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軍師の試練①

「父上お呼びと聞き参りました」

「おぅ勝こっちに来い、やっと時間が取れたんでな、先日の続きだ、お前の予測確認が取れた今川の動き言う通りだったわ、勝よお前の言信じよう、軍師を目指すだけの智慧があるようだな」

信じてもらえたか、これからだな、あと四ヶ月で準備して勝つ、その為にする事

「僕の言った方策はそのままでは今川に筒抜け、多数の間者、協力者がこの尾張に入り込んでるし、

軍勢の動きは見張られてる、今までは尾張の中つまり潰し合いで勝手に弱くなってるんだか煽って

乱れるほどいいわけで、勝つ為にはどう騙すかが重要、敵だと最後まで思わせて欺き通す」

「この尾張は人口が多く、国主の弱体化、権力の分散、主人不在の国と言えます。内乱が続いたのに他国から攻められていません、お爺さんの力のおかげでも有りますが国主の下に信頼され強い家臣では居るが、国人として独立した存在で有り続け、そして下克上せずに奉行という立場を通しました、

そして強国に囲まれながらも、戦に強く虎と恐れられ、そな統率力で間に緩衝地帯となる国人がその手足となり存在してるからです、

おじいさまさえ居無くなれば、周囲のどの国もいつでも攻め込めると思っている事と、ですが取った後の統治が出来ない地域性、取った後逆に他国に攻め込まれた時の守りが難しい広大で平坦な土地、兵力不足で逆に本国の弱体化、滅亡が見えてるからです」

「どの国も攻める力がない事はわかっておる、なぜ今川に定めた?」

「攻めが守りの強化に繋がるのは三河のみ」

「どういう意味か?」

「織田家が正当な三河継承に資格を持つ国主だからです」

先年上洛した時、家督の承認と、三河守継承も朝廷に頂いたのでしょう?

そんな事まで知っていたか

「数年前までお爺さんは三河、松平家を倒し、安祥を抑え一時三河西半国を領し、松平広忠より国譲り渡された、そしてその証に忠弘は嫡男竹千代を人質とした、幕府は認めなかったが朝廷から三河守の称号を獲得し更に三河国主を承認させてます」

「美濃において、義父道三様から譲状がるそうですが正式な手続きでは有りません今幕府の認めてるのは尾張斯波家と美濃一色家、三河吉良家と何処も実権はなく傀儡ですがお互いの仲が悪い犬猿の仲と言われてますね?国人同士も伊勢は北は48家国人集合体で中央に神戸、西方が北畠とバラバラなようでまとまっています、攻めれば一致団結厄介な国です

どの国も下につきたがらないでしょう確執の元です、今はまだ手を出せる場所ではありません、美濃は切り崩しをまずは仕掛け、義龍を追い込み死期をはやめる、嫡子龍興ならば手はいくらでも有ります」

「なぜそこまで知ってる?」

「エッっと!美濃に入ったことがありまして、あははは…怒らないでください遊びに行っただけで、

井ノ口の町を見に行って楽市楽座ってのを知りたくて、たままたまた商家で悪さしてる悪ガキ集団の頭を懲らしめて、あのクソ馬鹿が龍興と聞いたんで町民に聞くと、誰からも嫌われててね、取り巻きも酷いもんだったな〜〜」おかげでその後いけなくなりました。

「伊勢は、千母さんの実家が北伊勢なのでよく行きます、服部家を九鬼の親父が取り込んで河内を取り拠点にできたんで俺の実家って事で、なんか爺さん同士意気投合仲良くなってさつの間にか今じゃ48家の筆頭格になって来ました。今度紹介します会ってください、」

「貴様の目は既に尾張を超え隣国全体に及んでおるようじゃな、よく見えてる北を抑えれば、確かに東に全力を出せる、よう考えたものよ、後は東への策よ、どう考えるているのか」



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