初めての友
翌朝
久し振りによく寝た、隠れている時は、朝になっても外に出ることがなかった
見えるのは内庭ばかり、閉ざされた世界だった
子供である違和感からちょうど良い期間でしたが、子供である今にやっと慣れた
俺一人では何もできない
友を作り横の世界を広げいかないと、未来を変える力を掴めない
まずは伊助かどんな子かな、教え方次第で変わるはず、最初の試練だな
おおいい匂いだ朝餉の時刻か、戻るかな
「ん?なんだ視線を感じる、」
隣か、なんか睨んでる、振り返って近ずくと立ち上がり話しかけてきた
「君は誰、昨日越して来たんだね、俺は伊助三才だ、君は?」
伊助君なんだ、丸顔だけど愛嬌のある子だな
初めての子供との遭遇だな、どう接するのがいいんだろう
俺も子供なんだし、昔を思い出して、まずは友達になろう
「やあ、はじめまして、僕は七之助三歳よろしくね」
「俺もここに来たばかりなんだ、かあちゃんがうるさいから、外に出てないんだ未ださ、
昨日いっぱい人が来てて、お隣に誰か来たんだなって覗きに来たんだ、そしたら君がいた」
「これからお隣同士、友達にならないか!?」
あぁよろしくな、なんとなく気が合いそうだ
「そう言えば朝飯、隣も来るからって言ってたよ、もしかしたら呼びに来ると思うぜ、
あとで話そうな、じゃあ戻るよ」
また子供から始めるっていいな、仲間を増やしてまずは手の届く限りの命を守れるようにしていかないと
未来を変える大一歩、人の輪を作るだ
思いつきで未来の物なんか作るなんてしたら人が離れてしまう
昔井戸を掘る事をやった時誰も見向きもしてくれなかったもんな
一人では何も生まれない、仲間は大事だ
あぁ千が呼んでる、朝飯のことだな行くか
ここで屋敷に住むものたちの紹介を改めてした
そして、隣の夫妻、そして伊助
楽しい食事だこんな大勢での食事は初めてだ身分で分けるなんてここではしたくない
ここで暮らす間だけでもこんな団欒をしていきたいと思う
午後に勝家が来た、若者を連れてる
現代人なら二十歳過ぎだろって感じだけど会う大人ってみんな老けてるんだよな歳より10歳は上に見えてしまう
ということはこの人ももっと若いんだろうな?
「今日より小姓見習いと七之助様の教育指導を仰せつかりました、奥山と申します
喜之介とお呼びください、勝家様より七之助様の事は伺っております
この身にに代えても御守りいたす。御指導に関しては厳しくたしますがよろしくお願いします」
今の俺の周りにいる最初の仲間かなココに集った人たちが、今まで3人の母しか周りには居なかった
それを思うとここ数日は久しぶりに感じる現代にいた頃の感覚に近いワクワク、楽しい毎日が
始まる気がする