心でアズライトの剣戟を見ていたら他のランナーの戦い方についても知りたくなり、ストライダーによる空戦もイーサン以外のランナーも見てみたいという気持ちもあった。

 有無を言わせない千景の笑顔によるゴリ押しで2人も矛を収めて、イーサンは不満げに口は曲げながらも拳は下げてアズライトはやれやれだと言わんばかりに嘆息を漏らす。いがみ合う関係なのだが端から見た千景にとっては2人の息は何故か合っているみたいで、似た者同士だと感じている。


「しゃーねえな、とりあえず明日はそっちに任すよ。座学を明日いっぱいで終わらせて必ず戻ってくるからな! 千景の股間蹴ったら容赦せんぞ!」

「それ初対面の僕の股間握り締めたイーサンくんが言えた台詞……?」

「ホントにしょうがない奴わよね。それじゃあ明日からよろしくね、千景!」

「うん、ジュネットさんよろしく!」


 アズライトから差し出された右手を握って握手を交わし、イーサンはそれを口は曲げた状態ながら目線は柔らかくして眺めていた。どうやらこれからの学園生活も色々と波乱万丈で静寂からは程遠いものになりそうだと確信めいた予感を覚えるのだった。

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